コラム

 公開日: 2018-01-08 

発達障害の最適な職業選択の仕方


発達障害を持つお子さんの保護者から多い相談として、『うちの子はちゃんと仕事に就けるんでしょうか?ちゃんと働けるんでしょうか?』というものがあります。



障害者枠での就労という選択肢もあるとは思いますが、最近はそれも厳しい現状があるようです。発達障害の子を採用するよりは、知的、身体の子を採用した方がいいと言い切る企業もあります。



今回は我が子が発達障害と分かった後、どのような考え方で職業選択をしていくといいのかをお伝えします。



基本的には逆算思考


発達障害を持つお子さんをお持ちの保護者の方はお分かりかと思いますが、正直発達障害のお子さんは頑固で、融通が効かなかったり、自分のしたいことが優先する傾向があるため、『その子が興味を持っているものを職業に』と考える傾向があるようです。



全てではないかもしれませんが、一部『どうせうちの子は言っても聞かないから』という思いも背景にはあるのかもしれません。



そのため、本人の興味があるものからという発想をされる方もおられるようです。

もちろんそういった考え方も必要です。何より人間ですし、興味あるものから選ぶのが一番いいと思うのはとても自然なことです。



しかし一方で、逆算、すなわちそのお子さんが将来その職業に就いて困らない状況であるのかどうか、そこからどんどん遡って行って、どんな方向に情報を提供するか(完全に誘導することは必要ないと思います)、そういう考え方をしてもらえたらと思います。



発達障害の特徴から考える


もう一つ覚えておいてもらいたいのが、発達障害の特徴である、

・コミュニケーションの難しさ→他愛ない話しになると上手く会話に入れない可能性がある。

・やることが決まっていると安心する→営業や交渉、コンサルタントなど調整が必要な仕事は向かない

・勉強は得意な子も多い→だからと言って、手に職をの考えで、看護師や介護職等につくと臨機応変さを求められ、資格を取る頃には他の道が選びにくくなる。

・公務員は比較的合う人が多い→面接だけの企業では通りにくくても、上記勉強が得意なお子さんもおられるので、試験の点数が良いため、それで入れる。クビもない。

・頭がいいからと言って、医学部・法学部というのも考えもの→これも上記したようにコミュニケーションであったり(論争で負けると裁判で勝てない)、衝動的であるために、手先の技術が必要な外科医は向かないなど



1つ1つ例を挙げればきりがない訳ですが、基本的には、

・資格を身につける=ただし、資格ビジネスに踊らされる(カラーコーディネーターとか職業に直結しないもの)のではなく、宅建、CADなどある程度サービス提供をする側が上に立てるものであること。またピアノの先生、空手道場の師範など、教えることが定型化されているものも合う。

・入るまでのこと=面接だけではなく、試験等で上げ底してもらえる公務員など

・実際の業務のこと=コミュニケーションがそこまで業務に反映されにくいもの。上記した、資格、入るまでは良くても、看護師等臨機応変さを求められるとしんどい場合がある。



※)ただしこれは2018年1月現在のものです。そのため、今後時計型のデバイスなどツールを使うことで改善される可能性があります。



ということになります。まだ現時点ではプログラマーなども合う仕事の1つだと思いますが、会社によっては非常に過酷な労働環境と聞きますので、それは分かった上でがよいかと思われます。似ているようですがSE(システムエンジニア)は相手との交渉があるので、向かない職業になると思われます。



職業についてきちんと調べる


例えば病院にはクローク業務というのがあるのですが、このクローク業務は病院によって業務が非常に異なります。



また定型作業と言っても、次々技術をマスターしていく必要があることもあるでしょう。



一番は保護者であるあなたが分かる範囲で職業を調べ、お子さんはお子さん自身で職業についてきちんと調べることです。



成人になって向いていない職業に就き悩んでいる人は、保護者も本人も事前調査が甘い場合が非常に多いです(もちろん時代の変化で元々合う職業だったのに合わなくなるなどは除きます)。



そのため、『これでもか!』というくらい調べて下さい。

あるいは直接尋ねに言って下さい。私のところに来てもらっても構いません。ほとんどの職業について調べ方をきちんとお伝えします。



まとめ


あくまで考え方なので、これが絶対の正解ということではありませんが、ご本人がしたい職業に就くことが必ずしも幸せとは限らないと言うのが正直な思いです。



興味あることは趣味でしてもいいし、ボランティアでしてもいい。



しかし仕事は向いているものでなくてはなりません。

阿漕と呼ばれようが、お子さんの将来のために渡す情報を精査するのも保護者には時には必要ではないでしょうか?



好きだからという理由でゲームの制作会社に入ることがご本人のためなのか?今のゲームの作り方は、以前とは比べ物にならないくらい煩雑です。



人と話すのが好きだから営業職に就かせるのがご本人のためなのか?営業とは売ってなんぼです。話すのが好きなだけではなく、ある程度の会話の誘導が出来ないといけません。



<もっと早くご相談いただいていたら>

そう思うことが多々あります。もちろん私たちの考え方が全て正しいとは思っていませんが、正しい考え方、情報の得方、職業の選択の仕方はお伝え出来ます。



もし悩んでおられるのであれば、ご家族だけで悩まず、是非正しい職業選択の仕方を知っているところにご相談下さい。



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