コラム

 公開日: 2015-03-14  最終更新日: 2015-03-16

「ディボット・スティック」誕生ストーリー  第五話

2013年10月、弊社が推進するゴルフマナー啓蒙活動の一つとして、ディボットツール&ティー「ディボット・スティック」を開発し、販売を始めました。
2015年1月現在で累計25万本、42のゴルフコース、4つのゴルフ団体、そして10社の企業に利用されるに至っています。

弊社有馬カンツリー倶楽部は、昭和35年(1960年)の開場から今日まで、レストラン、コース管理、キャディーに至るまで人材派遣や業務委託に頼ることなく、ひたすら生真面目にゴルフ場運営だけを続けてきました。
そんな有馬カンツリー倶楽部が、なぜ「ディボット・スティック」をつくったのか、そして、なぜうるさいまでにゴルフマナー、ゴルフマナーと言っているかを少しお話したいと思います。

前回 第四話のつづき

「ディボット・スティック」の原型

弊社有馬カンツリー倶楽部の支配人やキャディーマスターと、「自分たちで、一本足の新しいディボットツールをつくろう」ということになりましたが、まずは当然「どんな形にしようか」から始まりました。

すると支配人が「せっかく作るのなら、このディボットツールの上にボールが乗るようにして、ティーとしても使えるようにしてみない? そのほうが、多くの人に使ってもらえるんじゃないかな。」との意見。
「それ、ええなぁ!」と話はどんどん膨らみます。

「サンプルも含めた製造はどこに頼もうか?」と言うと、キャディーマスターが「よく知っているプラスチック加工会社が、篠山市(兵庫県)にあるので話して見ます。」と言ってくれました。
その会社というのは、自動車メーカーの人気車種のコンソールパネルや時計メーカーの超有名ブランドのプラスチック部を手掛ける日本では有数のプラスチック加工企業「フルヤ工業株式会社」さんでした。

私は小心者なので、とにかく「大量在庫を抱えたくない」という思いが強く、多少コストが掛かっても『日本製が良い』と考えていました。
いきなり「海外でつくる」という度胸も持ち合わせていませんし・・・

フルヤ工業さんには、サンプル製作を快諾いただき、早速スタートすることになりました。

問題は、もちろんデザイン。
まずは私がいくつか絵に描いてみました。

ディボットツールとしてのサイズは『ピッチプロ・ゴルフ(PitchPro Golf)』の製品を参考にして、またティーとしては、弊社のプロショップで販売しているティーのサイズを全て測って参考にしました。

「ボウリングのピン型」のようなデザインからはじまり、試行錯誤をしながら形を整えていきました。
デザイン絵
上部の本体部は、ディボットツールとして使う時に親指と人差し指の2つの指でしっかり握れるように凹凸の曲線をつけ、さらに滑り止めの小さな突起を複数つけるようにしました。
デザイン図
形状で最も工夫したのが、ボールマークを直すときに突き刺すスティック部です。
『ピッチプロ・ゴルフ(PitchPro Golf)』のディボットツールの唯一の欠点として、「スティック部の細さ」がありました。
修復するには少し細く、そのために突き刺す回数が多くなっているように感じていたので、サンプルは一回り太くしました。

そして一番肝心なのが「先端」です。ティーやグリーンフォークでも同じことが言えますが、先端が尖りすぎているために、ズボンのポケットに入れていると太ももに突き刺さってチクチク痛かったり、ポケットが破けたりしたことはありませんか?

そこで先端を丸くして、触っても痛くないようにしました。
しかし、先端を丸くしたために、突き刺せなくなっては意味がありません。だからスティック部の真ん中あたりから鋭角になるようにして、固く締まった芝面でも楽に突き刺さるようにしました。
スティック部
ここまでくるのに、フルヤ工業さんにどれだけ無理を言って、何度サンプルをつくったことか・・・
というわけで、最終的に「イ●●ク●腸」型になってしまいました。
これが、ティーとしても使える新型ディボットツールとしては最良のデザインだったのです。うんうん。
試作品
次は素材です。ディボットツールとしてはできるだけ強度が必要ですが、ティーとしては、反対に柔軟性が必要でした。

スイングの衝撃は半端ではありません。どんなに強度があったとしてもプラスチックです。固ければ固いほど、「パキッ」と簡単に折れます。

逆に衝撃を完全に和らげるほどの柔軟性素材となると、ディボットツールとして使う時、抜き差ししているうちに「へにょっ」と曲がってしまっては修復することができません。
強度と柔軟性の両方の要素を持つ素材が必要でした。
ディボットスティック試作
様々な素材で、ドライバーの試し打ちを何度も繰り返しました。
全てを完全に満たすという素材はなかなかありませんでしたが、最終的に「ポリプロピレン」が最良ということになりました。

「つくってみよう!」と決まってから、ここまで3か月。
2013年6月にようやく原型が完成しました。

つづく
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