コラム

2015-09-29

夫の浮気を許すという心理

このコラムで何度か書いて来ていることですが、夫の浮気を許すという心理の中には 複雑な構図があることを改めて説明します。
当方への相談に、夫の浮気を見過ごすべきか、どうかを問われる妻がいます。
また、夫にどういうお仕置きをすれば、浮気を反省するか、という問いも同じくらい、相談を受けます。
どんな事にでも云える事なのですが、まず、ご主人のタイプや性格、そして浮気のケースや 浮気相手のタイプにもよりますので
軽々には言えないのですが、こういう質問をされる妻には ある共通点があります。
それは この浮気で家庭までは壊れないという、どこか自信があるという事です。

つまり黙認するか、しないかということではなく、もし黙認すると浮気が発展して、こちらの家庭が崩壊しないか、どうかの判断が必要です。
もし 家庭が崩壊するかもしれないという危機感があるなら、見過ごしていいはずがないし、お仕置きという観点に立たないとおもうのです。
もちろん、浮気をした夫を無条件に許しなさいと言っているのではありません。
何らかのペナルティーを負わせたい気持ちはわかりますし、悪さをして何もお咎めないというのは。今後のことを考えると
心配になることは分かります。
でも、本当に夫の心が離れるかもしれないという断崖絶壁の状態にある妻は 夫にお仕置きなんて考えません。
しかし現状を読めない妻の場合は、夫の悪事?に対して、どう叱ってやればいいか?と腕まくりをしている状態になります。
では、何故叱りたいのか?
夫に反省を促したいという大義名分を言いながら、実は弱さの裏返しなのです。
夫に浮気を謝罪させ、反省をさせる。
反省をすれば、二度とやらないという努力に繋がります。
ここを、無意識の中で、夫に約束させたいと考えてることなのです。
でも こんな事は本当に浮気を止め、浮気相手と別れることが出来れば、おのずと叶う事です。
しかし、こういう別れさせ方を一般人の妻は知る訳がないので 夫にだけにしか 働きかけられないということになります。
これが「許してあげるから、謝りなさい」という、発言になります。
つまり 妻にとれば 夫が謝るか謝らないかで 今後、二度と浮気心が起こらないかを 予防出来ているストッパーになると考えているからです。
本当にそうでしょうか?
これを 色んな方向からみると、非常に危うい考え方だと分かります。

まず 夫の謝罪が心からのものかどうかです。
もし 妻に対して 表向きだけ謝っているとすれば その後の 謝罪⇒反省⇒浮気防止
この構図は崩れ去ります。

これは夫の浮気を許すか、許さないかという 上から目線の考え方に 繋がるのですが、子供の頃の陣地取りという遊びに
似たものがあります。
強い立場を先に押さえておけば 安泰という安心感です。
許しを乞うという言葉があるように 許す立場と 許される立場がここで 上下関係が出来上がります。
もちろん妻はそういうことを意図してないと思いますが 結果的にこういう立ち位置が出来上がります。
夫の浮気に苦しみ、何故、こんな事になったのだろうと、思い悩んだはずです。
そんな中、妻として至らなかった点や、女性として、足りない部分があったかもしれないというのは どんな妻でも持つ思いです。
こんな反省が夫に伝わればいいのですが、妻にも色々なタイプがあります。

夫婦と言えど、長年、セクシャルな部分が一つも無ければ、それは クラブの合宿のようなものです。
例え、夫婦がお互い、どれだけ忙しくっても 男と女の部分が無ければ夫婦ではありません。
家庭を作ろうと、必死で、マイホームを購入し、住宅ローンを共働きで返済し、お互いが仕事でヘトヘトになっています。
これでは 家庭ではなく、「家という器」です。
子供の親という役割だけに神経を注ぐと、それは子育てマシーンになってしまいます。
二人は子供を育てるだけに結婚したのではないのです。
夫婦という形が形骸化していませんか?
結婚した時点が頂点で、そこからが「家庭」を作ろうと、肩に力は入りすぎて、形にこだわってませんか?
完成形は 家があって子供が居て、お金がそこそこ残せて・・・・・・・・・
そんな完成形を目指すばかりに、夫婦の「心」を置き忘れてきていませんか?
若い頃と一緒とは言いません。
男性には 性欲があって、女性には 男性にい抱かれて、安心感を得るという、そういう当たり前の事が結婚した途端に失せてしまったのは、なぜでしょうか?
まさか、男性の体内時計が 結婚した途端に聖人君子のように、性欲も無くなるということはありません。
妻だって、妊娠期間中と、離乳期までは神経は子供に注がれますが 一生、それで夫とスキンシップしなくなるということは、本当はあってはならないのですが、実は男性の浮気は妻の妊娠中がきっかけになることが多いのです。
でも 妊娠をきっかけに夫婦がセックスレスになるケースは 山盛りあります。
こういう妻の場合、得てしてボーイッシュであり、何でもはっきり発言する割には、性的な事に関しては うといという面があります。
うといというのは、精一杯のフォローですが、男性の性的な欲求に関して、考えが幼いし、そういうことを忌み嫌う方すらいます。
それがコンプレックスになり、夫婦にはそういう事が皆無となり必要としないとばかりに生活します。
この結果、夫の浮気が発覚したりするのですが そういう妻の場合、皆が異口同音に言われるのが 夫は草食男子で
あまりセックスをしたがらない人だと思っていたというのです。
思い出して見てください、交際時代を・・・・
その頃からあまりセックスをしなかったという男性であれば 確かに草食男子かもしれません。
それだって その人が浮気をしているとしたら それは全然草食じゃないじゃん、ということです。
あ、ここではプラトニックな浮気のタイプは除外しますが、それも夫に「深い関係ではない」とごまかされているケースが殆どですから、夫の深い関係までは進んでないから プラトニックという言葉には騙されないことです。
確かに結婚をしてみて、価値観が違ったり、「この人じゃなかった」という結婚はあります。
でも 本当に相性が悪い夫婦の場合、3年は持ちませんから、結婚して何年も経って、子供もいるなら、そこは価値観の違い等というぬるい話は、聞き入れる必要はありません。
もっと言えば 例え価値観が違っていても、子供もいるなら そんな価値観なんてあやふな事に 子供を片親にしてはいけないと、大人が工夫して乗り越えないといけない事です。
妻と価値観が合わないとか、妻のこんなところが苦痛だという夫は、それは他に思う人があるときの浮気の口実です。
だから、あまり屁理屈は聞く必要はないし、本当に価値観が合わないなら 浮気をする前に、夫婦は破綻してますから、
妻に構ってもらえなかったとかあやふやな事をいうのは、はっきりしたこと、つまり浮気をしているなんて言えないからです。

あ、また話がずれてしまいました。
夫の浮気を許す、許さないという観点に立つ妻の話でしたね。
陣地取りの話で 強い立ち位置に立つという考え方ですが こういう強さで勝負をしようとする妻ほど、本当は弱い人と言えます。
その構図は、許してあげるということで、妻は謝らなくて済むという事も云えますが、実はそういうことではなく、許すということは
実は許して欲しいという妻の気持ちの裏返しなのです。
妻が表立って謝ることはしませんが 実は夫の浮気に苦しみ、一日も早くこの状態を抜け出したいと願っているのは誰よりも妻の方なのです。
だけど 浮気をされたというプライドが傷ついた心を頑なにします。
だから早く謝れば許して上げるとばかりに、本当に白旗をあげているのは妻の方で、妻がギブアップしているのです。
よしもと新喜劇風に言うと、殴られている方が「今日はこれくらいにしといたろ」という アレです。
つまり 「許す」という言葉は「もう堪忍して」と言うように 許して欲しいのです。

そして、今日はここからが大事な事ですので、ようく読んでくださいね。
許して上げると妻が言ったところまではいいかもしれませんが、それは夫が許して欲しいと思っている事が前提です。
では、その逆に、夫が許して欲しいと思っていなかったらどうしますか?ということです。
許すというのは 夫が夫婦をやり直したいと望んでいる場合にのみ、効果的です。
しかし 夫に対し、謝ったら許してあげるということが夫婦のやり直しを意味するのであれば、夫はこのまま浮気を続ける意思をもっていたら、謝りません。
もし、謝ったとしたら、それはこのまま、浮気を続ける為に、妻の言うとおりにしておこうということもあります。
そうなると、簡単に謝ったりもします。
このように考えると 許すとか謝るって、あまり意味がないことなのです。
人間は本当に愚かないきものです。
私だって、「朝は早く起きて、運動もしよう」とあれほど、ココロに誓っているのに、続かない。
結局自分に自分で嘘を付いているのです。

私はこれまで本当に修復した夫婦のケースを見てきて 本当に反省している人程、無言実行で言葉少な、です。
つまり、あまり言葉は重要ではないということです。
反省して、二度としないと言っても、するときはするし,謝っても、別れ作業がうまく行かなければ、浮気はつづくのです。
だから話し合いはしてはダメと唱えるのです。
言葉に頼れば、言葉で嘘をつかれます。
浮気を自主的におこなった本人に 言葉で浮気をやめろと言っても、「ハイ分かりました」という人は あまり居ないでしょう。
人格を持たない下半身が暴走した夫に、下半身に向かって 「物事の善し悪し」を説教してもダメなのです。
では何故、夫に説教的なモードになってしまうのでしょうか?
それは妻が、本当は弱いのに、強さでしか夫を取り締まれないと考えているからです。
セクシーな遊びに身を翻弄した夫に、学校の先生のような説教しか出来ないのです。
それが「許してやる」という 心理です。
ここで 相談者の妻に聞くと、「セクシャル」なことが苦手と言います。
夫の下半身の要求は なかった事にしたいし、見ない振りをしてきたという結果です。
何年もセックスレスだった夫婦で 夫の生理現象に関して、「ない」と考えて居たということです。
でも 男性って 50代だって、60代だって 浮気はするのです。
まして 妻と長年、そういうことがなかった夫は、ハマります。
浮気の理由に「妻に優しくされなかった」という男性は 必ず「優しくしてくれた女性がいる」という言葉が隠されています。
その優しくするということはどういうことでしょうか?
男性が性欲の処理を何十年も一人でしてきたと思い込んできている妻は冷たい人に映ります。
例え夫が それを求めてこなかったとしても 最初からそうではないはずです。
どこかしら夫の性欲に関して妻が軽視したり、何なら軽蔑されたりとプライドが傷ついた事が夫にはあったのかもしれません。
だから今更、謝れと言われても、元々が 夫の心境を分かってくれなかったという感情がありますから、そこに謝れとか
許すという立ち位置は 役にたつのかと思うのです。
むしろ、反発心すら生まれる中で、それでも謝る夫がいたとしたら、「見逃してよ」ということで 早くその場を逃げ切りたいだけです。
だいたい考えてみてください。
人間 悪いことをして、何の罰則も受けてない中、そんなすぐに反省心なんて湧いてきません。
特に妻の欠点を指摘する夫がいるとしたら まだまだ反省なんてしてない証拠です。
本当の反省や後悔は、もっと時間が経ってから、じわじわ湧いてくるものなのです。
長いこと、夫の性的な悩みにそっぽ向いてきた妻に、「許すから謝れ」と言われても、心の中は、憎しみでいっぱいかもしれません。

では、妻が何故 上から目線の「許す」という論点にこだわるのかというと、先ほども書きましたが 本当は一番許して欲しいのが
妻の方なのに、また妻にも悪い点はあったのに、謝れないのです。
これは何故か。
つまり妻が苦手とするセクシャルな相手を夫に対して 今更出来なくなっているからです。
だからいっその事 学校の先生のような、善し悪しを教えるという立場をとった方が 夫をコントロール出来ると考えているからです。
と、いうことは 夫の浮気を終わらせたところで 夫の性的な我慢は続くわけで 根本的な改善は何も出来ないということになります。
妻も夫の浮気を知った時には胸を痛めたはずです。
浮気相手の女性のどこがよかったのか?
浮気相手に比べて 妻の自分の何が劣るのか?
こういうコンプレックスで 潰れそうになる自分を、奮い立たせて強く居る手段。
それが 強さで夫を負かすということです。
上から目線で 上に立つということで かろうじて踏ん張ってられるというこれが「許す」という妻の心理です。

ね?これで 本当に夫が反省すると思いますか?
本当は女性として 見えない浮気相手にもコンプレックスを感じていて、女性らしい部分も大切だと分かりながら、夫には
鬼退治の棍棒をもって仁王立ちになっている妻になっていませんか?
強さの裏返しの弱さ。
こうして 妻本人にも裏表があります。
なのに、夫には 裏表なく心から妻には、正面向いて欲しいと望むのは ちょっと違うんじゃないかな?
色んな夫婦の組み合わせがありますから 今日書いた事は 極端な例かもしれません。
でも少なくとも 私のところに相談に来られる妻に、どういう訳か セックスの部分を分かってない妻が多い。
ここを とてもスルーして 六法全書のように、悪いことを成敗するという立場に立とうとするのでは夫のココロはいつまで経っても
掴めません。こんな部分を私と一緒に考えて行きましょう。
では、今日はここまで。

まとめ
浮気を止めさせる為のセオリー
金言にして下さい
「許す」は「許さない」の裏返し

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