コラム

 公開日: 2015-06-20 

寅さんの「ゴルファーは全て善人だ」に立ち返って一からの出直し

前回に引き続き、今回も日本ゴルフ界の伝説のヒーロー寅さん(中村 寅吉プロ)が書かれた「気のゴルフ」の第9章「罰則は少ないほどいいが」から気になったところを抜粋していきたいと思います。
中村寅吉
寅さんの自然な語り口は、しみじみ心に突き刺さる言葉がたくさんあります。
とくに、ここでは「これからのゴルフをどうしていくんだ」ということを強く問われています。
ぜひ、ひとりのゴルファーとして考えてみたいと思います。

ゴルフは善人がやるスポーツではない

「ゴルフをやる人間に悪人はいない」
というのが何十年か前までの評価でした。それが、ゴルフにまつわるよくない事件がマスコミで報道されるようになり、ある時期から「ゴルフは善人がやるスポーツではない」という見方をされるようになりました。
新聞
「ゴルフそのものは何百年も前から変わらないのに、ゴルフをやる人間が変わったためにそんなふうな見方をされる。実に苦々しいことだが、これも身から出た錆でね、こちら側にも反省すべきことが多々ある」と寅さんは語っています。

例えば、寅さんがゴルフを始めたころは、ラウンド中にモノを食べるなどといったことは考えられなかったそうです。
今では当然のようにプロのトーナメントで、フェアウェイを歩きながら、バナナやオレンジなどの果物をかじっている場面が見られます。ティーインググラウンドには何種類ものスポーツドリンクなど飲料水が用意されています。ガムを噛みながらのプレーも目立ちます。

寅さんは「1ラウンドは約4時間、その間、心技体全般にわたって好いプレーができるようにコントロールしなければならないのだから、腹が減ったら食べ、喉が渇いたら飲むのも仕方ないやね。ゴルフはデリケートなゲームだからちょっとしたことでも、気になることがあるとプレーに影響する。食べたり、飲んだり、ガムを噛んだり、タバコを喫ったりするのも自分をコントロールするためなのだろう」と今の状況に理解を示しています。
食べながら
やっぱり寅さんは、昔の人なのに理解ある心の広い方ですね。

「それはそれで止むを得ないところがあると思うんだが、問題は人が変わり、プレー態度も変わったんなら、それなりに守るべきエチケットを変えていかなければならないことだと思うね。
野放図に何をやってもいいわけじゃないんだ。やってもいいことが一つ増えるということは、それなりに守らなければならないエチケットも一つ増えることだと思うね。そこのところをわきまえているかどうかだよ」
ポイ捨て
まさに寅さんのおっしゃる通り!

モノを食べたり、飲んだり、ガムを噛んでもいいのなら捨てるルールが必要だし、タバコを喫ってもいいのなら喫煙場所の配慮やポイ捨て防止などのルールが必要になります。

「ゴルファーは全て善人だ」に立ち返り、一から出直す気があるかどうかを問う寅さん

この点について日本はまだまだエチケット後進国と言わざるを得ません。
後始末に対する意識が低いと思います。
吸い殻が吸い殻を呼び、紙くずが紙くずを呼び、空きカンが空きカンを呼ぶ。
一つが二つになり、二つが三つになり、いつの間にかゴルフコース全体が灰皿やくずかごみたいになるかもしれません。
マナー違反者がマナー違反者を呼ぶのです。

「以前あるゴルファーからつぎのような提案を聞いたことがある。
<トーナメントの主催者は、出場選手、観客問わず「エチケット違反者は即刻退場させる」旨、トーナメント実施要項に盛り込み、全国のゴルフ場もこれにならう・・・>
ようにしたらどうかとね。
たしかにそうでもしなければ今の“乱れ”は改まらないかもしれないぜ」と寅さん。

エチケット違反には罰則がありません。ゴルファーなら守るのが当たり前だということになっているからです。しかし、違反者が続出するようになったら、そうも言ってられないということですね。

本来、ゴルフほど公明正大なゲームはありません。常に正直にプレーし、ルール上のことを自己申告する。誰もズルはしないという前提のもとにプレーを進めていきます。
エチケットリーダー
<ゴルファーは全て善人だ> 
「最初にこの前提があって、いろいろな“決め事”がつくられているわけよ。そこからもう一度、出直す気がひとりひとりのゴルファーにあるか、ないか。あれば前途は明るい。なければ、もう暗たんたるものだぜ」
と寅さんは、現代のゴルファーに対し、2つの選択を迫って締めくくっています。

ゴルフ界全体として、この選択を未だゴルファーに問うことができていない現状を、寅さんは天国でどのようにご覧になっているのでしょうね。

■参考文献
『中村寅吉 「気」のゴルフ』中村寅吉著:ベネッセ
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