コラム

 公開日: 2016-10-20  最終更新日: 2016-11-11

間伐材は悪い木なのか?間伐材利用の重要性

間伐材とは、選ばれた木の成長をコントロールするために間引かれた木のことです。しかし、「どの木を間引くか」という問題は、林業者が「どのような木を育て、間伐材をどのように扱うのか」によってことなるため、一概に「間伐材であるから」と言って悪い木であるとは言えません。

自分の家に用いる木材を管理する林業者が「どのような計画で間伐を行っているか」を知ることで、間伐材を使うことへの不安がなくなるのではないでしょうか。

私たちの伐採祈願体験ツアーでは、林業者の方の作業を実際にご覧になって、「どのような計画に基づいて、どのような間伐を行っているのか?」「どのような木が間伐材として利用されているのか?」ということを確かめる機会もございます。

「間伐材」という言葉に惑わされず、実際の森に分け入り現場を見て感じていただいた上で家づくりをしていただければ幸いです。

間伐材とはどんな木のことを言うのか?

みなさんは「間伐材」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?

「間伐」というのは、森林にたくさん植えた木の中から、選ばれた木の成長をコントロールするために、他の木を取り除いていくことを言います。つまり間伐材というのは、このような作業の中で「間引かれた木」のことだと思って下さい。

間伐材とは、森の木々が育つ源となる大地の下草に光を通し、下草による養分豊富な土となるために計画的に行うことが間伐。即ち「計画伐採材」が正しい呼び名と私は言っています。

そして、気をつけていただきたいのが、

・間伐材は間引かれた木である
・間引かれた木は悪い木である
・だから、間伐材は悪い木である

という三段論法です。

この「三段論法のどこに根本的な間違いがあるのか」と言いますと、二段目の「間引かれた木は悪い木である」というところです。

少しご説明いたしましょう。

まず、この「間引く」という言葉にどことなく悪いイメージを持っていることに原因があるのかと思いますが、こと林業において「間引かれる木が悪い木である」という説は、必ずしも当てはまりません。

確かに最初の段階(木の種類や環境などにもよりますが、例えば杉などの場合、植えてから10年~15年ほど)で、明らかに成長が遅かったり、弱かったり、形が悪くて将来性を見込めない木は間伐されます。
一般的な間伐材のイメージは、こういった木のことだと思います。前述のような作業は「除伐」と呼ばれ、間伐の中のほんの一部の作業です。

続いて、20年ほど経って隣り合う木同士がお互いに触れるようになり、成長の優劣もはっきりしてくると、通常、二度目の間伐が行われます。

この時、一度に多くを伐採しすぎると災害に弱い山になってしまうので、ある程度は残し、以降、また数年単位で間伐が繰り返されるのです。

この場合も「成長の遅い木を対象に間伐が行われるのではないか」と思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。

では、「実際にどんな木を間伐するのか」については、その森林の持ち主が「どのような木を育て、間伐材をどのように扱うのか」によってさまざまなのですが、場合によっては隣の成長の良い木を残すために、他の木より成長していても間伐の対象になる木はありますし、逆に良い木をどんどんと間伐していって、それを木材にすることで定期的な収入を得ている方もいらっしゃいます。

また、現在間伐されている木の多くは戦後すぐに植えられ、ずっと間伐を免れて50年~60年を経た木であり、「一般住宅の柱や梁に使うのには全く問題がない」と言われています。
つまり、「間引かれた木だからと言って悪い木とは限らない」。だから、「間伐材だからと言って悪い木であるという訳ではない」と言えるのです。

問題はそれがどんな間伐材なのか

間伐は人工林の健全な成長を助けたり、土砂災害などに強い土壌を育んだりするほか、木々の成長が促進されることによって二酸化炭素の軽減などにも役立ちます。
間伐材を家づくりに利用することは、環境にも配慮した家づくりを行うことにもなります。

先ほどもお話ししたように、「間伐材だからと言って悪い木である」という訳ではありません。しかし中には、もちろん材木としては使えない間伐材も存在します(そうした間伐材はパルプを作ったり、キノコの苗床などに利用されたりすることもあります)。

では、そのような間伐材の優劣をどのようにして見極めればいいのでしょうか?

一つ確かな方法としては、ご自分の家の木材を作っている林業者がどのような考え方で間伐を行っているかを、実際に現地に出かけて見てみましょう。

伐採祈願体験ツアーでは、間伐材についても学ぶことができる

前回のコラムでご紹介した伐採祈願体験ツアーでは、森林組合の方々の協力を得て、森の中で行われているさまざまな管理の場面を見学することもできます。

伐採祈願体験ツアーで入っていただくのは、FSC森林認証を受けた国内トップクラスの森林ですので、きちんとした計画に基づいた定期的な間伐が行なわれています。

林業者の方の働く様子を見て、「どのような計画に基づいて、どのような間伐を行っているのか?」「どのような木が間伐材として利用されているのか?」ということを確かめ、ご自身でも間伐体験などを行っていく中で、納得した上でそれらを利用すれば、同じ「住居に間伐材を利用する」という行為であっても、格段の安心感と納得感が生まれると思います。

「間伐材」という言葉に振り回されるのではなく、実際に木々が生きている森の中に分け入り、その姿を見つめることで見えてくることがたくさんあるかと思います。そして、それらは、ご自分がずっと暮らすお家を建てる上で、必ず大きな心のよりどころになると思います。
詳しくは、こちらのHPに掲載されておりますので
http://www.solarcom.jp/event/list/?p_event=3675)、ぜひご覧ください。


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