コラム

 公開日: 2015-08-09  最終更新日: 2015-08-14

骨壺が大きくて、納骨できそうにありません。納骨するのに墓石を削っても良いのでしょうか?

はい、問題ありません。
当店でも、よくそんな加工をさせていただいています。

現在のように石材加工用の機械・工具類の発達していなかった昔、石に穴をあけるというのは大変な作業でした。
ですので、必要最小限の穴しかあけていない古いお墓も多いのです。
石材切削用機械が登場したのは昭和30年代前半。納骨穴を大きく切れるようになったのは概ね昭和40年代に入ってからです。

両墓制


「両墓制(りょうぼせい)」という風習があった地方もあります。
埋葬するための「埋墓(うめばか)」とお参りするための「詣り墓(まいりばか)」の二つのお墓を持つことを「両墓制」といいます。
参り墓は納骨を前提としていませんので、当然納骨用の穴はあけてありません。


納骨の仕方


納骨の行い方も地方によって様々です。
骨壺のままでお納めする地方もあれば、関西のように骨壺から出して晒(さらし)などで作った袋に入れてお納めする地方もあります。
なぜそのようにするかというと、まず第一に骨壺のままではお骨が土に帰らないからです。
それから、骨壺のままでお納めすると結露で中に水がたまったり、お骨にカビが生えたりすることがあります。
そんなことになっては大切な故人に対して申し訳ないということで骨壺から出してお納めするのです。


お墓の定員


時々、「お骨は何人分ぐらい入りますか?」と聞かれることがあります。

これは、地域性やお墓の設計にもよりますので、一概には言えません。
一度、お墓を建てた石材店におたずね下さい。
お墓を建てた石材店がわからない場合は近所の石材店におたずねください。

なお関西の場合、新しいお墓ならば先ほど申し上げたような理由で、おおよそ20人分ぐらいは入ります。


魂魄(こんぱく)


私たちは亡くなった人に十分むくいることができないと、「これでは〇〇さんが浮かばれない」と言い、何かよいことがあると「草葉の陰できっとお父さんも喜んでるよ」と言ったりします。
「草葉の陰」というのは、「墓の下」や「あの世」という意味です。
これは、たましいには「浮かぶたましい」と「お墓の下のたましい」の二つのたましいが存在することを私たちがきちんと認識していた証しです。

実はこれは中国から伝わってきた思想で3000年前に書かれた『礼記(らいき)』、という本には、「人が亡くなると、気体のように軽いたましいである「魂気(こんき)」は浮かんで本来のふるさとの天に帰り、形のある重いたましい「形魄(けいはく)」は本来のふるさとの大地へ帰る」ということが書かれています。
「魂気(こんき)」の「魂」という字は「云+鬼」です。「云」は気体のような状態を表し、「鬼」というのは人が死んだ状態を表します。
「形魄(けいはく)」の「魄」という字は「白+鬼」です。「白」の字は白骨のことを意味します。

「魂」と「肉体」が一体となっている状態を「生きている」と言います。
私たちの肉体は大地の恵みにより育まれてきました。
人が死ぬと「魂」はふるさとの天に帰ります。「肉体」が帰るべきは「母なる大地」です。

私たちの先祖は、「魄」というたましいの宿る白骨を「母なる大地」に返すためにお墓を建ててきたのです。



射場石利石材では、お墓のことで真剣にお悩みの方であれば、たとえ他のお店のお客さまでも親身になってご相談に応じております。お気軽にお電話ください。 

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納骨穴
写真中央の穴が「納骨穴」です。

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