コラム

 公開日: 2013-05-15  最終更新日: 2014-05-23

①大阪府立高校小論文~平成23年度出題事例を考える~

オフィスカタリストの角野ですφ(..)
今回は、高校入試における小論文・作文対策のお話、です。




平成25年度より、大阪府立高校の入試において、「小論文」に関しての変更がありました。
大きなポイントは、ほぼすべてに近い科が、前期入試において小論文を課すようになったことです。

具体的には…。
全日制普通科(普通科単独校)
普通科総合選択制
普通科単位制
総合学科(デュアル総合学科を含み、クリエイティブスクールを除く)
専門学科(ビジュアルデザイン、デザインシステム、美術、体育、芸能文化、演劇、音楽、総合造形を除く)
…です。
配点は、「小論文30点」ですね。配点としては、とても大きなものです。
(前期入学者選抜における国語の学力検査での作文は含まれず。)


また、後期入試では、国語の問題の中(後半)に「作文」が含まれています。
ここのところの配点はずっと、国語80点満点中、作文は18点となっています。
50分という限られた時間内で、「国語の問題」も解き、「作文」も書かなくては
いけません。
配点から鑑み、時間にするとだいたい10分以内に300字の作文を書くことになります。
…対策を立てていないと、大人でもちょっとやそっとでは書き上げられないのではないでしょうか?

出題事例を挙げてみましょう。

「平成23年 身近な風景の中であなたが最も好きだと思うものについて、あとの条件にしたがって、別の原稿用紙に300字以内の文章を書きなさい。題名や氏名は書かないで、本文から書き始めること。
【条件】あなたが最も好きだと思う身近な風景と、その風景のどのようなところに心ひかれているかを書くこと。 」

……(@_@;)如何でしょう?いきなりこう問われると難しいですよね。

では、どう取り組んでいくとよいのでしょう?
そのポイントは何よりもまず、「なぜこのテーマを出題したのか?」「この作文を書かせることで、なにを高校側は知りたいと思っているのか?」ということを理解する、ということが大切です!

簡単に言うと、出題者側の意図はずばり、「学力試験では測れないその受験生の能力をみる」ということ。よりいえば、「社会の問題点を捉えたり、ある物事に対して自分自身が如何に考えるのか?」「自分自身の考えを、知識とも照らし合わせて、言葉でもって表現できる」という力、でしょうか。





実際の入試の場面での手順でいうと…。
①設問が求めていることをまずは正しく捉える。
 →平成23年度分の場合では、「【条件】あなたが最も好きだと思う身近な風景と、その風景のどのようなところに心ひかれているかを書くこと」という条件がありますので、正しくそれを掴みます。当たり前のようですが、きちんと読まず、意外と守らずに書いてしまい、大きく減点される方が多いのですよ。わかったつもりになるというのか。
→ですので、挙げるべきものは「最も好きだと思う/身近な風景」であり、「何故その風景なのか、心惹かれるのかという理由」を述べないといけないということを、しっかり、第一段階で捉える必要があります。字数的にも、挙げる事例は「一つ」しか、無理ですよね。

②メモを取る。
→「300字くらいやし、思いついた順番で書いたらいいやん」となりがちなのですが、それでは読み手には伝わりません。…。そうです!この“読み手を意識する”ってことが、文章を書くにあたって重要なポイントなのです!
これもまた、一見当たり前のようですが、受験生の中でも意識されない方、多いんですよ。ひとりよがりになってしまう、というのでしょうか。
文章を書く、ということは、日記や備忘録というのではない以上、やはり自分ではない他者の存在は外せません。つまり、お読みいただく、とでもいうのでしょうか。ましてや入試であれば、合否を決められるわけですから、「自分の考えが、きちんと伝わる」ということが重要です。更に言えば、「論理的に、わかりやすく伝わる」ということが。
となれば、自ずと「単純に、思いついたまま、つらつらと‥。」とはならないはずです。
だからこそ、この第二段階では「書くべきこと、ネタをまずは、ドンドン挙げていく」ことがひつようであり…。
③構成を組み立てる。
→②で挙げた「ネタを取捨選択し、どのような順番で、どの接続詞を用いて述べていくのか?」をここで組み立てる必要があります。
小論文では、「序論→本論→結論」というものが、望ましい構成といわれています。
(300字での「起承転結」は、若干難しいのではないでしょうか?)
逆に言うと、ここまでのことをある程度時間をとってさえやれば、あとは、続く④で…。

④書く
→そうです、書くだけ、となります。もちろん、③の段階である程度の「書いていく順番」は押さえる必要はあります。しかしながら、きっちり300字分の下書きをしている余裕なんて何処にもありません。だからこそ、より③の構成の組み立て、は大切なのですね。

⑤原稿用紙の使い方のチェック・誤字脱字の見直し
→書き上げた300字をこの時点で全て書き直すことは不可能です。
出来ることは、「原稿用紙の使い方のチェック」と「誤字脱字がないか」を見るくらいでしょう。
(「原稿用紙の使い方」や「よくある誤字脱字」は、また順次コラムにてアップしていきますね!お待ちくださいね。)

では、これら5つの手順に沿って、平成23年度の問題を考えてみると…。
①②から~「自分の家から見える風景」や「自分の学校の校庭」などが、身近であり、結構お話が膨らんでいくようなネタじゃありません?
本当に身近なことをしっかりと見つめて書くというのは、難しいことなんですよ、実は。かえってテレビで見た「グランドキャニオン」とか「地中海」などの方が、綺麗やしドラマチックな感じ、するやないですか。でも、身近なところやったら、単純に「綺麗」とか「大きい」とかで逃げ切れない(^_^;)
やからこその「身近」やと気づいたのなら、「身近で見逃しそうな風景やのに、そこになにかしらの引っ掛かり=フックがあるのです!そんな風に、私は身近なところことをもしっかりと見つめられてるんでっせ!」というアピールが出来ていくことになります。それがまさに、出題者が見たい「受験生の人柄」じゃ、ないでしょうか?

…ということで、ここまできたら、もうわかりやすいのでは?
あとは、③構成となりますが、これも300字やからこそ、決まってくるともいえます。つまり、「まずは、【条件】にある身近な風景を一つ、わかりやすく挙げる。」ですよね。
続いて「その風景になぜ心惹かれるのか?その理由を述べる。」と。
これでもう、300字は終わっちゃいますよ、ね(^0_0^)
④で書くのですが、実際300字を1分で書ける人はいない!!!
絶対にいない!!!となってくると、やはり常識的に、人間ものさしでいくと、10分近くはかかるのでは?と思われます。この問題は、後期の国語の中での作文という設定ですので、ある程度は国語の問題をさくさく解くことで、5分くらいは足せるかもしれません。やはり15分くらいはいるかも、です。
いずれにせよ、「書く」時間分も、とっておきましょうね、ということです。
⑤で見直しますが、実際は、悠長なこと、言ってられません…。となるとやはり、普段から漢字の間違えをしないよう、またわかりやすい表現も身に付けておく、ということですね。

長くなりましたので、今回はここで。
私なりに書いたこのテーマでの300字作文、次回にアップします(^_-)
お待ちくださいね<(_ _)>

心を込めて…( ..)φ__hiromi KADONO

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講師 角野裕美

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