コラム

 公開日: 2016-08-13 

中小企業における採用のお困りごとは?

From:小西繁雄

「採用なんて求人広告を出して、

応募があったら面接して、

気にいった人に採用通知を出せばいいだけですよね?」


はい。それだけで何とかなっているいい時代もありました。


しかし、今、中小企業では、採用の募集広告を出しても、

思うように人が集まらないという業種が増えています。


建設業、介護業、飲食業などは、採用に苦労していて、

仕事はいくらでもあるのに、人が採用できないから、

仕事を断らざるを得ない、お店を閉めざるを得ないといった話を
耳にされた方も多いのではないでしょうか?


でも、そんな状況は、今は、あらゆる業界に波及しています。


会計事務所や歯科医院、IT業界などでも、特に去年あたりから採用が思うようにいかない、
といった声をよくお聞きします。


なぜ、こんなことになっているのでしょうか?


1.採用難の3つの理由


採用難は、大きく分けると、3つの理由があると思います。


1. 時代の変化

まず、若年者人口の減少が挙げられます。

しかし、大変なのはこれからです。

2018年から、18歳人口が急激に減少するからです。

これは、採用の2018年問題と言えます。

今のうちから手を打っておかないと、大変なことになるのは明らかです。


もう一つは、時代の変化として、情報化社会になったということです。

今までは、会社を選ぶ際も、労働条件(給与、就業時間、賞与、職種など)ぐらいしかわからなかったのですが、
今は、いい会社ほど、その他の情報(やりがい、実際の仕事、人間関係、人を育てる仕組み、人事評価制度など)を
オープンにしていますので、そうでない会社は応募者から見て魅力を感じられなくなっています。

応募者は、必ずと言っていいほど(90%以上)、会社のホームページを見ます。


ホームページを見て、採用者に向けたページが無かったり、

採用者向けのページがあったとしても、そこに書かれている内容が、

労働条件(給与、就業時間、賞与、職種など)ぐらいであれば、

「きっと、採用には力を入れていないんだ」

「ということは、人を育てようという気が無いんだ」

「当然、自分のがんばりや成長を評価してくれるような人事評価制度も無いんだろう」

「自分を大事にしてくれないような会社に入りたくないな」

そんな意識から、応募すらしてこない、といった状況が増えている現実があります。



2.意識の変化

ひと昔前の日本のように、まだまだ貧しい国の時代であれば、

「とりあえず、豊かになりたいから、お金がほしい。」

「ちょとぐらい仕事で嫌なことがあっても、歯を食いしばって、働こう。」

そんな人もたくさんいました。むしろ、大部分の大人がそうだったのかもしれません。


でも、今は違います。

物は溢れています。働かなくても、生活保護をもらえば食べていけます。

あるいは、親がお金を持っていて、子供(成人)に与えるので、

働かなくても生活にお困らない成人がいっぱいいます。


そんな人は、「嫌なことをさせられる仕事だ」と思ったら、働きません。

最近の人は、本当に仕事を選びます。

働かない人はいっぱいいるのに、仕事の募集に応じないのです。



3.ミスマッチ

自社の価値を伝えられない会社と、自分の価値を伝えられない応募者とのミスマッチも起こっています。


そして、ミスマッチに気づかずに、何年も同じ採用のやり方をしている会社がたくさんあります。

本当は、価値のある、社会になくてはならない仕事をしている会社なのに、自社の価値や強みが伝えられていません。


また、応募者も、テクニック中心の面接対策だけを身に付けるだけで、

自分にどのような強みがあり、それを活かして社会にどのように役立っていくのか、どんな貢献をして喜びたいのか、

などの自分の価値が全く分かっていません。


このようなミスマッチも、中小企業の採用市場から人を遠ざけている一因になっています。


2. 採用してもすぐに辞めてしまう・・・


そして、もう一つ、無事採用できたとしても、
すぐに辞めてしまうという問題もあります。


少ない応募者の中から、せっかく採用したのに、

□ 早期の離職者が増えてきた・・・

□ 新入社員に積極性・主体性がない・・・(受け身・指示待ち)

□ 決められたことが継続できない・・・

□ 成長意欲がなく、愚痴・文句・不満が多い・・・


だから、最近の若者は・・・と嘆いても仕方ありません。

時代は常に変化しています。

時代の変化に対応していけなければ、消滅するしかありません。


しかし、一方で、そんな若者や中途採用者を採用しても、
みるみるうちに、戦力化していく会社があるのも事実です。


もともと入社前には、社会人としてうまくいく考え方の基本、

ビジネスの基礎知識や仕事のやり方など、

大事なことは誰も教えてくれていないものだという前提で、

自社で、採用の段階から教育し始め、育成制度、人事評価を通じで、

いまいち社員やそこそこ社員を、できる社員、スーパースター社員に

育てていくしかありません。


3.どうすれば解決できるのか?


採用と離職の問題は、

時代が変化し、意識が変化しているのに、

会社がそれに対応できていないのです。


では、それを解決するためには、

時代の変化と意識の変化、そしてミスマッチに対応していくしか、方法はありません。


まず、若者の人口が減っていることは、一企業が対応できるものではありません。

嘆いても仕方ありませんから、それは前提条件としていく必要があります。


中小企業が対応できるのは、情報化社会という時代変化と意識の変化、
そしてミスマッチへの対応です。


昔は、いい会社かブラックな会社化などを判断する方法は、

大企業か中小企業かといった区別ぐらいしかなく、

大企業は、いい会社、中小企業でも大きければ大きいほど、いい会社、

中小企業でも給料が良ければ、いい会社、

そんな程度の判断基準しかありませんでした。


しかし、今は違います。


大企業への就職希望者は、相変わらず多いですが、

ただ、実際、大企業に就職できても、すぐに辞めてしまう人は、たくさんいます。


一方、中小企業、ベンチャー企業でも、

やりがいや手応えが感じられて、自分を成長させてくれる、

応募者から見ていい会社には、

人が殺到しています。


広告で募集しなくても、社員や取引先の関係者からの紹介で、

入社したいという人がどんどん集まる会社があります。


そんな会社は、うちは、離職率が1%~2%ですといったお話や、

うちは、ここ5年間、誰も辞めてませんといったお話を聞きます。


これは、架空のお話ではなく、実際、私が関わらせていただいた企業の社長様から聞いたお話です。


つまり、情報化社会においては、「いい会社」であれば、
中小企業でも、人は集まっているということです。


また、応募者の意識の変化も、結局、昔より「いい会社」で働きたいという人が増えているだけです。


そして、「いい会社」は、応募者に会社の価値や魅力を伝えることができますし、

人を育てること、人をやる気にさせることができますので、

ミスマッチが起こりません。



このように、採用と離職の問題を、根本的に解決するには、

「いい会社にする」

しかありません。


小手先のノウハウやテクニックで、

採用者を増やしても、離職者が増えるだけです。


ここは、「いい会社にする」と決めてください!


いい会社にすると決めれば、

いい会社にする本質的なノウハウは、あります!


いい会社にするノウハウについては、

次回以降のコラムでお伝えしていきますね!!


ー小西繁雄

この記事を書いたプロ

社会保険労務士 陽光事務所 [ホームページ]

社会保険労務士 小西繁雄

大阪府大阪市中央区南新町1-4-9-4F [地図]
TEL:050-5879-4413

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