コラム

 公開日: 2017-08-22  最終更新日: 2017-09-29

利益って一体何?③ 損益計算書(P/L)の利益のその後の行先はどこ?

おはようございます。
財務コンサルタントの遠藤でございます。

今日は利益のお話の第三弾
「損益計算書(P/L)の利益のその後の行先はどこ?」
というテーマで書かせて頂きます。






資金繰りに苦しんでおられる会社様の決算書を拝見していると、
その多くが、決算書上の「現金預金」が極端に少ない経営をされているのですね。

それも当然の話なんですが、貸借対照表(B/S)上の「現金預金」が
少ないから資金繰りに苦しむのですね。

資金繰りが苦しいから
      ↓
現金預金が少なくなる
      ↓
現金預金が少ないから
      ↓
資金繰りが苦しくなる


これやってると、ニワトリが先か卵が先か?の議論になるのですが、
そこで堂々巡りになっても仕方ありませんよね。

「これを解決しないと」なんですが、実は「簡単」なのです!


「現金預金を多くすれば→資金繰りが楽になる」


たったこれだけの事なんですよ、基本は・・・。

もう少し詳しくお話しますと、資金繰りを良くしようと思えば、
常に貸借対照表(B/S)上の「現金預金」を多くすることを
考えた経営をすれば良いわけなんです。


これが「キャッシュ・フロー経営」というものなんです!


「なーんだ、たったこれだけか!」って思いますでしょう?


ただし、大多数の中小企業はこれが出来ないのです。
なので、皆さん苦しんでおられるのです。



私は今から20数年以上前、はじめて中小企業の経理をいくつも
拝見させて頂いた時に、「これって、なぜなんだろう?」って思いました。
で、当時、出来る限り沢山事例にあたって、やっと発見しました。


商売を行って、お金が生み出される過程・・・
「お金が循環するメカニズム」をわかっておられない経営者の
方が、世の中にたくさんおられるという事がわかったのです。


これって、ちょっと難しいお話だとお思いですか?
いや実は簡単なんです。


ただし、複式簿記を勉強されたことがない方には、難しいかもしれません。
逆にいいますと、簿記を勉強された方には簡単です。

簿記3級テキストに載っている、一番最後の仕訳で

(借方) 損益  100 / (貸方) 資本金 100

がありますが、これは何を意味するかと言うと、

損益計算で計算された「利益」が、貸借対照表上の
「資本金」に加算されるという仕訳なんです。

つまりP/L上の「当期純利益が100出る」とすると
それがB/S上の資本金に100加算されるという仕訳なんです。

「資本金」とは「自己資本」(=株主のお金)ですから、
資本金が増えるということは、社長個人のサイフから会社に入れなくても、
自動的に会社のお金が増えることなんです。


これとは逆に赤字になった場合はどうなるかといいますと、

(借方) 資本金 100  / (貸方)  損益  100

となって、これは逆に、会社のお金が減るんです。


この結果どうなるかといいますと、
銀行その他からお金を借りなくてはならなくなるのですよ。


ここの仕訳は複式簿記のキモなんですが、
多くの方は、簿記3級を習った時点では、なかなか理解できません。
商売していないと実感がわかないのです。


私も遠い昔はそうでした。
でも自分で商売したり、実務につくと、ここが大変良くわかります。


何を言いたいのかと申しますと、社長さんは「簿記3級」を勉強されると
絶対良いと思いますよ。

社長さんなら毎日商売されているのですから、絶対に実感として
良く理解できます。

逆に簿記がわかってないと、
今のこの話を社長さんにしても、そもそも「仕訳」というものが何なのか?
「借方?貸方?が何なのか?」がわからないので、話が通じないのです。

「簿記」は会計の言葉=「言語」なんです。

会計士さん、税理士さんは、この言語をつかって
社長さんなら知ってて当然と思って、バンバンお話されます。
そこは容赦ありません。


だから社長さんと話が通じないのです。
でも社長さんが簿記3級をマスターすれば、その話がわかるようになります。


社長さん、お忙しいでしょうが、お時間ある時に書店にいって、
「日商簿記3級」のテキストを手にとってみられてはいかがでしょうか?

なかなか、とっつきにくいですが、マスターすれば
社長さんの経営に役立つこと大ですよ!!

えっ、そんな時間ないって?
まあ、それもそうでしょうね・・・。


利益って一体何?① 
利益って一体何?② 

この記事を書いたプロ

有限会社エーエスシー [ホームページ]

経営コンサルタント 遠藤信行

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