コラム

2012-04-25

【接客の達人・假屋崎省吾さん】

花道家の假屋崎省吾さんのことは、みなさんご存知だと思います。
どのようなイメージをお持ちでしょうか。

バラエティー番組に出ているときと違って、
お花のこととなると、一転厳しい顔つき態度になる
プロ中のプロだということは知っていましたが、
接客においても「これぞプロ」という人でした。

京都の「長楽館」という建物全体を使っての展覧会を何度か開催されています。
建物全体というスケールの大きな花の展覧会を見たことがなかったので、
見に行ったことがあります。

ご存知のように、花は生き物ですから、
思うような花が展示場に届くとは限りませんし、
開催時間に合わせて、全てがきれいに咲いているとも限りません。
早朝に会場前につくと、
ぎりぎりまで調整を続けていらだっている假屋崎さんの声が響いてきます。

お客様にその声が聞こえているのもどうかという向きもあるでしょうが、
最高のものを届けなくてはならないという意識の高さの表れだと思います。

開館後も走り回って調整を続けながら、
しかし、お客様の前では、必ず笑顔。
「ごめんなさいね。3階の方もう少し直してくるから、
下の方ゆっくりご覧になっててくださいね」
そう言い残して、上の階へ走っていきます。

お花の準備が済むと、今度は花器などの商品売り場に降りてきて、
サインを始めます。
サインをする場所と時間はあらかじめ決まっていたのですが、
そんなことにこだわらず、
サインの列をつくらないように、自ら歩き回って、話しかけサインをします。

あの細い体で、目配り気配り、花の説明、商品の説明、
なんてパワフルな人かしらと驚いて
花よりも假屋崎さんの動きをじーっと見ていました。


しばらくすると急に、会場から姿を消しました。
では、そろそろ私も帰宅しようと出入り口の方へ行くと、
そこに假屋崎さん。
何やらしきりに妙齢の女性に謝っています。

「ごめんなさいね。こちらの不手際で嫌な思いさせてしまったわね」
そういって女性の肩に手を置いています。
スタッフと女性との間で、何かトラブルがあったようです。

スタッフに1回出たら、再入場はできないと言われたようです。
女性は出たつもりではなくて、何かの事情でそうなったということでしょう。
なにしろ通常の展示会場ではなくて、
建物全体の展示ですから、そういうことも起こりうるかもしれません。

「いいのよいいのよ。こちらがいけなかったわ。
本当にごめんなさい。もう一回入ってちょうだい。
きれいなお花を見て、いい気持ちになってちょうだいね」

あの忙しさの中で、スタッフの行動やお客様の様子にまで気を配っていたのかと、
舌を巻きました。

受付でのトラブルは、スタッフが対処するものでしょうが、
そこでのいざこざが長引いてしまっては、
イヤな雰囲気が会場全体に蔓延しかねません。

お客様を待たせない、並ばせない。
時間が許す限り、一人ひとりに話しかける。
トラブルは自身が出ていくことで、すぐに解決。
(假屋崎さんの個展ですから、假屋崎さんに謝罪されてイヤな人はいないはずです)
もちろん花は、絶えずチェック。

ちょっと一人で頑張りすぎではありませんか、
いそがしすぎではありませんか、と思いますが、
でもそこまでやるプロとしての自覚と、細やかな気配りとパワフルさこそが、
假屋崎さんをトップへと導いたものなのでしょう。

キャラの面白さだけでもてはやされている人とは違う
実は凄みのある人でした。

絵本を使うキャリア・コンサルタント福島えいこ

アメブロはここをクリックしてください。

この記事を書いたプロ

オフィス・ワン! [ホームページ]

キャリアコンサルタント 福島えいこ

京都府京田辺市 [地図]

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

●言葉がとても聴きやすく、1語1語が心に入ってきました。 色を塗るワークをしながら、どんどん「大丈夫」になって、 安心する感じがしました。         ...

新着情報

・「気持ち」のワークショップ (昼)    (11月8日・大阪)・「アイディアに詰まったら絵本に学べ!!」ワークショップ  (11月16日・大阪)・(特別編...

 
このプロの紹介記事
福島 英子(ふくしま・えいこ)さん

絵本を使って仕事や生き方に気づきを与える絵本ファシリテーター(1/3)

 ビジネス・マナーのアドバイスを中心に仕事をされている「オフィス・ワン!」代表の福島英子さんに、大阪市北区にある事務所の会議室でインタビューしました。大学卒業後に就職した税理士事務所ですばらしいマナーを持つ女性と出会ったことが、この道に進む...

福島えいこプロに相談してみよう!

読売新聞 マイベストプロ

仕事や生き方を「絵本」を使いながら、楽しく考えていきます。

会社名 : オフィス・ワン!
住所 : 京都府京田辺市 [地図]

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

福島えいこ(ふくしまえいこ)

オフィス・ワン!

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
自信がありませんでした②
朝倉千恵子先生

昨日の続きです。株式会社新規開拓の朝倉千恵子先生に活を入れていただいたおかげで、新人研修を例年より...

[ キャリア・コンサルタント ]

自信がありませんでした①
朝倉千恵子先生

実は、つい数日前に株式会社新規開拓の朝倉千恵子先生とfacebookでつながりました。それも、先生の方からしび...

[ キャリア・コンサルタント ]

もうだめだと思った時でも、目をこらしてごらん
イメージ

先の読書サロンでは、もう1冊読みました。『いつでも星を』五角形の星を頭の中に描いてみて下さい。…...

[ 絵本を通して考える ]

利益追求の先にあるもの- ミッションは何?
イメージ

今回の読書サロンで読んだのは『すてきな三にんぐみ』です。恐ろしい泥棒三人組が、みなしごのティ...

[ キャリア・コンサルタント ]

営業の達人-個々人に手紙を書く
イメージ

ある化粧品会社から手紙が届きました。ここのクレンジングと洗顔料を長いこと愛用しています。この会社は昨...

[ ビジネスマナー ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ