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意欲を持って働ける職場を設計(1/3)

鈴木圭史(すずき・けいじ)さん

内部監査で法令違反を事前チェック

多くの経営者は企業を経営するのに経理財務を中心としたお金の管理を優先し、労務管理をおろそかにしがちですが、「職場を大切にしないと企業の存続はできませんよ」とドラフト労務管理事務所(大阪市東成区)代表で、社会保険労務士の鈴木圭史さんは忠告します。
鈴木さんがこれまで取り扱った労働基準法、労働安全法等の違反の事例で多いのは▽従業員に健康診断を受けさせない▽残業や休日出勤を認める「36協定」(労働基準法第36条)を締結していない▽労働者名簿、賃金台帳等の帳簿管理がずさん▽社会保険に加入させていないなどです。
いずれも小さな違反と判断する経営者は多いですが、鈴木さんは「例えば36協定の限度時間の超過や残業代金を故意に支払わなかった場合、労働局から行政処分すなわち書類送検をされ会社名が公表されます。この会社はブラック企業とみなされ、信用を回復するのは容易ではありません。また、上場やM&A(合併・買収)などのときに企業評価が著しく低下します」と話します。
確かに、数年前に残業代未払いで行政処分を受けた大手チェーン店は世間の不評を買いました。
「これ以外にも建設会社の場合、従業員全員が社会保険に加入していないと国や自治体から建設工事などが受注できなくなります。つまり、売り上げ減となり金融機関の融資等を受けられなくなります」と厳しい現実を突きつけます。
経営者にとって、資金繰りなどお金の問題は緊急性を帯びていますが、労務管理はボディーブローのように後から効いてきます。鈴木さんの厳しい目で労務リスクのチェック(内部監査)をしてもらいましょう。

<次ページへ続く>

【次ページ】 官庁の監査におびえることはありません

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