コラム

 公開日: 2016-06-19 

障害年金を受給できる障害の程度とは

障害年金はどういった状態なら受給することができるのでしょうか。
ここでは、障害年金を受給できる障害の程度とはどのようなものなのか解説いたします。

障害年金は障害認定基準により審査されています

障害年金の認定は、現在のところ障害認定基準というものに沿って審査されています。
この障害認定基準では、障害の部位ごと、例えば、眼の障害、聴覚の障害、腎疾患、精神の障害など、大きく分けて18種類の障害に分けられ、それぞれに基準が細かく定められており、受給の可否および障害の程度を審査されることになっています。

障害認定基準でいう障害の程度では

この障害認定基準の冒頭に「障害の程度」という項目があり、障害年金の1級から3級までの障害の状態というのはどういったものかが記載されています。
それによると、以下のような状態になっている場合には障害年金を受給できると記載されています。
1級
身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のものとする。この日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度とは、他人の介助を受けなければほとんど自分の用を弁ずることができない程度のものである。
例えば、身のまわりのことはかろうじてできるが、それ以上の活動はできないもの又は行ってはいけないもの、すなわち、病院内の生活でいえば、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるものであり、家庭内の生活でいえば、活動の範囲がおおむね就床室内に限られるものである。

2級
身体の機能の障害又は長期にわたる安静を必要とする病状が、日常生活が著しい制限を受けるか又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のものとする。この日常生活が著しい制限を受けるか又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度とは、必ずしも他人の助けを借りる必要はないが、日常生活は極めて困難で、労働により収入を得ることができない程度のものである。
例えば、家庭内の極めて温和な活動(軽食作り、下着程度の洗濯等)はできるが、それ以上の活動はできないもの又は行ってはいけないもの、すなわち、病院内の生活でいえば、活動の範囲がおおむね病棟内に限られるものであり、家庭内の生活でいえば、活動の範囲がおおむね家屋内に限られるものである。

3級
労働が著しい制限を受けるか又は労働に著しい制限を加えることを必要とする程度のものである。

障害年金2級の状態では労働ができないのか

上記のように、障害年金でいう障害の程度とは、
1級「他人の介助を受けなければほとんど自分のことができない程度」
2級「必ずしも他人の助けを借りる必要はないが、日常生活は極めて困難で、労働により収入を得ることができない程度」
3級は「労働に著しい支障が出ている程度」
となっていました。

では、2級の状態では労働がまったくできないのかというとそうではなく、これに当てはまらない場合もあります。
例えば、腎不全で人工透析が必要になった場合、障害年金では2級程度の障害となりますが、労働がまったくできないという訳ではありません。昼間は仕事をされ、仕事が終わった後に透析を受けるために病院に行かれている方もいらっしゃいます。
また、片足を切断した場合や人工肛門と尿路変更術を施した場合でも障害年金では2級程度ですが、労働ができないという訳ではありません。

日常生活や労働に著しい支障を受けていなら

このようなことから分かるように、障害認定基準では障害の程度を例示として挙げられているのです。
障害の程度としては、目安としての考えに留めておき、考え方として大事なことは、現在の傷病による障害によって日常生活に著しい支障を受けているのか、それとも労働に著しい支障を受けているのかということです。

そして、もし、そのような状態であるのなら、障害年金の対象である可能性があると言えるのです。

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