コラム

2014-08-11

台風の爪痕が残る翌日のゴルフはイレギュラーがいっぱい!

2014年8月10日、台風11号が日本に上陸し、あちらこちらに大きな爪痕を残していきました。
幸い有馬カンツリー俱楽部では、土砂崩れはありませんでした。それでも、舞い散った木の葉や枝の清掃、バンカーの流水跡の復旧、幹から折れた木や倒木の撤去など、急ピッチで様々な復旧作業を行いました。

落ち葉や小さな枝の横でボールが止まった

まずはコース内の清掃、特にバンカーを重点的に、ティーインググラウンドやフェアウェイ、パッティンググリーンの清掃に取り掛かるところからのスタートです。

でも、もしも清掃が間に合わずにプレー中のパッティンググリーンで、自分のパッティングライン上に落ち葉があった場合、どうしますか? そのままパットしますか? それとも取り除きますか?
グリーン上のルースインペディメント
落ち葉や枯れ枝、小石などは、ゴルフ用語で「ルースインペディメントといいます。
この場合は、グリーン上の「ルースインペディメント」は、グリーン面を押さえつけて面のテストと見なされなければ、どのような方法で取り除いても構いません。

次に、バンカーに入ったボールが、体積した落ち葉に止まって打ちにくいとき、同じように落ち葉を取り除・・・いていけません。
バンカー内のルースインペディメントに触れてはダメ
体積した落ち葉の中に完全にボールが隠れているかもしれない場合などを除いて、規則13-4によりバンカー内の「ルースインペディメント」に触れることは禁止されています。
だから急いで掃除しなければいけません。

バンカーの流水跡にボールが止まった

何とかプレーに影響のないように清掃は間に合いましたが、次の問題は何といってもバンカーの流水跡!
この復旧がたいへん!!
水は上から下へ砂とともに流します。ですから、下で体積した砂を上に押し上げ、片寄ってしまった砂の厚みを均一にしていく作業を行います。排砂板付のバンカー砂ならしの機械で少しづつ砂を押し上げたり、スコップで一輪車に砂を積んで運んだりという作業を行い、後は砂を足で踏み固めながら「トンボ」という野球場などのグラウンド整備に使うものと同じ道具で均していきます。これらの丁寧に作業を行っていくので、どうしても時間が掛かります。
流水跡にボールが!
もしもプレー中、修復が間に合わなかった「バンカー内の手付かずの流水跡にボールが止まってしまった!」となった場合、基本的には「異常なグラウンド状態に該当しないので、救済の対象にならない」ということを覚えておかなくてはいけません。

ただし、競技の前に復旧できない流水跡を「異常なグラウンド状態」とするローカルルールを制定し、そのような場所からの規則 25-1b(異常なグラウンド状態からの救済) に基づく救済が認められることもあります。普段からあらかじめローカルルールを制定しているゴルフ場もあります。ローカルルールは必ず確認しておきましょう。

完全な倒木や折れた枝にボールが止まった

バンカーの流水跡と同時にしなければいけない作業が、スルーザグリーン内の倒木や折れた幹の撤去です。
台風11号は、雨量が多かったので地盤が緩み、根こそぎ倒れた木が数多くありました。
倒木、折れ枝
根こそぎ倒れた木や完全に折れた幹などにボールが止まったときは、落ち葉と同じ「ルースインペディメント」扱いできますが、それはあくまで倒木や折れた幹を動かせた場合の話です。
万が一、倒木自体が動かせなくても、倒木の枝だけがスイングの妨げとなっており、その枝さえ取り除ければ打てるというのであれば、「ルースインペディメント」として救済を受けることができます。

しかし、動かせない大きな倒木全てが妨げとなっている場合には、救済はありません。
事前にローカルルールや修理地、またはすでにコース管理が撤去作業に入っている状態となっていなければ、そのまま打つかアンプレアブルを宣言するしかありません。

「動かせないルースインペディメントの場合には、ボールを動かしてもいい」というルールは残念ながらありません。

大きな石を例にしますと1999年1月フェニックス・オープンの最終日でタイガー・ウッズのティーショットが砂漠にある大きな石の横に行ってしまいました。その大きな石をギャラリーも手伝って10人掛かりでどかし、結局2オン・バーディーだったそうです。
逆に言えば、そこまでしてでも動かさなければ救済はないのです。
大きな石を10人がかりで
台風など暴風雨による倒木やバンカーの流水跡については、競技のときには、スタートまでにローカルルールなどを制定してゴルフ場や競技委員会が対応します。
このような特別な状態ですから、プライベートラウンドのときには、不公平がないように皆が納得するルールを決めて、楽しくプレーできれば良いと思います。
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