コラム

2015-11-21

自転車操業 ⑫(会計がわからんで経営が出来るか!)

前回述べましたが、

自転車操業と言うのは、正しい経営・正しい財務の知識・
方法を持ってすれば防止できるのです。




この事から、社長は、どなたでも 「正しい経営・財務の
知識が必要」であると言いました。




結局は社長が学ぶしかないのです。



京セラ(株)の創業者で名誉会長の稲盛和夫さんは、
その著書の中で次のように言っておられます。




「会計がわからんで経営ができるか!!」   





ただ、こう言う例を出すと、何割かの社長は必ず
こう言われます。




「それは京セラのような1兆円企業の話でしょ?」 



「うちみたいな小企業には関係ないでしょう?」



「うちみたいなちっぽけな会社はどんぶり勘定で
 いいでしょう?」






ある時、私はそう言われた社長に向かってこう言いました。




「1兆円企業であろうが、100億円企業であろうが、
10億円企業であろうが、1000万企業であろうが会計経理の
仕組みは全て基本的に同じです。

現在ではこの基本がわからずして会社を発展させる事は
まず不可能なのです」




「今はかつてのような高度経済成長時代ではないのです。

高度経済成長時代ではほおっておいても、売上が年率
10%超はざらに上がりました」




「その上、土地の値段も毎年上がりましたので、経営と
言っても借金して土地を買えば、土地の担保価値が
上がってまた借金できる。借金漬けでお金が回って
行ったのです」




「また借金でお金が回るので企業は節税して利益を
最小限に出せばよかったのです。 

つまり会計の仕組みがわからなくても経営できたのです。




その時代が大体30年~40年近く続いたのです。

これは世界でも稀な例です。




でもそうやって経営していた企業は、皆バブル崩壊後に
潰れて行きました」




「バブル崩壊からもう20年以上経ちますね」




「だからバブル崩壊前からあって、今も残っている企業は、
きちっとした経営・経理をしている企業ばかりなんです」




「もっともそんな企業でも一瞬油断すれば忽ち奈落の底です」




「怖い時代です」





「今の時代は売上は勝手には上がりません、
土地も上がりません。もちろん利益も出ません。

だから借金は利益の出る範囲内でしか出来ないのです。

借金を最小限にして売上と利益を上げる方法を考えなくては
行けないのです。これはもう、血の滲むような努力が必要なんです」




「そして、利益を出してお金を回すためには、会計の原理原則を
知らないと経営できないのです」



「どうやったら利益は出るのか」



「どうやったら資金は回るのか」



「これを知るにはB/S・P/Lの仕組みです。
中身を十分に知る事が必要なのです」




「だからまずこの原理を理解してください」




「どんぶり勘定ではダメなのですよ」




「そのいい例が御社ですよ」




「結局、社長はいくら言っても、この会計の仕組みを
理解しようとしないから今のような自転車操業に
なっているのですよ」




「違いますか?」





と、ここまで言うと、その社長さん、

真っ赤な顏して 「・・・・・・・」 と、黙りこくってしまわれました。




要するに、売上の上がらない、利益の出ない・・今の厳しい時代・・・




1兆円企業であろうが1000万企業であろうが、

どんな規模の会社であろうが、社長は誰でも稲盛さんが
おっしゃるように、




「会計がわからんで経営は出来んのです!!」



社長!、宜しいでしょうか?

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