コラム

 公開日: 2017-08-12 

利益って一体何?② 「ドラッカーの言う利益の意味とは?」

おはようございます。
財務コンサルタントの遠藤でございます。

前回に引き続き、利益について書かせて頂きます。





かの有名な経営学者のP・F・ドラッカーは、
「企業の目的の定義は一つしかない。それは、顧客を創造することである。」

と述べています。
(マネジメント 基本と原則 エッセンシャル版 P15ダイヤモンド社)


「企業の目的は、顧客の創造である」
ドラッカーの言葉の中でも、一番有名な言葉です。

一般に、
売上=売価×顧客数
ですので、売上が上がるためには顧客数を伸ばす必要がありますが、
ドラッカーが言っているのは、そんな単純ではないですね。

ドラッカーの言う顧客の創造とは、
「顧客価値が創造されていること」

簡単にいいますと、
「企業がどれだけ顧客に支持されているか?」なのですね。

顧客に支持されている=顧客価値がある、
その結果として、顧客数が伸びるという訳なんです。

素晴らしいですね~。
深いですね~。


一方で、ドラッカーはこうも述べています。

「利益とは、個々の企業にとっても、社会にとっても必要である。
しかしそれは企業や企業活動にとって目的ではなく条件である。」
(マネジメント 基本と原則 エッセンシャル版P14 ダイヤモンド社)

つまり
「利益とは企業の目的ではなくて、条件である」ということです。
難しいですね。


ドラッカーはこの点について以下で、さらに述べております。

「利益とは、企業存続の条件である。」
「利益とは、未来の費用、事業を続けるための費用である。」

「目標を実現する上で必要な利益をあげている企業は、存続の手段を持っている
企業である。基本的な目標を実現するうえで必要な利益に欠ける企業は、限界的
な危い企業である。」
(マネジメント 基本と原則 エッセンシャル版 P35ダイヤモンド社)


さらに難しくなりましたね・・・。


でも、ここはとても大事なんです。
まずここで述べている「利益」は一体どの利益を指すのか?
これは税引き後の「当期純利益」です。

上記にて「利益とは、未来の費用、事業を続けるための費用・・」と述べていることから、
これは最終的に税金も支払って残った、処分可能で、かつ次期に
繰り越すことが可能な利益である、「当期純利益」を示していることがわかります。

ドラッカーがここで強調しているのは、

当期純利益=未来の費用=事業存続費

当期純利益を出せない企業は、次期以降に投資のための費用を出せないために、
存続が危うくなり、当期純利益を出せる企業は、次期以降に投資のための費用が
出せるので、事業存続の手段を持っていると言っているのですね。


この事業存続の条件が、「当期純利益」なのです。


まだややこしいですか~

超簡単にいいますと、
「当期純利益が出ない企業は存続できない」
とドラッカーは言っている訳です。


何故なら前回も言いましたが、キャッシュフローは、
「当期純利益+減価償却費」で算定されるので、

当期純利益が出せない企業は、
「キャッシュフローがほとんどゼロに近い」
ので、存続出来ないというお話につながるんです。


社長さん、わかって頂けましたでしょうか?

わかって頂けたなら、
今日から意味のない節税はやめて下さいね!!
お願いしまーす。


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