コラム

2016-01-10

長屋でも耐震補強はできる

老朽化した長屋を放置すると最悪の事態に

築年数が40年を超えるような老朽化した長屋は、大地震が起きた際の耐久性に大きな不安があります。実際、阪神・淡路大震災のときも倒壊など大きな被害を受けたのは、新耐震基準が導入される前の昭和56年以前の建物です。

日本にいる限り、いつ阪神・淡路大震災や東日本大震災のような大地震が起きても不思議ではありません。しかも自分が住んでいるだけならまだしも、長屋を賃貸していて、入居者がいるとなると、万が一のことがあった際に損害賠償の責任を負うことになってしまいます。

しかしいくら耐久性に不安があるからといって、必ず解体、建て直ししなければいけないわけではありません。状況にもよりますが、老朽化した長屋であっても耐震補強のリフォームをするだけで十分対応できる場合も少なくありません。

そこで、まずは耐震診断を行い、現在の状況を把握しどのような処置をすればよいのかを知る必要があります。

まずは耐震診断

本格的な耐震診断は、専門家に依頼することになりますが、まずは簡単に自分でもできるチェック方法があります。
その方法は、国土交通省住宅局が監修している「誰でもできるわが家の耐震診断」です。日本建築防災協会のサイトで閲覧することもできますので確認してみてください。

「いつ建てたのか?」「増築したことはあるか?」「大きな吹き抜けはあるか?」など10の設問に回答していき、その結果で建物の耐震強度を確認します。

この耐震診断で、大まかにでも現在の建物のどこに不安があるのかを自分で認識することができます。それから建築士などの専門家に本格的な耐震診断を依頼した方が問題点の共有がしやすくなりますので、まずは自分で診断されることをおすすめします。

長屋の補強方法

専門家の耐震診断を受け、耐震補強工事で建て直しまでしなくてもすむとなった場合、もちろん工事自体は専門家が行いますが、一般的に補強するポイントを簡単にご紹介します。

・基礎の補強
基礎がしっかりしていなければ、大地震の際に簡単に土台がずれてしまい倒壊の危険が増します。コンクリートの打ち増しやひび割れの補強などを行います。

・接合部の補強
古い木造建築では、木材と木材の接合部や土台、はりなどの接合部の金具の補強が弱い場合が多いため、この部分をしっかりとした金具で補強します。

・壁の補強
木造住宅の耐震補強において一番、重要な部分となります。一般的には耐力壁を新たに設置するか従来の壁を補強することで、地震の揺れによる変形で損壊しないようにします。

・屋根の補強
古い木造住宅では重い土瓦が使用されていることが多く、重い屋根は地震の際に家全体のバランスを崩し倒壊の危険度が増します。耐震補強では軽量の瓦を使いバランスを保ちます。

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汎美設計一級建築士事務所 [ホームページ]

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