コラム

 公開日: 2016-11-02 

資金繰りが悪い理由④ 決算書(3)

前回の損益計算書(P/Lピーエル)のところで、
利益(当期純利益)について述べましたが、少し追加させて頂きます。





どれくらいの利益を出せば良いのか?

というところで、業界とか会社の状況によると述べましたところ、
ご質問が沢山ありまして・・・

その中で多かったのが、
「そうはいっても、大体標準的にいってどれ位か?」
という質問でした。

そこで、ご質問にお答え致しますと、考え方の一つとして、
以下のような考え方があるという事を披露しておきます。


「72の法則」というのをご存じですか?
手元のお金を2倍にするための年数です。

金利(%)×年数=72

例えば、10年で手元のお金を1,000万円から2,000万円にしたいとします。
72÷10年=7.2%
10年で2倍にするには、7.2%の金利が必要なのです。

これを損益計算書に当てはめると、
1,000万円の現金を全額投資して、1,000万円の売上を上げて、
その7.2%の利益を出すとします。

これを10年間コンスタントに繰り返せば、現金は1,000万から2,000万に増えます。

手元のお金を2倍(2,000万)にしたければ、
資産=売上=1,000万との前提で、
7.2%の利益を出し続ければ、お金は10年で2倍になります。

しかし、これは税引き後の利率です。

<実効税率>約30%とすると、税引き後7.2%の利益を出すには、
0.072÷(1-0.3)=0.10285 ⇒10.29%となります。

税引き前では、10.29%の利益が必要となります。

つまり10年後にお金(キャッシュ)を2倍にしたければ、
毎年税引き前で、10%超の利益が必要なのです。

上場企業でも高収益企業といわれている優良企業は、
これ位の利益を出しています。

まあ、そこまで行かなくても、10年で1.5倍の現金(キャッシュ)にしたいと
いうのでしたら、単純に5%の税引き前の利益を出すことになりますね。
(税引き後では、3.5%の利益)


大体このような基準で適正な利益額を考えるのも、
ひとつの参考にはなるかと思います。

えっ、5%の利益なんて大変です!!って?

社長おっしゃる通り!
大変ですよ!!

5%の利益がほおっておいて自然に出る程、世の中甘くありません。
血の滲むような努力が必要なんです。


ですから、会社は1円の無駄もしている場合ではないのです。

そして、これを管理する役割が経理なんです。
経理はただ、数字を集計するだけではないのです。

経営に役立つように管理するから、「経理」なのです。

ですから、利益を5%出すためには、
まず、今日から経理を見直しましょう!


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