コラム

2012-01-27

教育の再生(2)

私のコラムにお付き合いくださっている皆様、お久しぶりです。前回のコラムを書いてから二ヶ月近くたってしまいました。じつは11月の末頃から予定外の仕事や雑用が次々と発生し、その処理に追われておりました。それらもようやく一段落いたしましたので、コラムを再開させていただきます。


今の日本は元気がなくなってきたと言われますが、それは元気な人間を育ててこなかったからだと私は思います。中国・韓国・インド・・・最近伸びてきた国々の人たちにある雑草のような力が現代の日本人にないのです。

なぜそうなってしまったのでしょうか?受験システム・あるいは学校という単一システムによって、教育が単線化されてしまい、そのシステムにうまく乗れなかった子供たちの育つ余地がなくなっているのです。雑草のような人間が「負け組」として葬り去られているのです。

教育という現場に立つとすぐ気がつくことですが、子供たちの能力は様々です。子供たちの能力を車にたとえれば、スポーツカーもいますし、軽自動車もいます。ダンプカーやブルドーザーもいます。そのような様々な子供たちに、単一に近いシステムで対応しています。

そうではなくて、スポーツカーにはスポーツカーとしての役割を、ダンプカーにはダンプカーとしての役割を教育すればいいのです。スポーツカーや軽自動車も、ダンプカーやブルドーザーもすべて同じ教育を受ける必要はないのです。

「車」のための基礎教育の上に、「スポーツカー」としての教育、「ダンプカー」としての教育などをうまく組み合わせていく必要があります。それを学校という単一のシステムに頼るのは極めて効率の悪いことではないでしょうか。

様々な能力の持ち主が社会で様々な役割を果たして社会のネットワークが構成されればいいのです。

現代社会を見回してください。様々な人間が様々な役割を社会で果たしています。

二ヶ月近く私がコラムをさぼっている間に、新聞では橋下市長の教育政策がいろいろ報道されました。小中学校での学校選択制の導入、教育バウチャーの導入、私立以上の教育を受けられるスーパー小中一貫校の開校・・・一見革新的に見える橋下市長ですが、教育関係の政策を見る限り、特に驚くような内容はありません。塾など学校以外の教育に補充ができる教育バウチャー(クーポン)の導入にしても、自民党政権の時代から既に検討されていたと聞きます。すべて、学校という存在を前提に考えられています。

学校という存在に疑問を感じてはいけないのでしょうか?

日本の若い人たちの考え方が変化しているにもかかわらず、昔のままのシステムが、今も漫然と動いています。これでいいのでしょうか。

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