コラム

 公開日: 2016-12-28 

来年に向けた思い~節目の年を迎えて~


今年もあっという間に年末を迎えました。会社を早期退職し独立開業して早3年になります。そして年が明けるとすぐに還暦というまさしく人生の節目に立っています。

独立開業した当初は、なんとなく中小企業診断士の資格と海外経験を生かして中小企業のお役に立てればよいと思っていました。ご要望があれば仕事をお引き受けするという感じだったのですが、節目を迎えた今、本来自分は何を目指して独立開業したのか、本来やるべきは何なのかということを、ここ2か月間ほどずっと考えてきました。

やはり自分が目指していたのは、ベトナムの国、社会が発展し人々が喜ぶ顔を見たい!ベトナムで中小企業が成功発展することでそれを達成したい、そのために自分にできる限りのことをやっていくことだというのを強く認識しました。そのためには、単にホームページを作って、依頼が来るのを待っているだけではなく、自らどうお役立ちをしたいのか、どういうことができるのかを積極的に発信していく必要性を感じました。

お客様との関係性重視に取り組みます


来年からは、自分にしかできない支援スタイルで、公的機関や大手コンサルでは対応できない価値をどんどんアピールしていこうと考えています。そして情報発信を通じて、お客様のお困りごと解決にお役に立てるよう関係性の強化を図っていくため、3つのコミュニケーションを図っていきたいと思います。

1. 無料メールセミナーで体系的に情報提供を続ける
2. 公開セミナーを定期開催しお悩みのお客様の声に耳を傾ける
3. オフィシャルWEBページをリニューアルし、SNSを通じてお客様と双方向の関係性を構築する

お客様とのコミュニケーション強化に加え、待ちのコンサルタントから、積極的な価値提案で貢献するパートナーを目指していきたいと考えています。 

ベトナム進出そのものはジェトロなど公的機関の支援制度による情報提供や、現地での法人設立手続きを支援するコンサルなど支援体制が充実しています。ベトナムに法人を設立することはそう難しいことではありません。公的機関の支援、情報提供は基本的に税金で運営されていますしので、その部分であえて外部コンサルタントを使う必要はありません。また、法人手続きについては、現地に拠点がなくベトナム語での書類作成はできないので、支援の仕事がくることはありません。

しかし、現地進出した企業が一番困っているのは、むしろ進出後の経営立ち上げと早期の黒字化、進出投資コストの早期回収がうまく進んでいないことにあります。中小企業はどうしても経営資源が脆弱であり、海外でのマネジメントのノウハウが蓄積していません。進出後も公的機関は支援メニューを用意していますが、日々の経営課題を認識してPDCAを回していくことが重点対応となるため非常に難しいと思われます。相談支援のようなレベルではなく、もっと深く経営管理の中に入り込み、経営診断から日々の活動における適切なリスクマネジメントをきめ細かく助言するには、フットワークの軽いコンサルタントで、しかも経営診断助言ができるということが求められます。大手コンサル会社の海外経験の短い若手コンサルによる支援では、費用ばかりかかって机上論の「べき論コンサル」にとどまってしまう恐れがあります。単発プロジェクト支援であればそれでも通用しますが、中小企業の現地法人の経営を安定化させ、本社を含む成長発展につなげる日越一体の経営支援というニーズに対応できるのは、コンサルタントとしても非常に限られていると思っています。

自分にしかできない強みを生かす


大手企業OBでコンサルとして企業支援や公的機関のアドバイザーをされておられる方は山ほどいます。ただ多くのケースにおいて、生産管理だけとか、海外営業部門で1,2年海外で取引した経験があるといった程度で、経営戦略もマーケティング理論も、人事・組織戦略も、人材育成研修も、財務会計も、ITも全く門外漢の方が目立ちます。

この3年、いろいろ海外支援をされておられる方々との交流がありました。ベトナム支援の専門家という方もたくさんおられます。ただ、少なくともベトナムに関して、この専門家にはかなわないなと感じた方にはお目にかかっていません。私のベトナム勤務経験は4年でしたので、当然何十年とベトナム一筋という方はおられます、よくベトナムのことはご存知です。しかしこの方が企業の支援コンサルとしてどこまでお役に立てる力をお持ちか疑問に感じる方がいます。フットワークが軽く機動的に動けているか、経営全体について的確なアドバイスができるかという視点から見てみますと、ベトナム支援専門の経験と中小企業診断士としてのスキルを持ったコンサルタントとしての強みを十分訴求できるものと自己棚卸をしたところです。

2017年の事業戦略


特に今年は、ベトナム事業の成功を企業全体の成長発展につなげるため、進出後の経営支援に集中して取り組みたいと思います。そのために、肩書も「ベトナム事業発展パートナー、海外支援専門の中小企業診断士」として、今の個人事務所を2017年中に法人化することをここに宣言したいと思います。

法人化と並行して、新たな事業価値を日本の中小企業、および現地法人(中小・中堅を問わず)に提案し、新たな事業を始めたいと考えています。

それは「ベトナム中小企業CSRプランニング事業」です。

下請け中心にやってこられた中小企業にとっては、ブランド戦略の必要性など考えたこともないと思います。
第一、広告して商品販売するような事業でもないし、CSR?ああ、社会貢献活動って、なんかボランティアか寄付のことかな?そういえば町内会から頼まれて、夏祭りの盆踊りや花火大会の協賛とかいくらかお付き合いのお金は出したっけ。
海外でも要求されるのか?かなわんな。工場団地の管理会社か大企業がやればいいんじゃないの。
と、思っておられる中小企業オーナーの皆さん!少し考え直してみませんか?

中小企業の海外展開にとって、社会貢献活動こそが企業経営の土台を作る非常に重要なことをお伝えしたいと思います。

企業の存在価値は、社会発展に貢献するもの、つまり雇用を生み出し、事業活動を通じて得た付加価値から、従業員への給料などで還元し、国、地域社会へ税金として社会経済発展のために貢献していくことにあります。海外では、事業をその国の経営資源をお借りしていることを考えた場合、単に雇用と納税だけでの貢献では不十分かと思います。その国、社会が発展し、国民の幸せに貢献するには、次世代に向けて国の土台づくりに企業としてどのようなことで報いていくかという経営姿勢が問われます。

特に子供たちの教育や環境保全、貧困解決、災害救援支援、衛生向上、文化交流などいろいろとあります。一見、事業とは直接関係ないように思えます。しかし、従業員は国民の一人なのです、そのバックには家族、親戚がいて友達が何百人、何千人といます。企業がその国、国民の暮らしが少しでも良くなるように頑張っている姿を地域社会に示すことは、素晴らしい企業としての評判が高まります。

例えば、何か子供たちへの教育貢献(少額の奨学金授与でもいいのです)を大々的にイベントの形で仕掛ければ、なんと素晴らしい会社なのか、この会社はベトナムの未来を考えてくれると、まず従業員が家族にこの会社に勤めて誇らしいと言います。そうすると親戚から友達まで口コミは広がっていきます。

こういった社会貢献活動を地道に続けていくと、ブランドバリューのない会社であったとしても、地域社会から歓迎される企業として広告宣伝をかけずにブランド力が高まっていくのです。そうなると、採用をかけるといい人が集まってきます。このあたりはベトナム人はよく見ています。地方政府や役人もよく見ています。関係がよくなっていきます。メディアもよく見ています。取材にきて記事にしてくれます。

海外でのCSR活動は、広報戦略と一体化することで、相乗効果が生まれます。今やネットの時代で、情報はどんどん拡散します。経営資源の乏しい中小企業ならではです。費用はあまりかけずに企業イメージを高めることで、メディアにも取り上げられ、それがきっかけとなって新たな顧客から問い合わせがくることにも繋がるのです。
 
来年、 私はCSRと広報のノウハウ提供、社会貢献活動イベントの企画、実施を提案する事業、
「ベトナム中小企業CSRプランニング事業」を立上げます。すでに、ベトナム人のパートナーとなってくれそうな人に声をかけ、ベトナム側にCSRイベント・広報パートナーのネットワークを構築するべく進めています。私自身も現地でCSR・広報、ブランドの責任者としての経験もありますし、元部下でCSR、PR専門のスタッフとして働いてくれていた人が最近退職したのを聞き、コンタクトしたところ喜んで協力してくれそうです。

地域社会とのコミュニケーション、政府との関係づくり、従業員のモチベーション高揚を、直接的宣伝より効果があり、安価なブランド発信で是非実現してください。企業として共感していただけるところがございましたら、採算度外視で全力で支援いたします。 なぜならそれがベトナムへの恩返しであり、同時に中小企業の成長発展への貢献であるからです。

この記事を書いたプロ

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中小企業診断士 杉浦直樹

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TEL:06-7878-6531

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