コラム

 公開日: 2018-01-21  最終更新日: 2018-01-22

マンション共用部評価書


 ヴィンテージマンションセミナー(大阪会場)が昨日開催されましたので、参加してきました。ヴィンテージマンションプロジェクト推進協議会(平成28年4月設立)が主催で、この協議会の参加メンバー等は次の団体です。
(参加メンバー)
一般社団法人マンション計画修繕施工協会
NPO法人全国マンション管理組合連合会
一般社団法人リノベーション住宅推進協議会
一般社団法人日本マンション管理士会連合会
公益社団法人東京都不動産鑑定士協会
西武信用金庫
一般社団法人マンションリフォーム技術協会
建物診断設計事業協同組合
NPO法人リニューアル技術開発協会
株式会社住宅あんしん保証
ハウスプラス住宅保証株式会社
(オブザーバー)
一般社団法人不動産適正取引推進機構
一般社団法人マンション管理業協会
 この協議会は、「マンション関係団体の連携のもと、適切な改修工事が行われているマンションの適切な評価手法の在り方を当協議会で作成、提言するとともに、古くても価値のある、いわゆるヴィンテージマンションとすることを管理組合が望み、中古マンションの 購入者もそこに住みたいと思うような仕組みを作り上げ、活発な流通を促進し、金融面においての評価まで連動させること」を目的とし、1.住宅の維持保全・性能向上に係る取組、2.住宅の資産の価値の評価に係る取組、3.金融商品・流通商品開発に係る取組、4.住宅ブランド化・情報提供に係る取組を目指しています。

 昨日のセミナーで興味深かったことは、日米の住宅ストックの資産評価額の大きな違いです。アメリカの住宅投資額の累計額(1945年~2010年)が13.7兆ドルに対して、住宅資産額が14.0兆ドルです。つまり住宅を建てるのにかけた累計金額よりも、建てられた全ての住宅の資産を評価した累計金額の方が多いのです。これは、建てられたときよりも資産評価が高くなっていることを意味します。一方日本の場合はどうかと言いますと、住宅投資額の累計額(1969年~2011年)が862.1兆円に対して、住宅資産額の方は343.8兆円で、何と518.3兆円も減っています。6割も資産評価額が下がっているのです。この理由として、日本での中古マンションの評価が取引事例比較法で行われていること、そしてリフォームによって物件の価値が上がったにもかかわらず、客観的にその向上価値を評価する指標及び手法が乏しい為、リフォームによる向上価値を正しく評価できていないためであるとの解説がありました。
そのため、共用部分の改修による向上価値が正しく評価されるように、ヴィンテージマンションプロジェクト推進協議会は、改修後に資産評価を行い、その結果を「マンション共用部評価書」を交付することにしたそうです。ただしこの交付は、ヴィンテージマンションプロジェクト推進協議会の参加団体の会員が設計・施工する物件に限られており、「マンション共用部評価書」の作成依頼には、審査手数料が若干かかります。
評価の項目は、1.耐久性能、2.機能性能、3.居住環境性能で、ABCの3段階で評価されます。3つともA評価ですと、AAA(トリプルA)でVM(ヴィンテージマンション)に認定され、「VM認定マーク」が発行されることになっています。
この評価書発行申込の受付は、今年の5月頃を予定しているとのことですので、大規模修繕工事のタイミングが合うようでしたら、一度検討してみてはいかがでしょうか。

主な業務内容はこちら
主な業務実績はこちら
ギャラリーはこちら

この記事を書いたプロ

マンション管理士事務所JU [ホームページ]

マンション管理士 小堀將三

大阪府大阪市中央区南船場4丁目10番5号 南船場SOHOビル702 柏原事務所(自宅兼) 大阪府柏原市旭ヶ丘1丁目6番39号 072-915-3765 [地図]
TEL:06-7878-8334

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
業務内容
イメージ

約12年~15年ごとに大規模修繕工事を実施することが推奨されていますが、専門知識を必要とする為に実際行うとなりますと多大な時間と労力が必要であり、理事会の役...

業務実績
イメージ

大阪府河内長野市 NHマンション 全部委託管理 2000年築 54戸 団地複合用途型2棟住宅棟 支援業務:顧問業務大阪市住吉区 SSマンション 全部委託管...

 
このプロの紹介記事
小堀將三(こぼり・しょうぞう)さん

充実した住環境と十分な管理体制づくりをお手伝い(1/3)

 年齢も職業も様々な人々が一つ屋根の下に暮らすマンションでは、適切な管理とルール作りが不可欠。そのために住民で管理組合が組織され、執行機関として理事会が置かれます。でも、ちょっとした修繕や共用部の清掃などについてならともかく、大規模修繕工事...

小堀將三プロに相談してみよう!

読売新聞 マイベストプロ

丁寧さと徹底した情報公開で、組合主体のマンション管理を支援

事務所名 : マンション管理士事務所JU
住所 : 大阪府大阪市中央区南船場4丁目10番5号 南船場SOHOビル702 [地図]
柏原事務所(自宅兼) 大阪府柏原市旭ヶ丘1丁目6番39号 072-915-3765
TEL : 06-7878-8334

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

06-7878-8334

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

小堀將三(こぼりしょうぞう)

マンション管理士事務所JU

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
大規模修繕工事に関する実態調査
イメージ

 昨日、国土交通省から「マンション大規模修繕工事に関する実態調査」の結果が公表されました。この実態調査は...

[ 大規模修繕工事等 ]

ファミリーマートがエアビーアンドビーと業務提携
イメージ

 セブン―イレブン・ジャパンがJTBと連携し、24時間365日利用者がチェックインと鍵の受け渡しができるサ...

[ 民泊 ]

大阪市の民泊条例
イメージ

 住宅宿泊事業法による民泊解禁まであとわずかとなりました。民泊営業をできる上限は年間180日となっていま...

[ 民泊 ]

マンション管理業協会が見積統一書式を作成
イメージ

 一般社団法人マンション管理業協会(東京・港)が、マンション管理組合から業務を受託する際に交わす見積書の...

[ マンション管理業界 ]

改正個人情報保護法施行への対応について
イメージ

 先月30日から改正個人情報保護法が施行されましたが、それに先立って一般社団法人マンション管理業協会(管...

[ 管理組合 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ