都市型狭小住宅のプロ
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プロTOP:中村一幸プロのご紹介
「狭いながらも楽しい我が家」を。夢がつまった狭小住宅をつくる匠(たくみ)(1/3)

「地下室と駐車場付きの鉄骨3階建て」を狭小住宅で実現
大阪市内などの都市部では、広大な土地を所有していることの方が稀(まれ)。日本プランニング1級建築士事務所の中村一幸さんは、都市型狭小住宅のプロとして、狭い土地でも顧客のニーズを十分に満たしたマイホームづくりを実践しています。狭小住宅とは、敷地面積が20坪(約66㎡)以下の土地に建てられる住宅のこと。中村さんは土地の狭さを感じさせない空間をつくり出します。
中村さんが狭小住宅に力を入れ始めたのは、ある依頼主との出会いがきっかけでした。その依頼主は当時29歳。「マイホームが完成したら晴れて入籍」というビジョンを描いていたそうです。祖母から受け継いだという土地は、間口が3m10cmで奥行きが13m。お世辞にも広いと言える土地ではありませんでした。その上、両隣にはすでに住宅が建てられていたため、足場を満足に組める状態でもなかったそうです。ハウスメーカーにも工務店にも断られ、依頼主は藁(わら)にすがる思いで中村さんを訪ねてきました。「マイホームを建てられるかどうかが、依頼主の人生を左右する」。このように考えた中村さんは、狭小住宅づくりに着手します。
依頼主の要望は、「地下室と駐車場付きの鉄骨3階建て」。完成までは多難を極めました。地下室を設置するための地盤調査に始まり、設計に費やした時間はなんと1年。その後、構造技術者とも何度も意見交換を行い、施工中の安全面に十分に配慮しながら半年間かけて建築を進めていきました。鉄骨の柱を壁の中に埋め込んだり、玄関からスキップフロアにして開放感ある立体空間をつくったり……これらはすべて中村さんのアイデア。敷地面積以上の広さを感じさせる工夫を、いたるところに施しました。結果、依頼主の希望を見事にかなえた「地下室と駐車場付きの住宅」が完成。「手前みそですが、芸術的な狭小住宅です」と、中村さんも自信をのぞかせます。試行錯誤を重ね、問題点を次々に解決して形づくったからこそ建築士としての喜びもひとしおなのでしょう。念願のマイホームの完成を待って入籍した依頼主は、幸せに暮らしているそうです。<次ページへ続く>
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