コラム

 公開日: 2016-10-20 

障害者グループホームの経営実態の把握について その3

~新規事業展開への支援のために~

③経営の良し悪しの判断基準

事業活動資金収支差額を、福祉活動収支差額と負担収支差額に分解します。
その上で、経営の良し悪しを考えてみます。

   福祉活動収支差額    負担収支差額
    ケース1    +         ゼロ       健全経営
        2    +         -
        3    -         +
        4    -         -         ダメ経営


ケース2は、法人の考えとして、利用者負担を減らしてあげたいとの思いがあると理解できます。
しかし本来は、負担収支差額はゼロに持って行くべきだと思います。

ケース3は、福祉サービスの利用者1割負担を超える負担を、利用者に求めていることになり、好ましくないと思います。

なお、所有物件で経営している場合は、家賃負担がありませんから、負担収支差額は当然プラスとなりますが、この場合は、減価償却費と比較し良し悪しの判定をする必要があります。

   

④いろんな角度から分析値を検討

通常、経営分析は比率で比較検討します。
比率をとる分母としては、福祉活動収入になります。
 
例えば、人件費比率は、
人件費÷福祉活動収入(自立支援給付費収入)となります。


しかし、比率では金額の大小をみることが出来ません。
そこで例えば、利用者負担額の比較をする場合は、負担収入÷年間利用者数で、検討する必要があります。

また、職員人件費を比較する場合は、人件費÷常勤換算人数で検討する必要があります。

利用者数・職員常勤換算人数が分かれば、利用者一人当たり職員数が分かりますから、サービス提供時間を比較検討出来ます。

障害程度区分が高くなれば、当然サービス時間は増加します。
そのデータを、複数のホームで比較すれば、サービスに掛けている時間の妥当性が検証できます。

その4へ続く

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