コラム

 公開日: 2016-01-05 

弁護士先生の活用の仕方

困ったな~
私のような、夫婦問題を扱う仕事は、お正月は小休止なんです。
何故なら、夫婦が仲が良ければ、私のような人間は、無縁なのですが、もし、夫婦に不穏な空気が流れていても、日本人の風習で、お正月くらいは小休止するものです。
でも、それは不穏な空気の程度によるので、最悪の段階に入っている夫婦には、盆も正月もないのでしょう。
鬼の村越?と呼ばれる私も、いくらなんでも、正月早々、夫婦のドンパチ問題のコラムは書けません。
だから、文頭に「困ったな~」という言葉が出てしまいました。
と、いうことで、今日はミニ知識を、お伝えしたいと思います。

皆様、弁護士に付いてどういう見解をお持ちですか?
恐らく、最後の砦であり、悩んだ時はとりあえず弁護士に相談・・・・という風に、人生や揉め事があった時に、頼れる頼もしい存在だと思っていますよね。
これは間違いではありません。
確かに、自分では解決できない問題が身に降りかかった時は、まずは弁護士に聞いてみて、その後、依頼をするかどうかの道が準備されていると、心強い存在には違いはありません。
私から見て弁護士先生は何をされるのか、と言うと、それは「交渉」だと思っています。
つまり弁護士先生は交渉をするお仕事だからです。(刑事事件専門の弁護士は少し、違いますが・・・)
例えば、人にお金を貸して返してもらえなかった場合なども、返金の交渉をしてくださいます。
交通事故に遭った時も、相手に保障の交渉もしてくれます。
細かいところでは、御近所トラブルや、勤め先が倒産して、お給料が未払になっても、相談に乗ってくれます。
つまり生活全般、あらゆる事の問題をあなたに成り代わって、問題を解決してくれるのです。
それは何故か?それは「交渉のプロ」だからです。
だから夫婦問題で、貴方が夫にいくら言っても分かり合えない事などを、あなたに成り代わって、ご主人に交渉してくれるのでは?と、相談に行こうかと考えるのは、そういう部分を求めてではないでしょうか?
その時の気持ちは、貴方は「どうしたらいいか、解らない」ということではないでしょうか?
でもね・・・・・弁護士の一番の役割は、「代理人」なのです。
貴方に成り代わって、あなたの代わりに交渉をしてくれる代理人なのです。
では、なぜ、代理なのでしょうか?
それは、貴方が交渉に関しては素人だからです。
人は、色んな望みを持っています。
それが物に対することであれば、物は動かないので、こちらの思いだけで手に入れることはできますし、こちらが近づいて行けば望みは叶えられる事もあります。
わかりやすく言えば、貴方が何か高価な宝石を買って、それが届かなかったとしましょう。
そういう場合宝石は、意思を持たないので、どこかにあるのです。
それをどこかでストップさせているのは何らかの人間の仕業かもしれませんが、物は自分ひとりで動きません。ですから支払った証拠があるなら、それを貴方の手元に届くように、邪魔をしている問題を取り払ってくれます。
弁護士はそういう仕事もして下さいます。
そこには貴方の「宝石を手に入れたい」という意思がはっきりしていると言うことが大事なのです。
ただ、貴方は詐欺に近い被害に遭っていると、その宝石を貴方に届ける事を妨げている人間がいるということですから
そういう妨げている人間と交渉をしてくれるのです。
それが成功するのは、詐欺という間違った事をしている人間に、その罪を問い、宝石を手に入れることの正当性を法的な観点から解いてくれます。
つまり、宝石は不動のものですから、貴方の正しさを訴えれば、手にすることが出来ます。でも、いくら正しくても、詐欺をするような人間は、貴方より強者ですから、そこは素人の貴方が交渉しても、中々むつかしいものはあります。
だから、そこは交渉のプロの出番です。(この被害者が多いときは、犯罪事件として、それなりの部署が動きますが、個人交渉で済む場合は弁護士の先生が動いて下さいます)
現に私も、時々、相談者のお客様が、相談料を支払ってくれない事があります。こういう場合は、私がいくら請求しても応じてくれないので、弁護士の先生にお願いしたことはあるので、確かに弁護士の先生は頼もしい存在です。
こういう風に、自分の希望がはっきりしていて、その交渉をお願いする場合は、弁護士の先生にとっては、仕事が明確です。
でも、相談者の多くは「どうしていいか解らない」ということですから、弁護士は今日、始めて会った貴方がどういう希望を持っているかは、根っこの希望は解らないのです。

私のところにも相談に来られる方は、下記のような事を言われます。
「離婚は本当はしたくないけれど、もし離婚をするなら、養育費も生活費も夫から貰いたい。
それが貰えるなら、離婚もするけれど、本当は離婚したくない。
出来れば夫が優しい夫に戻ってくれるなら、離婚は避けたい。
でも、夫が離婚を迫って、私を脅かすのです。怖くて夫と一緒に暮らすのは難しいと感じています。
でも本音は夫が変わってさえくれたら、離婚はしたくない。」

・・・・・・これを聞いて、弁護士の先生は即座に貴方が何をしたいのか、理解できるでしょうか?
私なら、分かります。
世の中、離婚したい人なんていませんから。
だから本音は離婚をしたくないというのが、一番の相談目的です。
でも、離婚が避けられないなら、出るだけいい条件で離婚できるなら、離婚もやむなし、ということですよね。
こうして、本音と建前が同時に出てきてしまうと、弁護士は本音を叶えて欲しいのか、建前で行くのか、どちらかに決めてほしいと、言います。
しかし、相談者はそれが決められないから、一番いい着地点を聞きに来たという思いをい抱きます。
相談者に取れば、自分が離婚をするか、しないかは選択の余地がない状態で相談にきているし、何なら夫からの離婚宣言は、
妻には離婚をしたくないということすら言える権利を失っているという段階です。
それだからこそ、ベストな一番いい方法を教えてほしいと、答えを求めに弁護士に相談しても、弁護士先生は貴方の代理人になるのは、契約をしてからですから、相談の段階で、貴方の気持ちを理解するの難しいと言えるのです。
何故なら、目の前にいる相談者は、あなたと会って、まだ数時間しか経たない上に、あなたには本音と建前が混在しtえいるからです。
あなたにとれば、「プロだから何でもわかるでしょう」と言っても、弁護士だって、得意分野があります。
弁護士のホームページでは 「離婚問題・遺産相続・会社設立・示談交渉」と唱っていても、その先生の特性などで、必ず得意分野があります。経験年数も大切ですので、それは弁護士資格を取得した年とその経験数が、実力を左右します。
貴方の周りの方を見渡して下さい。
サラリーマン年数が長くても、その会社の仕事を、経理から営業から、現場まですべてこなせる人はいますか?
恐らく大きな会社だと、部署部署に分かれていて、その人の適正部署に配属されています。
弁護士だって人間です。
すべての分野、パーフェクトに熟せる人は、中々いませんし、もしいたとしたら その弁護料は半端じゃない。
特に相談料をなるべく負担したくないと、「無料法律相談」や市役所などの「市民法律相談」などを利用して、ちから強いアドバイスがあるとは思えません。何故なら腕のいい弁護士は恐らく無料相談の当番は引き受けないでしょうから。(失礼!)

と、いうことで貴方の建前を言っている部分を打ち砕いて本音まで読み取って、貴方が本当に目指す事のお手伝いをしようなんて、暇な弁護士はいません。
弁護士は貴方の本音を見破る事が仕事ではありません。
「どうしたらいいか」を聞きにきたのに、という気持ちは分かりますが、迷っている人のお手伝いではなく、「お悩み相談所ではない、決めてから来て欲しい」と、いうのが、弁護士の本音でしょう。
特に、今の日本で離婚問題に長けている弁護士の数は多くはありません。
もっと言えば、離婚問題に弁護士を使うのは 大きな財産があるような会社経営者の夫婦であったり、芸能人くらいで、アメリカと違い、離婚問題は裁判をして離婚する夫婦は多くないのです。
と、いうことで そういう相談件数も他の案件と比べて決して多いとは言えません。
先に書きました弁護士の経験数とかと、考えると、そもそもの絶対数が少ないのに、経験数がそれほど多くないと言うのは仕方がないことです。
と、なると夫婦問題を専門で扱う弁護士が、無難ということになります。
時々、行政書士で離婚専門と唱っている方はいますが、文書作成だけだといいのですが、代理権がないのが難点です。
何故なら、内容証明などの文書を送って「はいわかりました」なんて相手は、まずいませんから。
内容証明はまずはの、布石です。
まずは 相手に石を投げてみて、相手の反応を見てから交渉が始まるのです。
行政書士の先生は そういう交渉をする代理権がありませんから、内容証明を何度も送るということで交渉するしかありませんが、そうなると文書作成代が、何通分も掛かると、結局弁護士に頼んだほうが安くつくということです。
実は私がこれまでに出会った弁護士先生も色んなタイプの方が居ました。
そんな中、今は信頼できる先生と提携を結び、仕事をしていますが、そういう先生に出会うまでは色んな経験をしました。
中にはお金ばかりを欲しがる弁護士さんも居て、安い仕事は受けないという先生もいました。
では、離婚問題で安い仕事ってなんでしょう?
例えば離婚をして、財産分与や慰謝料というお金が動く離婚です。
弁護士先生の収入は、2本立てになっていて、最初相談を受けるのは 相談料の30分5千円から、です。
そして正式に弁護士先生に仕事を依頼すると、30万円が着手金として、どんな案件でも全国共通のようです。
その上で、裁判や調停になると その費用は別です(約、25万円程)。
そしてその裁判に勝てば、成功報酬としてお礼をしなくてはなりません。
それが慰謝料の18%から 25%です。
これは、慰謝料を貰える場合も発生しますが、逆に夫の立場や、浮気をした妻であるなら、妻も払わないといけません。
それが妻が支払わなくてもいいように、交渉するのも弁護士の役目の一つですから、支払いが免れた時にも、先生には支払わないといけません。
つまり、夫から慰謝料を100万円請求されて、支払わなくてもいいように、裁判に勝ったとします。
これも弁護士の先生には 成功報酬は発生します。
相手に支払わなくて済んだ慰謝料は、出費がなくなったとは言え、それは「経済的利益」と言って、貴方が得をした事になり、
損をしなかったという、それもある意味収入です。(ここで損得という書き方をしているのは、あくまでも本当の損得の意味ではなく、あくまでもお金の入出だけの話です。)
こういう風に考えて行くと、もし慰謝料が100万円と仮定すると、弁護士の先生に依頼すると、
◆30万円の着手金
◆調停(または示談交渉)のお手伝い25万円
◆低いレートの18%と換算しての成功報酬 18万円
――――――――――――――――
合計  73万円
これが100万円の慰謝料に対しての先生への支払いです。

ということで、勝とうと負けようと、弁護士の先生に依頼をするとこういう金額が掛かってきます。
ですので、出来るだけ慰謝料を高く設定しないと、しんどい思いをして調停するのは、労力だけでも思いやられますし、
それは弁護士だって同じです。
仕事の工程は同じなので、同じ仕事をするなら慰謝料の高い仕事をしたいのが、弁護士先生の本音です。

と、言うことは、離婚はしたくないと「夫婦の修復」の相談は弁護士だって人間ですから、そこでソロバンを弾くわけです。
別れたくないという相談は、弁護士の先生は儲からないのです。
だから、「決めてからまた来てください」というのは 離婚をしたくないという相談は、あまり先生の出番がないのです。
だったら、夫の浮気相手に慰謝料請求だけでもしましょうか?という話になるのですが、妻の立場にすれば、浮気相手に慰謝料を請求することは、妻の本望ではないとなると、弁護士の先生も仕事にならないのです。
誤解を恐れずに言うと、お金持ちの夫婦の離婚しか、成功報酬は発生しないのです。

もちろん夫の浮気を終わらせたくて、浮気相手に内容証明を送るというのもいいでしょう。
でも、夫が浮気をしている段階で夫婦の関係は冷え切っています。
その上に、浮気相手に慰謝料を請求までしたら、夫からはもっと冷たくされてしまうという不安から、浮気相手には何もしないでほしいとなると、弁護士もお金が動かない問題は決着がつきにくいのです。
つまり、夫が浮気を改心して、妻のもとに戻って欲しいというのが妻の本音ですが、弁護士先生は心理カウンセラーではないので、法的に交渉する以外、ないのです。

ここで、おさらいです。
慰謝料も、養育費も、別居による婚姻費用分担金も不貞も、全部法律用語です。
法律的な事を弁護士に相談するのは、正解です。
でも弁護士のところに来る方は、みんな色んな夫婦問題を抱えていて、必ずしも法律問題ばかりではありません。
しかし、ここで分けて考えないといけないのは、相談は法律に関係する事に絞りましょう。

色んな方が、私のところに相談に来る前に、弁護士のところに相談された方も多くいます。
そこで完結していたら、私のところに来る必要はないのに、なぜ私に相談するか、ということです。
それは、皆が弁護士先生を「悩み事の最高峰」に考えているからです。
現に私も、もし何かあれば弁護士に相談しようと、思っています。
何でも屋でありませんが、何でも問えば答えてくれると思っています。
でも、夫婦問題の・・・特に離婚を望んでいない方は、果たして法律家という弁護士の先生に相談することが適切でしょうか?
知識を得るため、というなら、別に弁護士先生の所に行って、見識を深めるのもいいでしょう。
しかし、弁護士のところに行って、何らか失望して帰って来た方もいるでしょう。
でも、それはがっかりする必要はありません。
あなたの問題が法律だけで解決できる問題じゃなかったという事だけですから、窓口が違っていたというだけです。
と、いうことで 離婚を決意されて、慰謝料の取り決めや、調停や裁判を掛けて、金銭的な問題や親権を解決する方は弁護士のところに相談にいかれるのは正解です。
でも、離婚を避けたいと思われている方が、いの一番に弁護士に相談されるのは間違いです。
もちろん、自宅を売って離婚をしたいとか、生命保険を解約してまで離婚をしたいという問題を「現金の取り分」に関して
相談したいというのはいいでしょう。
でも、浮気問題で、どちらかと言うと夫の改心を望むというような問題の場合は、果たして弁護士への相談でいいのでしょうか?

今日は、弁護士のうまい活用の仕方、というのを考えて貰う機会になったのであれば、幸いです。
すいません、正月早々、イカツイ話題で。
では、今日はここまで。。

まとめ
浮気を止めさせる為のセオリー
金言にして下さい
「許す」は「許さない」の裏返し

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