コラム

2015-12-18

製品開発プロセスにおけるシーズ型とニーズ型

製品開発プロセスの一般的な手法について、それぞれの手法のメリットとデメリットをまず知っておくことが必要です。社内のシーズをベースに市場や顧客のニーズに適合していくのが、理想的な製品開発プロセスの第一歩です。自社内には新製品のヒットに結びつく多くの『種』が蒔かれています。その知恵と技術を結集し育てることで、製品開発を成功に導くことができます。

製品開発プロセスの手法


一般的に製品開発プロセスの手法は、シーズ型とニーズ型の2種類に大きく分類されています。

『シーズ』はつまり『種』のことで、社内に蓄積された技術、アイディアやノウハウを新しい製品として形にしていく手法です。

ニーズ型では、まず市場や顧客のニーズ(要求)を把握し、それに合わせる形で製品コンセプトやターゲットを具体化していきます。

「消費者や顧客の現時点での要求に応える」というスタンスのニーズ型開発プロセスに比べ、シーズ型は市場のニーズと合わず、全く受け入れられないかもしれない、という危険性を持っています。しかしその一方でニーズ型は自社内の強みを最大限に活かし、新たな市場をつくり出す可能性も大きいため、多くのコンシューマー(消費者)向け製品開発の手法として採用されています。

バランスの取れた製品開発プロセス


もちろん、現在の市場のニーズを完全に無視して新しい製品を開発することはできません。

製品開発プロセスにはシーズ型とニーズ型があると冒頭で述べましたが、この2つの手法は相反するものではありません。まず自社内のシーズを切り出し、それをベースにして市場ニーズを満たす製品コンセプトをつくり上げていく、つまり『シーズ型』と『ニーズ型』と呼ばれる2つの手法をバランスよく組み合わせて進めるのが、理想的な製品開発のプロセスと言えるでしょう。

また、社内のシーズから新たなニーズを引き出すことで新たな市場をつくり出すことができ、それが新たな社内のシーズとして蓄積されるという企業成長のための前向きなサイクルも生まれます。

社内の『シーズ』を拾い集める


製品開発を行う社内の技術部門には、これまでの実績と経験による技術やノウハウが蓄積され、会社の顔として日々五感をフル活用している営業部門には、多くのアイディアや新製品のネタが豊富にあるはずです。

それらの中には他社の追随を許さないオリジナリティーに溢れるものや、全く新しい市場をつくり出したり、これまでの顧客層をさらに広げる可能性を持つものもあるでしょう。

社内に散在するシーズを拾い集め、自社の持つ設備も駆使して製品開発のプロセスに上手く適合させることができなければ、結果として市場や顧客のニーズを満たしたり新たな市場を開拓したりすることはできません。

社内のシーズ発掘のための仕組みや組織編成を考え、社員教育や研修による啓蒙を行うことなども有効な手段のひとつでしょう。

社内のシーズを洗い出して整理し、自社の強みとしていく手法については、また別の機会に詳しくお話しします。

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