コラム

 公開日: 2015-11-03  最終更新日: 2016-07-28

自転車操業 ⑨(B/Sを見る究極のポイント)

前回、B/Sは難しいと言いました。



B/Sの分析ポイントは沢山あるからです。



沢山ありすぎて、どれが本当に大切か?

わからなくなってしまうのです。



ですが、余計なものは全部思い切って省いてしまって、

ここだけ!と言うポイントに絞れば



超簡単です。



ポイントは二つ



①短期の財務安全性を見るには  



  ⇒「現金預金月商倍率」 です。



    公式は

    

    現金預金+短期有価証券/月商(年間売上の1/12)  





②長期の財務安全性を見るには



  ⇒「自己資本比率」



    公式は

    

    自己資本/総資本(総資産)




この二つです。




①は現在の現金預金+短期有価証券が、
月商(年商の1/12)の何倍あるかを
見るもので、手元流動性とも呼ばれます。



 1)これが2倍あれば安全



 2)1倍を切れば危険



 3)1.5倍あれば標準



 と言うことになって、現金の短期流動性を見る比率です。




 会社は現金預金がなくなれば倒産しますので、この指標は

その現金預金(及び即現金化出来るもの)の残高が、
いったい何か月分の売上に相当するか?と言うのを
見る指標です。



 

これが「0」だと、今月入って来たお金が今月末に同じだけ
出ていって月末には何もお金がない事を意味するわけ
ですから、これは正に・・・・



 そうなんです!!



 このコラムのテーマある



「自転車操業」状態になっている事を意味しているわけです。



 実際、自転車操業状態の会社はこれがほとんど 「0」 に
 近い数字になっています。




 ですから、このような状態の会社は、まずは、「1倍」に
 持って行くようにする事なんです。






 ②は現在の自己資本(自分のお金)が総資本(=総資産)の
  何割あるか?と言う指標です。



  1)40%あれば優良



  2)10%を切れば危険



  3)30%が標準



  と言う指標です。



  これが50%を超えれば超優良で実質無借金経営に近づきます。




  たとえば、これが10%を切っていると言う事はどう言うことか?と言えば、



  

  「会社の資産の内10%だけが自分のお金で賄われて
   いて、残りの90%は他人のお金で賄われている」 

  と言う事を意味します。



  

  こうやって説明すれば、この状態はしんどい!!って
  大抵の方は思いますよね。

  

  自分のお金は10%なんですから・・・



  これでやって行くのは無理!!って。

  

  



  でも、もしこれが3割あれば・・・・

  

 

  うーん自分のお金が3割あれば・・・レバ(レバレッジ=てこの原理=負債を




  使って資金を回して行くこと)効かせて・・

 

  後はなんと回していける?・・・・って思いません?




  こう言う感覚が数字をベースにした 「経営感覚」 なのです。




  

  でも、これはB/Sを見て、その意味を理解してる

  から言える事であって・・・・



  

  

  B/Sの意味を理解して見てなければ、何の事か

  わかりませんよね。  




  でも・・・財務が悪い自転車操業の会社の社長さんは、

  残念ながらこれを見ていないし、見たとしても意味が

  わかってないので実感できません。




  私の経験で言えば、説明しても聞こうともしない・・

  と言った方が正確かも知れません・・・・

  

 

 
  ただ、以下のフレーズを固く信じているのです。



  

 

  「売上だけ上げれば何とかなる!!」 って




 

  

  いや、これが何ともならないのですよ・・・・




  



 逆に、売上を上げれば挙げるほど苦しくなる場合があるのです。





 えっ? って思われるかも知れませんが・・・





 はい、今日は時間ですね・・・



 



 この話は次回お話します。

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