コラム

 公開日: 2014-09-19  最終更新日: 2016-07-03

夏の危機管理と「首タオル」のゴルフマナー

“腰下げタオル”と“首タオル”とゴルフマナー

多くのゴルフ場の服装規定に「“腰下げタオル”、“首タオル”はご遠慮ください。」とあります。

これは暑い夏に多いスタイル。“腰下げタオル”「は、「いつでも脇下や顔や手などを拭けるから便利」という人がいます。
寅さん(故中村寅吉プロ)の「気のゴルフ」を読むと、昔からそういう人がいたそうですが、「ゴルフは野良仕事じゃない。」という人がいて、「そうだ、その通りだ」と同調する人が多くなり、エチケットのひとつとなっていったと書かれています。
“首タオル”についても同じだと思います。

いくらプレーしやすいからといっても、エチケットやマナーの上では“我”を通せないことがあります。
自分が“我”を張れば他の誰かも“我”を主張して、ゴルフ場全体が自己主張の場になってしまう。
そうなると自己主張をぶつけ合うか、他の存在に関心を示さず無視するようになるかのどちらかになってしまいます。または強者に弱者が従うといったことにもなりかねません。ゴルフの精神「他人への心くばり」どころではありません。プレーにも必ず影響が出てきます。

ゴルフのエチケットやマナーは、そうなることを防ぐためのチェック機能の役割のようなものだと考えています。

ゴルフのスイングに万人共通のものはありません。個人本位のやり方を押し通しても、誰にも文句を言われる筋合いはありません。「どうぞご自由に」ということです。

しかしエチケットやマナーは違います。
公衆道徳として共通して守り合わなければなりません。
「他人が不快に思うようなことはしないようにしよう」
そいういう心づもりがあれば、何も問題はありません・・・が、

単純にそうも言っていられない状況が出てきています。
年々、温暖化や異常気象によって、気温上昇が社会問題となっている日本の夏。ゴルフでも紫外線や熱中症の対策を怠ると生命の危険にも関わる事態となっています。

夏の汗は首を冷やすことが大切

日本の夏は、湿度が高く、汗がよく出ます。ゴルフプレー中の水分補給や塩分補給が欠かせません。
真夏の太陽が照りつける暑い日のゴルフ、曇り空であっても高い湿度で蒸し暑い日のゴルフは、しっかり対策をしておかないと、熱中症や脱水症など深刻な状況に陥りかねません。

このようなときのゴルフでは、汗が出過ぎないようにする必要があります。 「アイシングバッグ (氷嚢)」 や 水に浸して頭や首に巻くだけで 放熱してほどよい冷感を感じさせてくれる「ウォーター・クールベルト」のようなアイテムがあると便利です。
しかし、そうしたものがない時でも、タオルを濡らして絞り、首まわりやわき下などをこまめに水拭きするなどの対策が大切です。

「暑くて汗が止まらないときや病気の時は、首筋とわき下を冷やすと効果的」と言われています。首には脳から大きな血管が通っていて、その大きな血管があるところを冷やすことによって、血液そのものが冷え、全身を効果的に冷やすことができます。わき下も同様です。
暑いときに首筋や、わき下を氷で冷やすと上昇した体温が下がりやすく、また冷やした濡れタオルで首筋を冷やすだけでも効果的です。

しかし、体調管理に有効である“首タオル”につきましては、冒頭で書いたようにエチケット違反となってしまいます。
そうはいっても、もしもプレー中“首タオル”をしている人をゴルフ場関係者が注意をして、その後その人が熱中症で倒れてしまったら、何と弁明すればいいのでしょう。それを思うと一概にダメとは言えないのではないでしょうか。

また、今やネッククーラーなどのアイテムが、夏ゴルフの必需品となっています。
ネッククーラーを首に巻くのは良くて、タオルを首にまくのはダメという線引きも困難です。

とはいえドレスアップするような場所でタオルを首に掛けて出掛けたりすることはありません。ワンピースの上からタオルを巻くようなこともないですし、ドレスシャツからタオルがはみ出していたらみっともない。折角のドレスアップも台なしです。

ちょっとした気遣い!夏場のコース内だけ“首タオル”OKにしませんか?

そこでプレーヤーは、熱中症を防止するために夏場のゴルフコース内でのみ、“首タオル”をするようにしませんか?
そしてクラブハウス内やその周辺、または練習場など大勢のゴルファーと一緒になるような場所では、首から外すようにしましょう。

ゴルフ場の服装規定においても、安全面を考慮してこのように柔軟に考えてみてはいかがでしょうか?

それでもプレーヤーがゴルフ場の規定を無視して、勝手に“首タオル”ルールを決めては問題となるかもしれません。
あらかじめ、ゴルフ場に確認し、一緒にプレーする人に断りを得てから身に着けるようにしましょう。

また“腰下げタオル”は、体調管理と何ら関わりがありませんので止めましょう。

ちょっとした気遣いで、誰も我慢することなく、そして不快な思いをせずにゴルフを楽しむことができると考えています。
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