コラム

 公開日: 2017-08-09  最終更新日: 2017-09-29

利益って一体何?① 「どの利益が一番大事?キャッシュフローとの関係は?」

おはようございます。
財務コンサルタントの遠藤です。

少しご無沙汰しておりました。
暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

前回は損益分岐点、「いわゆるトントンで良いのか?」でしたね。

結論として、「トントンでは現金が減って行く・・・」ということでした。
だから、利益を出さなくてはいけないのです。

ところが、現場にて中小企業の社長様とお話しすると、
利益について本当に理解されている方って、「10人に1人~2人いるか」です。

以前、ブログでも書きましたが、利益は5つあります。
ただ会計を勉強した人以外は、5つの区別はなかなか難しいです。

復習の意味で、簡単にご説明します。

【会計上の利益は5つ】
①売上総利益
②営業利益
③経常利益
④税引前当期純利益
⑤当期純利益

ですね。



順番に説明して行きますと、

①売上総利益
いわゆる「粗利」といわれるもので、「売上-売上原価」で算定されます。

②営業利益
「本業の利益」といわれるもので、①の「売上総利益-販売費一般管理費」
で算定されます。

③経常利益
経常的に毎月発生する利益で、「経営努力の成果」を表し、「事業存続費」と
もいわれます。
②の「営業利益-営業外損益(利息、雑収入、雑損失等)」で算定されます。

④税引前当期純利益
③の「経常利益-特別損益(前期損益修正損益、固定資産売却益等)」
で、算定されます。税金算定の基礎となる利益です。


⑤当期純利益
④の「税引前当期純利益-法人税等」で算定されます。
税金を支払った残りの利益です。
ここから、①配当 ②役員賞与 ③各種積立金で、残りが④繰越利益剰余金
として、企業に内部留保されます。

で、どの利益を1番目に見るか?なのですが、

上場企業の場合は、「営業利益」ですが、
中小企業の場合は、「経常利益」です。

というのも、中小企業の場合は、営業利益と経常利益がそれほど
大きくかい離していないのが普通です。

また、中小企業の多くは銀行借り入れが多いため、「利息の金額」が
とても重要になっています。

従って、利息等を支払った後の「経常利益」を見るのが、中小企業の
「経営努力の成果」を見る上で、とても重要になってきます。

ですから損益計算書で、まず見るべきなのは、「経常利益」です。

その次に見るのは、売上総利益です。
売上総利益は、経費・利益を分配する前の、いわば「元資」です。
経常利益の「川上」にあたるものです。

従って、経常利益を見たら、次に目を走らせるのは「売上総利益」です。

2番目に見るのは、一番下の税金を支払った後の当期純利益です。

企業が「赤字か黒字」というのは、結局はここなんです。

ここが赤字だと借入金が返済できません。
借入金の元本は経費に落ちませんから、借入金の返済は
結局、この当期純利益から支払われるのです。

「会社のキャッシュフローの元資は、当期純利益」なんです。


もう少し正確にいいますと、キャッシュフロー(C/F)は、
「当期純利益+減価償却費」で算定されます。
(もちろんこれは簡易計算です。正確にはもっと複雑なのですが・・・)

と、いうことはどうでしょうか?

当期純利益が赤字だと、会社のキャッシュフローは減価償却分しかありません。

また、減価償却そのものを計上していなかったり、あるいはあっても減価償却の金額が、
とても少なければ、これはもうほとんどキャッシュフローは限りなくゼロに近づいている
ということになります。

・・・怖いですね。


え、でもウチは何とかやってるよ?って?
そうなんですか?社長!

でも、赤字で何とかやってるって、
じゃあそのお金がそもそもどっから出て来てるか?
社長は考えられたことありますか?


「お金には色がついてないからわからん!」って・・・
「・・・・」

社長がおっしゃるように、お金にはもちろん色がついてませんが、
そこに「色」をつけるのが、我々の仕事なんです。

「それが原因分析」なんです。
お気軽に聞いて下さいね。

では今日はこの辺で終ります。
お疲れ様でした。


利益って一体何?③
利益って一体何?②

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経営コンサルタント 遠藤信行

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