コラム
公開日: 2015-08-17
弱い犬ほどよく吠える?
一昨日が終戦記念日と言うこともあり、ここ一両日は多くのテレビ局が戦中戦後の題材を扱った番組を放映していました。
その中で、パラオ諸島の中のペリリュー島で その昔、終戦を知らずに洞窟の中で身を潜めていた日本兵が、助けられた米兵と最近、アメリカで再会した話を流していました。
洞窟から出たときには、米兵に殺されるだろうと覚悟の上、どうなるかは、全く読めなかったそうです。2ヶ月近くの、食料もない潜伏生活の中で、体力も武器もなにもなく、捕虜になるくらいなら、自決覚悟で出て行ったそうです。
屈強な身体の米兵はジープに乗り、日本兵には銃を向けながら 近づいてきたそうです。
そのあとの記憶は その日本兵にはなく、体力も尽きて、気を失ったそうです。
その後も戦後と言うことで その米兵とはそれっきりで その日本兵は米兵の顔も覚えてないそうです。
そこで 最近、その二人が高齢だがお互い、会うことを望んでいた為、再会が実現しました。
その二人が 口にしたこと・・・・・
その元日本兵は 投降をする時点で死を覚悟しているから 捨て身だったと。
そして銃を手にしている米兵の方が 丸腰で降伏している日本兵の事が怖かったと。
武器もなにも持たずに、米兵に向かってくる日本兵が怖かったと。
これは戦争時代の話ですから、色々正常じゃなかった精神状態だとしても 勝利した米兵が、カラダも小さい日本兵を恐れていたのです。
当然互角に戦得はずはないのですが 手ぶらで死を覚悟して、米兵に向かって来るなんて日本人の侍魂は何なんだと。
正気の沙汰には見えなかったのでしょう。銃を向けながら 米兵が日本兵を恐れていたなんて 今だから言える話で、当時はそういう当事者も何だか分かってないはずです。
このテレビを見ていて私は、何か夫婦の関係性の事を思い出していました。
私は夫婦関係・・・・特に浮気問題を扱っている中で 妻が夫に詰め寄る場面を何度か見聞きしてきました。
そんな中、夫が逆ギレし、妻は声を震わせて訴えている。
この構図を見ると、当然夫が、イカっていて、妻が涙目。
でも 本当に怖がっているのは 夫なのです。
これは この日本兵の話によく似ていますが、イカツイ米兵が夫だと思って下さい。
妻に「俺をそんなに信じられないのか?」と 自分のやった浮気の話をまるで 反らすかのように、強い口調で妻を叱ります。
これでは どちらが悪いことをしたか分からない感じですが、実は 妻と夫のどちらが怖がりか、お分かりでしょうか?
そうです。
夫の方が妻を怖がっているのです。
勇気って何なんでしょうね。
捨て身の方がある意味突進していって、守りの方が事態を怖がっている。
でが 夫は何を守っているのだろうか?
家庭?家族?妻?
いえいえ、それなら、妻にはもう少し優しく出来るでしょう。
と、いう事は、強く出る者を叩いておかないと、何かをなくすると 恐れている夫が、怖がっていると言うことがわかいます。
では、何を失くすというのでしょうか。
とても、ざっくりしたことですが、恐らく浮気をやめる気はないということです。
そこには 妻がいくらこれまでの生活態度を反省しても 子供にとって父親の必要性を説いても、家庭を省みて欲しいと言っても、それが浮気を止める動機付けにはならないのです。
最初から 浮気は家族を裏切っているから、それが悪いことかどうかくらいは分かっています。
しかし その背信行為が 刺激であったり、切なくある訳です。
この少し、センチメンタルな、恋は、家庭では味わえないものだから、浮気をするのであって、そこに家庭に戻れといっても
夫にとれば、大事なおもちゃを取り上げられるようなもの。
ここを道徳観や 倫理観の話をしても 通じるとは思いません。
それどころか、夫にとって、今や妻は「人の恋路を邪魔する存在」なのです。
だから 妻の説教にも似た、お願いを聴きたくないから、逆ギレするのです。
この逆ギレの正体は 恐怖心です。
つまり夫は妻が怖いので、妻を遠ざけるのです。
でも、妻は 話し合いたいと、夫に近づく。
そうなると夫は キレて、話もしない、疑うことも許さない。今後また夫の行動を詮索してみろ、二度と話もしないぞ、と
いう脅かしを言ってくる、その夫が誰よりも怖がりなのです。
だから 夫が少々キレたって、妻は怖がる必要はないのです。
妻が逆らい?さえしなければ、夫がキレる必要もないのです。
と、言うことで 妻には強い口調でいう夫ほど、チキンハートなのです。
そういう事で、これからは夫が強い口調で 何か言っても恐れることはありません。
むしろ 偉そうに言っている時は怪しいと思えば ある意味、それが信号になりますからね。
これを目安に・・・と考えると 少しは気が楽になりましたか?
では、今日はここまで。
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