コラム

 公開日: 2015-07-19 

生きているうちに自分のお墓を用意するのは縁起が悪いのでしょうか?

お墓にまつわる教えには、迷信や根拠のない俗信が多々あります。

例えば……。
「お墓に水をかけるのは『ご先祖様に冷や水を浴びせる』ことになるので、やってはいけない」。
「『ついで参り』はダメ」。
「お墓参りは午前中にするもの」
「友引に墓参りをしてはダメ」などなど

「生きているうちに墓を建てると、墓に呼ばれる(=早死にする)」というのもその一つです。

生きているうちに自分のお墓を用意するのは縁起が悪いのか?

さて、あなたは、生きているうちにお墓を建てるのは「縁起が悪い」と思われますか? それとも「縁起がよい」と思われますか?

生きているうちにお墓を建てることを、「寿陵(じゅりょう)」と言います。
実は「寿陵」には、日本人のすばらしい「人生の知恵」が込められているのです。
世界最大のお墓とも言われる大仙陵古墳(仁徳天皇陵)もこの寿陵です(仁徳天皇が自分で造営したと『日本書紀』にあります)。
また、聖徳太子も自分でお墓を建てたという逸話が吉田兼好の『徒然草』にありますし、近いところでは昭和天皇のお墓(武蔵野陵)も寿陵です。

もし、本当に生きているうちにお墓を建てるのが「縁起が悪い」ことだとしたら、昭和天皇のお墓を生前につくったりするでしょうか?

擬死再生(ぎしさいせい)

「還暦」という風習ははご存知ですね。
「還暦」には「長寿のお祝い」と共に「赤ちゃんに戻る=生まれ変わる」という意味があります。だから還暦には赤い「ちゃんちゃんこ」を着るのです。
還暦の「赤ちゃんに還(かえ)る=生まれ変わる」とは、生きているうちに、還暦を節目に、一度死んで、これまでの人生をきれいに精算し再出発することで、いわばそれ以降の人生をよりよく過ごすための「すばらしい知恵」なのです。

古来、日本人は生きているうちに死んだ体験をすることで、それまでの人生で積み重ねてきた罪や穢れなどを洗い流すことができると考えてきました。
そして新たに「神の子」として「生まれ清まる」ことで、健康で幸福になり、長生きをすることができると信じてきたのです。
そんな信仰を擬死再生(ぎしさいせい)といいます。

「還暦」も、長野の善光寺や香川の善通寺の胎内くぐり(「回壇めぐり」、「戒壇めぐり」)も奈良の当麻寺の有名な練供養(ねりくよう)もそういった「生まれ清まる」ための儀式なのです。

一度死んで、それまでの人生をきれいに精算し再出発する――生前にお墓を建てる「寿陵」も実はそのひとつなのです。

また、『地蔵本願経』というお経にはあらかじめ自分の死後の供養をする功徳は、7倍という内容の事が書かれています。


お墓を建てた人の名前はなぜ赤色?

さて、通常お墓を建てた人の名前には朱(あか)色を入れます。
実はそこには「不老長寿」の願いが込められています。

そのルーツは始皇帝だと言われています。
始皇帝は世界中に人を派遣して「不老不死」の薬を探させました。そのときに不老不死の薬とされたのが金と水銀を主な成分とする「金丹(きんたん)」です。水銀の原料は朱い「丹砂」です。
日本の古墳や木棺の内側が朱く塗られているのは「不老長寿」の願いが込められているからです。

また、お祝いの膳などに使われる器の内側が朱いのも、同じ理由だと言われます。
もっと言うと、「厄除けぜんざい」も、やはり小豆の赤色に「不老長寿」の願いが込められているのだと言います。

射場石利石材では、お墓のことで真剣にお悩みの方であれば、たとえ他のお店のお客さまでも親身になってご相談に応じております。お気軽にお電話ください。 

射場石利石材(いば いしり せきざい)
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