コラム

2012-01-15

新しい木質構造へ/2

 先のコラムで、「新しい木質構造」の話しをしました。
 では、これまでの木質構造とはどういうものなのか、もう一度振り返ってみたいと思います。

 「木質構造」というと、
 所謂、在来の木造、2×4(ツーバイフォー)の木造、伝統構法の木造と
 木質ラーメン構造 などが含まれます。

●在来木造は日本の多くの住宅で以前から採用されている柱と梁を組み立てて、筋かい(斜め材)で地震に対抗できるようにする(耐力壁をつくる)構法ですね。
●2×4もいまや、ハウスメーカーさんでは多く採用されている、細い木材をパネル化してパネルの壁の力で建物を造る構法ですね。
●伝統工法というのは、寺社仏閣などや古い民家で採用されている、筋かいの無い、太い柱と梁だけで組まれている構法です。

 これら3つはそれぞれ、構造計算の仕方もことなります。
 また、在来構法では、筋かいだけを計算して安全を確かめる方法と、それに加えて地震時の柱の引抜を検討するやり方、また、建物全体のバランスを計算する許容応力度計算、の3つがあります。(何れのやり方でも確認申請は通ります。)

●木質ラーメン構造というのは木材(集成材)で柱と梁を構成しますが、ある一方向のみ、壁(耐力壁)を無くして鉄骨造のように柱と柱の距離をあけたり、開放する部分を作ったりできる構造です。柱も梁も大きなものとなり、柱と梁のそれぞれの接合部分は、専用の金物で取り付けられます。現在、この工法は住宅規模のたてものでも、かなり採用されつつあります。もちろん、大型の建築物を計画するときにも採用される構法です。



 今後、前のコラムでお伝えしたような法改正によって公共建築物のみならず、大型のビルや集合住宅までも木造で建築することがますます進めば、街の景色は温かみのある優しいものにかわるでしょう。
 しかし、それはこれまでの上述のような構造にあらたに手をくわえて強度を上げていく、構造面での進化だけでなく、「耐火」という問題においても、進化が必要です。


 現在、木質構造はどう進化しているのか…少しずつお話していかれればと思っています。


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