コラム

 公開日: 2016-11-19  最終更新日: 2017-10-26

脳梗塞や脳出血の後遺症で障害年金を請求するための注意点

脳梗塞や脳出血で肢体や言語機能に障害が残った場合も障害年金の対象となります。
ここでは、障害年金を請求するための注意点について解説します。

障害年金はいつから請求できるのか

障害年金は初診日から起算して1年6か月経った時から請求することができます。
しかし、脳梗塞等で肢体に麻痺が残った場合には、この原則とは異なった取扱いが可能になります。

障害認定基準では、脳血管障害により機能障害を残しているときは、初診日から6ヶ月経過した日以後に、医学的観点から、それ以上の機能回復がほとんど認められないとされた場合は、その時を障害認定日とされています。

つまり、初診日から1年6ヶ月を経過していなくても、6ヶ月を超えた時点で症状が固定されている場合は、その時点で障害年金を請求することが可能となるのです。

この場合、肢体の障害用の診断書表面⑦の項目「傷病が治った(症状が固定して治療の効果が期待できない状態を含む。)かどうか」で症状が治った(固定)とされているか。

診断書裏面㉒「予後」の項目で、「症状は改善する見込みがない」とされているかなど確認しておく必要があります。

脳梗塞の後遺症で複数の障害が残った場合は

脳梗塞の後遺症としては、身体の麻痺、言語機能の障害、記憶の障害などあります。

後遺症が複数の障害に渡っている場合は、それぞれの診断書の取得が必要になってきます。

肢体の障害

脳梗塞の後遺症で身体に麻痺などの障害が残った場合は、肢体の障害の診断書が必要になります。

麻痺の箇所、外観、起因部位、関節可動域、筋力に漏れがないか

日常生活の動作の障害の程度は、病状と合っているか

補助用具の使用状況に間違いがないか確認します。

言語機能の障害

脳梗塞の後遺症は身体の麻痺以外に言語機能の障害も同時に残る場合が多くあります。

言語機能障害のみの場合には、初診日から起算して1年6か月経過しなければ障害年金の請求をすることはできません。

しかし、肢体の障害が、初診日から6か月経過した時点で症状固定と認定された場合には、言語機能の障害用の診断書を提出することで、肢体の障害と言語機能の障害を合わせての判定とされるのです。

肢体の障害だけで障害年金1級に相当しないなら、言語機能の障害用の診断書を合わせて請求を行います。

この場合も肢体の障害用の診断書と同様に、言語機能の診断書でも症状固定とされているとの記載が必要になります。

病歴・就労状況等申立書の注意点

障害認定日の例外的な取扱いで障害年金を請求するならば、病歴・就労状況等申立書の記入も注意が必要になってきます。

リハビリの経緯を記入する際、どのような経緯で症状固定とされたのか、症状固定とされた以降でリハビリを行なっている場合には、肢体の機能回復のためではなく、機能維持のためであることは必ず記入します。

病歴・就労状況等申立書の内容によっては、症状固定されていないと判断されることも考えられますので、いい加減に仕上げることのないように丁寧に記入していきましょう。

   【病歴・就労状況等申立書の記入方法をさらに詳しく】

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