コラム

 公開日: 2015-01-22  最終更新日: 2016-06-15

「言い訳」は百害あって一利なし!

ゴルフプレー中、つい口についてしまう「言い訳」。ミス・ショットでの「言い訳」は誰にでも経験があるはず。
ゴルフは『言い訳の宝庫』です。
ボールの状況やミス・ショット後などに思わず出る「言い訳」。プレー前から今日1日の「言い訳」を考えている人もいます。

決して悪意がないことはわかっています。
でも・・・プレー中、つねに「言い訳」が聞こえてくると、同伴プレーヤーはあまり良い気分ではいられません。
誰しも「言い訳」を口にしたくても多少なりとも我慢をしています。だから「こっちが気を使って言い訳を我慢しているのに、なんやねん!」という心の声を発してしまうのです。
人の愚痴ばかりを何時間も耳にしているといい気分でプレーできなくなってしまいます。

例えばゴルフで「言い訳」

ゴルフでは、ほとんどのショットが思うとおりにならず、上手くいきません。
だから自分のショットに対する「言い訳」は、いつも影のようについてきます。
なんでこんなところにディボットが~!
まず、不運の「言い訳」。
「あんな木の根元から上手く打てるわけあらへん!」
バンカーでは・・・「目玉やってんもん。一発で出せるかいな」などなど。

気に入らない人も言い訳のネタとなります。
「キャディーのアドバイスが悪いからミスばっかりや!」
「前の組が遅過ぎるから、ペース乱されてしもたやないか!」
「後ろの組が追い立てるから、焦ってしもて、まともに打たれへん!」などなど。

さらには道具にまであたります。
「あかん。買ったばかりやけど、このクラブは手になじまへん。今日の帰りに買い換えに行こ」など。

そしてコースも「言い訳」の対象になります。
「グリーンが遅すぎて、全然転ばへんから3パットばっかりや!」
「今週プロの試合でも開催するんか?ラフの草が長過ぎて、打っても飛ばへん!」などなど。

練習不足、寝不足、体調不良などで、どうせ上手くいかないことが分かっているため、事前に「言い訳」する用心のいい人も少なくありません。
「久しぶりのゴルフやのに、全く練習してません。どうせ迷惑を掛けると思うので、先に謝っておきます」
「昨晩、明け方まで飲んでたから、眠たくてゴルフどころやないわ」などなど。

ゴルフは「あるがまま」が原則です。だからゴルフでの「言い訳」は、現実に向き合って対処をすることができない自分をさらけ出すようなものといえます。

例えば仕事で「言い訳」

それでは仕事中ではどうですか?
ビジネスでの「言い訳」は、自分自身の成功を阻害する最大の原因と言われています。
自分ができないことやできなかったことの「言い訳」ばかりを探している人は、いつまで経ってもチャンスをつかみ取ることができません。

他人のせいにばかりする当事者意識の低い人は、会社に言われたことを「ただやればいい」というスタンスでいるため、いつまで経っても会社を動かす当事者になれず、誰かに管理され続けることになります。そして、「言い訳」ばかりして約束を守れない人は、いつまで経っても人から信用されることがありません。
「言い訳」は他人に対してだけでなく、自分自身に対しても言い訳を重ねて自分をごまかし続けてしまうことになります。

例えば、営業の仕事で、お客様からの発注が、自社の受注処理に間に合わず、次月に先送りされたというケースがあったとします。
上司:「なぜ、発注が遅れたんだ?」
部下:「何度かお客様に確認しましたが・・・」

上司:「それならなぜ、遅れたんだ?」
部下:「お客様の会社で発注の稟議が遅れて間に合いませんでした。」
このような受け答えはどうでしょう。
自分の責任ではないと、責任逃れをしているだけに聞こえませんか?
仕事のミス
このような発言は当事者意識が欠けていると思われても仕方ありません。
また自分の責任だと認めてしまうと、自分が「仕事のできない人である」という評価になるかもしれないという危機的意識に基づいた言動とも考えられます。

1人のミスを組織やその組全体の問題として捉える

仕事のミス、ゴルフのミスショット、そしてそれぞれの「言い訳」は、個人だけの問題ではありません。
ミスをしたことが悪いのではなく、ミスを組織の課題発見とし、改善につながることが良いのだという共有価値をもつことも大事です。

ゴルフでも、1人のミスショットが続いて、その人が「言い訳」を繰り返すだけで、その組全体の雰囲気が悪くなります。その人だけで、その悪くなった雰囲気を改善していくのは困難です。ゴルフを楽しもうと思う全員の協力が欠かせません。
ミスショットで雰囲気を悪くする
いっそのこと、不運な場合のミスショットなどは、「言い訳」を本人が口にしなくてもいいように、同じ組の周りの人が先に言ってあげるのが「思いやり」であり、またその組の雰囲気を良くするための手段ともいえます。

「風が邪魔したようですね」
「今のはライが悪かったですね」
「読みは良かったのに、このグリーンは転びが悪かったですね」などなど。

しくじった人の頭の中に詰まっている「言い訳」を、外からそっと言ってあげられるのは、それだけ人のプレーをよく見ているという証拠であり、調子を上げて欲しいという「思いやり」や不運にめげないでという励ましに聞こえたのなら、その人の気分も変わるはず。

そうして、その人が前向きになり、機嫌も良くなって調子が上がれば、自分たちの組の雰囲気も良くなり、結局自分に幸運が返ってくるというものです。

「お節介」な言葉には要注意!

ただし、ゴルフでこういった声の掛け方は、心からその人のことを想い、またその人の気持ちを理解していないとできません。
気軽に「お節介」と取られるような声の掛け方は絶対にしてはなりません。

例えば、パットが短くホールに届かなければ「弱い!打ててない!」、ホールをオーバーしたら「強い!」など。

事実を言葉にしているだけの、本人はわざわざ聞きたくない声や、「タイミングが早い」とか、「ヘッドアップした」など、人のミスショットに対して、すかさず欠点を指摘して、アドバイスを容赦なく浴びせかける声は絶対に禁物です。
技術のアドバイス
さらには、「いつもより飛ばないね。腰の開きが早いんじゃない? この前のときは良かったのに別人のようだね」などと紳士淑女のゲームとは思えないような言葉を次々に浴びせかけられると、まさにイジメの世界となってしまいます。

全英オープンに6勝した巨人「ハリー・バードン」に次のような言葉があります。
「一人前のゴルファーとは、かくあらねばならない。まず他人のプレーに干渉しないこと。自分に厳しく他人に優しいこと。よく練習すること。スコアの自慢をしないこと」
特に「プレーの干渉」と思われるような声の掛け方は絶対にしてはならないと言っていたそうです。

「ハリー・バードン」(Harry Vardon 1870〜1937年)
イギリス生まれ。全英オープンの計6勝は現在も破られていない偉業。それまでゴルフのグリップは「ベースボールグリップ」が主流でしたが、「オーバーラッピンググリップ」を取り入れ、完成させたのがバードンで、「近代ゴルフの父」とも称されています。
また、PGAツアーで年間平均ストロークが最少となったプレイヤーに送られる賞「バードントロフィー(Vardon Trophy)」の名前の由来となった人物でも有名です。


「言い訳」からの脱出

「言い訳」は出世やゴルフの上達の妨げになるだけでなく、言い訳することが習慣化してしまうと他人からの印象も悪くなり、物事から逃げる癖が付き、ネガティブな思考から抜け出せなくなってしまい、まさに百害あって一利なしです。
言い訳からの脱出
まずはミスショットや最悪のライであったとしても、『上達するために神様が与えてくれた大事な試練』として、前向きに現実を認めることから始めてみませんか?

参考文献
「ピーターたちのゴルフマナー」鈴木康之/ゴルフダイジェスト社
「仕事の教科書」髙・(はし)秀幸/角川フォレスタ
「ゴルフを以って人を観ん」夏川健/日経ビジネス文庫
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