コラム

2015-12-17

連棟長屋のリノベーションのメリット・デメリット

連棟長屋のリノベーションとは?

リノベーションとは、基本的には建物を大幅に改修することを言います。

たとえば、元々店舗として利用していたものを、使えるところは残したまま住宅用に改築したり、新たな価値を加えて作り替え、中古住宅を現代の生活に合わせた住宅に再生させます。

リノベーションによって中古住宅の資産価値が上がったり、建替えに比べCO2の排出量や廃棄物の発生を抑えることができるという点でも今、注目の改築方法です。

特に連棟長屋で隣家と壁がつながっている上に木造建築であると、場合によっては切り離しての建替えは不可能ということもあります。そういった点でも、できる限り住みやすい住居に改築するためにはリノベーションは最適の方法であると言えます。

連棟長屋のリノベーションのメリット

では、連棟長屋のリノベーションにはどういったメリットがあるのかを具体的に見ていきます。

・建替えに比べ費用を安く抑えられる。
大幅な改修とは言え、全てを解体し新たに建設する建替えに比べればその費用は安く抑えられます。隣家の壁や屋根など共有部分を切り離すといったこともありませんので、補修費用のほか、万が一、耐震強度が落ちてしまった際に必要な耐震強度工事費用も建替えより安くなります。また固定資産税も建替えよりは安くなる可能性が高いです。

・以前より住居スペースが狭くなる心配が少ない。
建替えになると元々あった壁よりも内側に新たな壁ができるため若干、住居スペースが狭くなります。また前面道路が4m確保できていなければ、その分後退しなければならず(セットバック)、さらに狭くなってしまいます。
しかしリノベーションであれば、基本的には現在の住居スペースを損なうことなく改築することが可能です。

連棟長屋のリノベーションのデメリット

次に連棟長屋のリノベーションのデメリットです。

・基本的な構造は変えられない。
建替えではありませんので、住居の基本的な構造は変えられません。特に連棟長屋の場合、壁がつながっていることが多く、仮に「騒音を与える、受けている」といったどちらの立場であっても、これを解決するためには防音仕様にするなどといった改修が必要になります。

・建物の老朽化が激しい場合は建替えよりも費用がかかる場合もある。
建物の基礎部分の沈下や傾き、土台の腐食、シロアリ被害など、老朽化によって建物の構造や地盤に不具合がある場合は、その改修に建替えよりも費用がかかってしまうこともあります。

またリノベーションの費用には一般の住宅ローンは使えず、別途、リフォームローンが必要になります。これは一般の住宅ローンより金利が高いことが多く、総じて全体の費用もかさむ場合もあります。

この記事を書いたプロ

汎美設計一級建築士事務所 [ホームページ]

一級建築士 桂典子

大阪府大阪市中央区南船場4-2-18 佐野屋橋ビル608号 [地図]
TEL:06-6251-0321

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
桂 典子(かつら のりこ)さん

「休息の場」と「仕事の場」の二つの機能を兼ね備えた「人生の舞台」が住宅。これを「主婦の目線」で設計します(1/3)

 夫婦が新しい家を決める時、妻の意向が重視されることが一般的なようです。夫が家事に専念する家庭も増えていますが、妻のほうが家にいる時間が長く、家事や育児がしやすいことが家選びの重要なポイントになります。大阪・心斎橋で「汎美(はんび)設計一級...

桂典子プロに相談してみよう!

読売新聞 マイベストプロ

「主婦の目線」を大切にした建築設計

事務所名 : 汎美設計一級建築士事務所
住所 : 大阪府大阪市中央区南船場4-2-18 佐野屋橋ビル608号 [地図]
TEL : 06-6251-0321

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

06-6251-0321

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

桂典子(かつらのりこ)

汎美設計一級建築士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

子供たちの成長をきっかけに、マイホーム新築を決断。夢の実現を後押しして貰えました!

リフォームの関係で、以前一度、汎美設計さんにお世話になり...

S・K
  • 30代/男性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
長屋の切り離しでおこるトラブル

 長屋を切り離す際の最初の関門は住人や所有者の承諾を得ること 連棟長屋など、連なった家の一部分を切り離し...

[ 長屋の入居率をあげるための方法 ]

長屋でも耐震補強はできる

 老朽化した長屋を放置すると最悪の事態に 築年数が40年を超えるような老朽化した長屋は、大地震が起きた際の...

[ 長屋の入居率をあげるための方法 ]

長屋を切り離すと耐震強度は落ちる

 長屋を切り離すと強度が落ちる理由 例えば、長屋の一部を切り離すことになったとします。解体し建て直す方は...

[ 長屋の入居率をあげるための方法 ]

老朽化した長屋の耐震補強を忘れると損害賠償

 老朽化した長屋を持つオーナーの最大の課題 地震大国日本において、どこに住んでいようと地震の心配がない場...

[ 長屋の入居率をあげるための方法 ]

補助金を利用した長屋リフォーム 省エネルギー改修工事

 省エネルギー改修工事の概要 省エネルギー改修工事とは、文字通り建物の省エネルギー性能を高める改修工事を...

[ 長屋の入居率をあげるための方法 ]

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
コラムのテーマ一覧
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ