コラム

 公開日: 2011-04-03  最終更新日: 2014-05-23

○大人にも読んでほしい。○

卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。
(校長メッセージ)
(立教新座中学校・高等学校HPより)











諸君らの研鑽の結果が、卒業の時を迎えた。その努力に、


本校教職員を代表して心より祝意を述べる。


また、今日までの諸君らを支えてくれた多くの人々に、


生徒諸君とともに感謝を申し上げる。


とりわけ、強く、大きく、本校の教育を支えてくれた保護者の


皆さんに、祝意を申し上げるとともに、心からの御礼を申し


上げたい。




未来に向かう晴れやかなこの時に、諸君に向かって小さな


メッセージを残しておきたい。




このメッセージに、2週間前、「時に海を見よ」題し、配布


予定の学校便りにも掲載した。その時私の脳裏に浮かんだ海は、


真っ青な大海原であった。しかし、今、私の目に浮かぶのは、


津波になって荒れ狂い、濁流と化し、数多の人命を奪い、


憎んでも憎みきれない憎悪と嫌悪の海である。




これから述べることは、あまりに甘く現実と離れた浪漫的


まやかしに思えるかもしれない。私は躊躇した。


しかし、私は今繰り広げられる悲惨な現実を前にして、


どうしても以下のことを述べておきたいと思う。


私はこのささやかなメッセージを続けることにした。




諸君らのほとんどは、大学に進学する。大学で学ぶとは、


又、大学の場にあって、諸君がその時を得るということは


いかなることか。


大学に行くことは、他の道を行くことといかなる相違が


あるのか。


大学での青春とは、如何なることなのか。




大学に行くことは学ぶためであるという。そうか。学ぶことは


一生のことである。いかなる状況にあっても、学ぶことに


終わりはない。


一生涯辞書を引き続けろ。新たなる知識を常に学べ。


知ることに終わりはなく、知識に不動なるものはない。




大学だけが学ぶところではない。日本では、大学進学率は


極めて高い水準にあるかもしれない。


しかし、地球全体の視野で考えるならば、大学に行くものは


まだ少数である。大学は、学ぶために行くと広言することの


背後には、学ぶことに特権意識を持つ者の驕りがあると


いってもいい。




多くの友人を得るために、大学に行くと云う者がいる。


そうか。友人を得るためなら、このまま社会人になることの


ほうが近道かもしれない。どの社会にあろうとも、よき友人は


できる。大学で得る友人が、すぐれたものであるなどといった


保証はどこにもない。そんな思い上がりは捨てるべきだ。




楽しむために大学に行くという者がいる。エンジョイするために


大学に行くと高言する者がいる。これほど鼻持ちならない言葉も


ない。


ふざけるな。今この現実の前に真摯であれ。




君らを待つ大学での時間とは、いかなる時間なのか。




学ぶことでも、友人を得ることでも、楽しむためでもないと


したら、何のために大学に行くのか。




誤解を恐れずに、あえて、象徴的に云おう。




大学に行くとは、「海を見る自由」を得るためなのではないか。




言葉を変えるならば、「立ち止まる自由」を得るためではないか


と思う。現実を直視する自由だと言い換えてもいい。




中学・高校時代。君らに時間を制御する自由はなかった。


遅刻・欠席は学校という名の下で管理された。


又、それは保護者の下で管理されていた。諸君は管理されて


いたのだ。




大学を出て、就職したとしても、その構図は変わりない。


無断欠席など、会社で許されるはずがない。高校時代も、


又会社に勤めても時間を管理するのは、自分ではなく


他者なのだ。


それは、家庭を持っても変わらない。愛する人を持っても、


それは変わらない。愛する人は、愛している人の時間を管理する。




大学という青春の時間は、時間を自分が管理できる煌めきの時


なのだ。




池袋行きの電車に乗ったとしよう。諸君の脳裏に波の音が


聞こえた時、君は途中下車して海に行けるのだ。


高校時代、そんなことは許されていない。


働いてもそんなことは出来ない。


家庭を持ってもそんなことは出来ない。




「今日ひとりで海を見てきたよ。」




そんなことを私は妻や子供の前で言えない。大学での友人ならば、


黙って頷いてくれるに違いない。




悲惨な現実を前にしても云おう。


波の音は、さざ波のような調べでないかもしれない。


荒れ狂う鉛色の波の音かもしれない。




時に、孤独を直視せよ。海原の前に一人立て。自分の夢が何で


あるか。


海に向かって問え。青春とは、孤独を直視することなのだ。


直視の自由を得ることなのだ。大学に行くということの豊潤さを、


自由の時に変えるのだ。自己が管理する時間を、ダイナミックに


手中におさめよ。流れに任せて、時間の空費にうつつを抜かすな。




いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。




いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、それを直視することの他に


我々にすべはない。




海を見つめ。大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。




真っ正直に生きよ。くそまじめな男になれ。一途な男になれ。


貧しさを恐れるな。男たちよ。船出の時が来たのだ。思い出に


沈殿するな。未来に向かえ。別れのカウントダウンが始まった。


忘れようとしても忘れえぬであろう大震災の時のこの卒業の時を


忘れるな。




鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げる時なのだ。


愛される存在から愛する存在に変われ。愛に受け身はない。




教職員一同とともに、諸君等のために真理への船出に高らかに


銅鑼を鳴らそう。




「真理はあなたたちを自由にする」


(Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ 


ヘー アレーテイア エレウテローセイ ヒュマース)


・ヨハネによる福音書8:32










一言付言する。




歴史上かってない惨状が今も日本列島の多くの地域に存在する。


あまりに痛ましい状況である。


祝意を避けるべきではないかという意見もあろう。


だが私は、今この時だからこそ、諸君を未来に送り出したい


とも思う。


惨状を目の当たりにして、私は思う。


自然とは何か。


自然との共存とは何か。


文明の進歩とは何か。


原子力発電所の事故には、科学の進歩とは、何かを痛烈に思う。


原子力発電所の危険が叫ばれたとき、私がいかなる行動をしたか、


悔恨の思いも浮かぶ。


救援隊も続々被災地に行っている。


いち早く、中国・韓国の隣人がやってきた。


アメリカ軍は三陸沖に空母を派遣し、ヘリポートの基地を提供し、


ロシアは天然ガスの供給を提示した。


窮状を抱えたニュージーランドからも支援が来た。


世界の各国から多くの救援が来ている。


地球人とはなにか。


地球上に共に生きるということは何か。


そのことを考える。




泥の海から、救い出された赤子を抱き、立ち尽くす母の姿があった。


行方不明の母を呼び、泣き叫ぶ少女の姿がテレビに映る。


家族のために生きようとしたと語る父の姿もテレビにあった。


今この時こそ親子の絆とは何か。


命とは何かを直視して問うべきなのだ。




今ここで高校を卒業できることの重みを深く共に考えよう。


そして、被災地にあって、命そのものに対峙して、生きることに


懸命の力を振り絞る友人たちのために、声を上げよう。


共に共にいまここに私たちがいることを。




被災された多くの方々に心からの哀悼の意を表するととともに、


この悲しみを胸に我々は新たなる旅立ちを誓っていきたい。




巣立ちゆく立教の若き健児よ。日本復興の先兵となれ。




本校校舎玄関前に、震災にあった人々へのための義捐金の箱を


設けた。


(3月31日10時からに予定されているチャペルでの卒業礼拝


でも献金をお願いする)




被災者の人々への援助をお願いしたい。


もとより、ささやかな一助足らんとするものであるが、悲しみを


希望に変える今日という日を忘れぬためである。


卒業生一同として、被災地に送らせていただきたい。













梅花春雨に涙す2011年弥生15日。






















弊社HP(トップページ中段)に「消息情報」を掲載しています。ご活用ください。































































この記事を書いたプロ

結婚相談所レジェンデ [ホームページ]

結婚コンサルタント 岡崎直人

大阪府堺市中区深井沢町3324 FUKAIビル4階 (E-mail: legende@legende.jp) [地図]
TEL:072-276-1122

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

最初は、結婚相談所ってどんなところかわからず、でも結婚したいので不安な気持ちを感じながらレジェンデさんへ!意外と普通な感じのスペースで、すごく普通な感じの...

レジェンデが考える結婚活動
イメージ

私たちのコダワリ…それはデジタルとアナログが融合した「婚活 x 深化」です。レジェンデでは1~2ヶ月に1度、対面でアナタとの関わりを深める「気づきのシェアワーク...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
岡﨑 直人(おかざき なおと)さん

「どのような人と一緒にいると幸せを感じるのか?」。幸せの本質と向き合う婚活を(1/3)

 婚活によるストレスが社会問題となり、「婚活疲れ」という言葉も登場しました。立て続けに異性から交際や結婚を断られ婚活が長期化すると、自分自身を否定されたような気分になり、うつ病になってしまうケースもあるそうです。「楽しい婚活」をコンセプトに...

岡崎直人プロに相談してみよう!

読売新聞 マイベストプロ

レジェンデのコダワリ、「成婚までに会う回数」

店名 : 結婚相談所レジェンデ
住所 : 大阪府堺市中区深井沢町3324 FUKAIビル4階 [地図]
(E-mail: legende@legende.jp)
TEL : 072-276-1122

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

072-276-1122

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

岡崎直人(おかざきなおと)

結婚相談所レジェンデ

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

岡崎さんも、ですが奥さんに感謝です。

周りの友人は、みんな結婚していき家庭を持つことで徐々に疎...

真理
  • 30代/女性 
  • 参考になった数(26

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
◆堺市こども子育て応援団に登録されました。(婚活レシピ)
イメージ

いつもご覧いただき、ありがとうございます。風邪がなかなか治らなくて、声が出にくい岡崎です(^^) ◆...

[ 幸せレシピ♡婚活レシピ ]

◆阪和電鉄・・・(幸せレシピ)
イメージ

いつもご覧いただき、ありがとうございます。今日は、朝から来店続きで目が回っている岡崎です(^^) ◆...

[ 幸せレシピ♡婚活レシピ ]

○私たちの大切な友人!○
イメージ

12月になりましたね・・・2010年も残り1カ月切ってしまいました。35歳を遥か昔に超えて以来月日が流れるのが早...

[ 婚活 大阪 体験 ]

(結婚(^^)大阪)楽しかった、一緒に料理作りdeお見合い交流会
イメージ

いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。---------------------------------------------------------...

[ 婚活お見合いパーティー 堺 ]

【婚活レポート】自然と触れあう農業体験プレ交流会
イメージ

いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。----------------------------------------------------------...

[ 婚活お見合いパーティー 堺 ]

コラム一覧を見る

求人情報
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ