コラム

 公開日: 2014-08-20  最終更新日: 2015-11-19

ゴルフ場のこだわり! 来場時の「ジャケット着用」

ジャケット着用を義務付けているゴルフクラブ

クラブハウスに入るとき、「クラブハウスではジャケットを着用してください」といった看板を立てているゴルフ場があります。看板がなくても、ゴルフクラブの規定で「ジャケット着用」を義務付けているところは、かなりの数に上ります。
有馬カンツリー俱楽部※有馬カンツリー俱楽部

酷暑期間の6月から9月の間はジャケット着用を除外しているところも多いのですが、とくにドレスコードが厳しく規定されているいわゆる「名門」と呼ばれるゴルフクラブでは、ジャケットを着ていないと門前払いにされることもあります。
また、ジャケットがない人には、貸し出すというゴルフ場もあります。
英国スコットランドの名門ゴルフクラブでは、ラブハウスの会員専用バーに入るときに「ジャケット着用」が義務付けられていて、ジャケットを持っていない人には、臭い付きの古いジャケットを貸してくれるそうです。日本のゴルフ場でも「ジャケット」を貸してくれるところがあるそうですね。

なぜジャケット着用なの?

なぜゴルフ場の入退場時の服装では「ジャケット」を着なければいけないのか? 

その理由としては、先に書いたように英国スコットランドの名門ゴルフクラブでは、クラブハウスがメンバーの社交の場であり、上着の着用がメンバー間のエチケットであったことがあげられます。
1901年、英国人によって初めてのゴルフ場がつくられた日本では、英国を手本としていたため、日本の会員制ゴルフクラブにおいても「ジャケット着用」のルールを取り決められたと言われています。
紳士たち

「ゴルフコース」と「ゴルフクラブ」は別のもの

現代ゴルフ発祥の英国スコットランドでは、「ゴルフクラブ」と「ゴルフコース」とは別々に考えられています。
それは世界最古のゴルフクラブのひとつ「カンパニー・オブ・ジェントルメン・ゴルファーズ」、現在の「ジ・オナラブル・カンパニー・オブ・エジンバラ・ゴルファーズ」が辿った歴史を見ればよくわかります。

「カンパニー・オブ・ジェントルメン・ゴルファーズ」は、1744年に世界で初めて13か条のゴルフルールを定め、競技会を開くという形でクラブを発足しました。ゴルフコースはリース・リンクスを使用していました。
1800年には「ジ・オナラブル・カンパニー・オブ・エジンバラ・ゴルファーズ」に名を変え、1836年にリース・リンクスの混雑を避けてマッスルバラ・リンクスに移転しました。ここでは、すでに1774年にマッスルバラ・ゴルフクラブが活動していたそうです。

このゴルフクラブの歴史を見ると現在の日本のように「ゴルフコース」と「ゴルフクラブ」が同一ではないことがわかります。
そしてオナラブル・カンパニーは、2014年の全英オープンが開催されたミュアフィールドにようやく自分たちのクラブ専用のコースを1891年につくり、マッスルバラ・リンクスを出ていきました。
ミュアフィールド
スコットランドでは、今でもひとつの「ゴルフコース」に複数の「ゴルフクラブ」を持つコースがあります。ゴルフの聖地セント・アンドルーズもその一つです。ですから「ゴルフコース」とはパブリック(公営コース)であり、メンバーズとして閉鎖的に「ゴルフクラブ」が運営している場所がクラブハウスなのです。
「ゴルフクラブ」の運営資金は、ゴルフコースのフィーではなく、メンバーの会費とクラブハウスのダイニングやバーの売上によって成り立っているそうです。日本のゴルフ場運営とは大きく異なっています。

エチケットとルールの遵守はゴルファーの義務

このように、クラブハウスというゴルファーの社交の場においての最低限のエチケットという理由で「ジャケット着用」が義務付けられました。

戦前のゴルフは、行き帰りの服とプレー時の服とをいちいち着替えるという習慣はありませんでした。
もっともっと昔は、王様や貴族が正装でゴルフをしていたという話は、いくらでも存在します。

入退場時の服装とゴルフウェアを別々に考えるという習慣はごく最近のことであり、大衆化した現代日本のゴルフ場では、「ジャケット着用」は形式的なものとなっています。近年では「ジャケット」を必要としないゴルフ場も多々あります。

だからといって、ゴルフ場の規定にある「ジャケット着用」を無視してもいいのでしょうか?

エチケットとルールの遵守はゴルファーの義務です。守らないために誰かに不快な思いをさせることは、ゴルフの精神に反する行為です。

各々の「ゴルフクラブ」で定められた規定は守らなければなりません。会員制のゴルフ場であれば、会員の人々が長年作り上げてきた雰囲気やルールを守らなければなりません。プレーするゴルフコースのローカルルールと同じように服装やその他の規定にも従う必要があります。

初めて行くゴルフ場の情報は、事前にホームページなどで確認したり、直接問い合わせをして調べておきましょう。
フロントでひとりだけが・・・?

女性の来場時の服装は?

ここまで「ジャケット着用」について述べてきましたが、主に男性を対象としています。
女性については、プレー時の服装はいろいろ定められているコースがありますが、来場時については、あまり触れられていません。
もちろんジャケットを着て行くのも良し、要はあまりカジュアル過ぎず清潔感のある常識の範囲内の服装であれば良いのではないでしょうか。

ただし、「名門」と言われるコースに、そのゴルフクラブのメンバーからの招待を受けるようなことがあったら、そのときにはジャケット着用しましょう。そういうコースでは、女性であっても注意を受けるかもしれません。その場合メンバーの方にも迷惑をかけてしまいます。
どうしても気になるのであれば、事前に問い合せをして確認しておくことをお勧めします。
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