コラム

2016-05-22

利益計算のプロセス②借入による資金調達

前回は株主による資金調達のお話を致しました。


調達される資金によって、売上の水準が変わり、利益も
変わってくると言うお話でしたね。なので、最初に多くの
資金を調達出来るほど、有利になると言うお話でした。

では、資金調達する手段としては、株主だけなのか?
と言う問題が出てきます。

株主以外からの資金調達で、まず思い浮かぶのが銀行等の「借入」だと思います。


ただ、借入と言うのは利息が発生しますので、出来たら借りたくない・・・と言うのが
大抵の方のお気持ちではないかと思います。


しかし、、ではなぜ、人は株主からの資金だけではなく、わざわざ借入
をするのでしょうか?


それは、借入をする事によって、売上を大きくする事ができて、それに
伴う利益も大きくする事が出来ます。さらに、その結果株主に対する配当
も大きく出来ると言う効果があるからです。


設例で検証しましょう。


Aさんは「家具の小売り」をはじめようと思いました。でもAさんはお金がないので、
友人であるBさんに株主として出資をお願いしました。と言う設定です。

ではシュミレーションをしてみましょう。

Aさんは株主Bから1000万円出資を受けて、全額、商品である家具購入に
投資する。それを1200万円で売ると手元に200万円の利益が残ります。

ここでは1000万円の出資で200万円の利益が得らたので、200万/1000万で、
投資した金額に対する利益率は20%です。

まあまあですね。

しかし株主Bはこれでは満足なかったとしましょう。
出資はこのままで、利益をもっと増やしたいと考えます。
自分に対する配当をもっと増やしたいからです。

そこで次のケースでは
株主BはAに言って今度は銀行から1000万円借りるよう指示しました。
その結果、最初の出資額1000万円と合わせて2000万のお金が出来ました。
しかし、この借入には年10%の利息がかかります。

そしてこの2000万のお金で全額商品である家具を購入し、2400万円で売上て、
利益400万円を得ました。ここから利息100万円を差し引いて手元に残るのは300万円です。

この時の投資に対する利益率は300万/1000万で30%です。


上記のように、借入をする事によって、元々20%のリターンしかなかった
ものが、出資額は同じでリターンは30%に上昇するのです。


もう一度最初の命題をまとめると何故借入をするかと言えば・・・
「借入をする事によって、企業は株主の出資に対するリターンを
大きくする事が出来るから」なのです。


しかし、これはこのケースにおいては利率が10%であるという条件が付いています。
因みにこの利率が20%ならどうでしょう?
1000万円の借入なら200万円ですね。
400万円の利益が出ても利息が200万円なら手元には200万円しか残らず、
最初の借入しない場合と同じになります。


この場合の例だと借入利率は20%以下にしないといけない訳です。


つまり、借入する際には利率のリスクがあり、借り入れるかどうか?
を検討する際には利率を十分に考慮する必要があると言う事ですね。

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