コラム

2014-08-13

2014全米プロゴルフ選手権最終日18番でのドラマ

男子プロゴルフのメジャー最終戦、2014年全米プロゴルフ選手権は8月10日、ケンタッキー州ルイビルのバルハラGCで最終ラウンドが行われ、首位から出たロリー・マキロイ(英国)が通算16アンダーで7月の全英オープン選手権に続くメジャー2連勝を果たしました。マキロイは3週連続の優勝でもあり、名実ともに今、世界の頂点に立っているゴルファーです。
1打差の2位にフィル・ミケルソン(米国)、さらに1打差の3位にリッキー・ファウラー(米国)とヘンリク・ステンソン(スウェーデン)が入りました。
2014全米プロゴルフ選手権優勝ロリー マキロイ

夕闇が迫る18番ホールでのドラマ

この日は豪雨による中断が1時間51分もあり、最終組のマキロイがスタートしたのは午後4時19分。バックナインに入った頃には、すでに暗くなり始めていました。
マキロイは首位からスタートしたものの前半はスコアを伸ばせず、ファウラー、ミケルソンに2打のリードを許してしまいました。そして迎えた10番(パー5)でイーグルを奪取して首位をとらえ、ここから風向きが大きく変わりました。1打を争うミスの許されない展開の中、13番、17番のバーディーでスコアを伸ばして2位に2打差をつけて、いよいよ18番ホールというところです。

マキロイが18番ホール(パー5)のティグラウンドに上がると、1組前のマキロイを2打差で追うファウラーとミケルソンは、まだティーショットを打つ前でした。
暗闇迫る18番ティーにはまだ前の組が・・・
中断によって大幅に進行が遅れ、最終組がホールアウトできず、日没サスペンデッドになるかもしれないと覚悟した大会関係者も少なくなかったそうです。

ファウラーとミケルソンがティーショットを打った後、ファウラーからマキロイに何か話しかけました。「合図をしたら(ティーショットを)打ってくれ。」とファウラーがマキロイに言ったと、ある記事では書かれており、この模様は映像でも流れていました。
ティーショット後にマキロイに話かけるファウラー
進行を早めるため、自分たちが2打目を打つ前にマキロイにティーショットを打たせるという意味です。その後、歩いてセカンドに向かうミケルソンにも競技委員が声を掛けている姿が映っていました。
あるくミケルソンに声を掛ける大会関係者
こうしてマキロイの最終組は、2人がセカンドショットを打つ前にティーショットを打つことができました。

さらに、ファウラーはイーグルパット、ミケルソンは3打目のアプローチを残しながら、わざわざプレーを止めてグリーンを空け、視界のあるうちにマキロイに2打目を打たせました。そんな気遣いもあり、マキロイは午後9時前に18番をパーでホールアウトし、日曜日のうちにカップを掲げることができました。

マキロイは優勝後、「彼らの品位や人格をよく表していた行動だった。2人のすばらしいスポーツマンシップに感謝したくて、優勝スピーチで何回も(感謝の言葉を)繰り返したんだ」。と言葉を残しています。

この美談には、各社の記事によって見方が分かれています。選手側が自発的に行った心温まるサイドストーリーとする美談記事と、大会関係者の提案によって選手が混乱し、結果的に2位の組がスコアを伸ばせずに後味の悪い結果となったとする記事の2手の見方がでています。真相は分かりませんがおもしろいですね。

参考記事
http://news.golfdigest.co.jp/news/gdoeye/pga/article/52081/1/
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO75547220S4A810C1000000/

「美談」でも普段はマネしないで!

ここで言えることは、普段は「マネしないでください」ということです。
確かに、11月から1月にかけての日没が早くなる時期、遅いスタート時間で、さらにラウンドペースが遅いと「最後まで回れないかも・・・」と思った経験のある方も多いはず。
ゴルフ規則第1章エチケットの安全マナーやプレーの優先権などから、安全の確保ができていないのに後続を先に打たせたり、前の組の了承も得ずに後続が勝手に打ったりすることは、絶対に許されません。また後続が何組もある場合は、プレーペースの大きなブレーキとなります。
夕暮れのティーショット
まずは日没にならないようにプレーヤー全員が適切なプレーペースを心掛けるようにお願いします。その上で日没への対応については、ゴルフ場の指示に従うようにお願いします。

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