コラム

 公開日: 2015-01-27  最終更新日: 2015-01-29

2015年の予測と展望・中小企業が生き残る道

皆様、明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。


2015年が明けました。
まず2014年を振り返ってみますと、昨年は何といっても
4月の消費税3パーセントアップが大きかったですね。

新聞その他、経済学者、エコノミストの多くが、
今回の消費税アップは、97年程大きくはならないのでないか?と予測しました。


私はこれに対して、これは違うだろうと思って、
昨年の4月の消費税のブログで書きました。
恐らく消費税の影響は大きいだろうと・・・

で、手前味噌ですがこれが悪い方に見事に当たりました。


何故、エコノミストは外れたのか?
二つあると思います。


一つは、これらの方は現場を見てない。
統計数字の過去のデータばかりで、予測している事にあると思います。
もう一つは、世間の影響を考えて、本当は逆を思っても、日本社会では
あまり悪い事は言えないということも大きいですね。


ですから大体見ていると、良い方向に言う人が8割以上、
悪い事言う人が2割って感じでしょうか?


今回でもそうでしたね。

ですから、新聞、マスコミ、エコノミストの主張の流れ、そのまま信用してはダメなんです。
特に日本は、本当に冷静で中立的な判断の出来るシンクタンクがないですよね。
全て何等かのバイアスがかかっていると見た方がよいと私は思っています。


話はそれましたが、要するに消費税アップに伴う景気の悪化が予測以上に大きく、
12月には、27年10月に予定していた2%アップの消費税を1年半延期しました。


その上で、延期の国民の信任を得ると称して解散総選挙に出て、
安倍さんの予測通り、与党が圧勝。
与党が勝ったと言うより、野党の準備不足にせよ、
不甲斐なさが目立った選挙でした。


正に、安倍さんの思惑ピタリでした。


それにしても2013年はアベノミクスに始まり、アベノミクスに終わった1年でしたが、
2014年は消費税に始まり、消費税に終わった1年だったと思います。


さて、2015年です。
2015年は戦後70年の節目の年です。


ある人によると、世の中は70年周期で動いていると言います。
今から70年前は1945年、太平洋戦争(第二次世界大戦)が終わった年です。
そのまた70年前は1875年、西南戦争が終わって明治新体制がほぼ固まりつつあった時期です。


日本の産業革命の始まる10年程前です。
そしてその後の戦前の日本の繁栄が終わったのが、1945年。


さらに戦争で廃墟となった日本が奇跡的に復活し、1992年にバブル崩壊して再び壊滅。 
そこから20年に及ぶデフレから脱出したのが昨年2014年で、今年がその次の年。
節目の年です。
世の中が変わって行く予感のするスタートの年と言って良いかもしれません。


ところで、昨年は消費税アップを差し引いても約1%のインフレになりました。
政府は今年1年で、2%のインフレにしようとしています。
世の中を2%程度の緩やかなインフレにする事によって、経済を成長させようと言うのです。
これがアベノミクスの目的です。


その為に、
①日銀の国債買い取りに伴うベースマネーの増大よる金融緩和
②国債増発に伴う公共投資の増大による需要喚起
③規制緩和や法人税減税等による成長戦略


この3つのいわゆる「三本の矢」によって、日本経済を緩やかなインフレにして
経済を成長させようとしているのです。


昨年は1の矢と2の矢は効きました。
でも3本目の「成長戦略」と言う矢が全く効きませんでした。
(これも手前味噌ですが予想が当たりました)


これが出来るか?が、2015年の安倍政権の最大の課題です。
これが出来れば経済は成長軌道に乗りますが、出来なければ経済は再び停滞するでしょう。


出来るか出来ないかで言えば、私は今年も出来ない!と予測します。
法人税は2%程度減税する事になりそうですが、これだけでは効かない。


問題は規制緩和です。
特に医療、農業、労働これらの各市場における岩盤と言われる市場の規制緩和です。


それから公務員制度改革。
これらに風穴が開ける事が出来ればかなり日本は変わるでしょうが、
この中で労働市場を除いて自民党の強い支持基盤が固くガードしています。


何年か後には時代の趨勢でさすがに変わるとは思いますが、
1年2年では中々難しいと思いますので、今年は無理でしょう。
ただ労働市場については、変わる可能性は大いにあります。


その他が難しいですね。


では今年はどうなるのか?
消費税アップの影響がまだ尾を引き、アベノミクスの金融緩和の効き目も、
もうなくなっていますし、公共投資増額も国債増発の限界で縮小せざるを得ません。


これに規制緩和がストップするようだと、景気はさらに停滞するでしょう。


ただ、国際的に見ると明るい材料は、アメリカ経済が好調であるのと、
それに伴って、今年半ばにもアメリカは利上げに踏み切ると予想される事です。


利上げになれば、ドル高円安です。


円安は更に加速されるでしょう。130円を超えるかもしれません。
それによって一部の輸出産業(特に大企業)は儲かりますが、輸入産業、内需産業は苦しいです。
中小企業は、原材料のさらなるアップで更に苦しくなります。 


更に追い打ちをかけるのが、ヨーロッパの不景気(デフレ)です。(ギリシャ問題再燃)
ヨーロッパが不景気になると、そこに大量に輸出している中国も不景気になり、
中国が不景気になると、中国に輸出している、ブラジル、オーストラリア等の資源国も
不景気になるでしょう。


さらに資源大国であるロシアは、ウクライナ問題による経済制裁と アメリカのシェールオイルによる
天然ガス事業の不調でさらに苦しくなり、さらに同じく中東の湾岸諸国の石油産業も苦しくなります。
中国はさらに土地バブルの崩壊の危険もあります。


まとめると、
経済で言うとアメリカの一人勝ちで、他は全て悪くなり、そのアメリカの影響で日本は
多少は持ち直しますが、国内消費の低迷で全体的には低迷する事が予想されます。


鍵となるのが、今年の春闘での賃上げです。


どれだけ大企業が賃上げできるか?
それに伴って中小もどれだけ賃上げ出来るか?ですが、
円安による物価上昇以上にはおそらく無理だと思いますので、実質所得は減り、
消費はやはり低迷するでしょう。


と言う事で新年早々、大変暗い予測になりましたが・・・

明るい材料としては、株式は昨年同様、外国人投資家によって上がると思います。
円はさらに安くなり、外国人の観光客はさらに多くなるでしょう。


原油価格はさらに下がり、円安で相殺されるものの、その効果は燃料費等の削減に
多少貢献するでしょう。


でも中小企業、特に内需企業は先ほども言いましたが、円安で苦しいでしょう。


この厳しい環境の中で、中小企業が勝ち残って行くには、
「他社との差別化をなす戦略!」 


特に、あのドラッカーがおっしゃっている、
①マーケティング と
②イノベーション

さらにもうひとつ、付け加えると、
③財務の健全化でしょう!


この3つに、しっかり取り組んで行く事だと思います。


ではどこから始めるのか?と言えば、まず、
①自社の足元を見つめる⇒自社のお客様に提供できる価値は何か?
②未来を見つめる(例えば自社の10年後を見つめる)
③現状を見つめる
④では今は何を優先すべきか?を考える。


この手順で始めて下さい!
きっと状況は改善されるでしょう!

全国の中小企業の社長様
世の中はこのように今年も厳しいですが、どんな局面になっても
「前向きな気持ち」と、「知恵」と、「頑張り」があれば切り抜けられます!


一緒に頑張りましょう!
心から応援しています!

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。



                                        有限会社エーエスシー
                                        代表取締役 経営コンサルタント  
                                        遠藤信行

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