コラム

 公開日: 2016-09-12 

自分でできるシックハウス症候群の対策と予防

新築・リフォームで新しくなった住宅で新生活。気持ちよく暮らしをスタートさせようと思った矢先に体調不良になるシックハウス症候群は、その原因を知って対策を立てれば予防することができます。

家に充満する化学物質は、家をつくるために使う建材、身の回りのものから揮発します。どんな物質なのか、どんなものに含まれるのか、何をすれば予防できるのかをご紹介します。

今まで知っていそうで知らなかったこと、思い込んで間違っていたことがあるかも知れません。シックハウス症候群はちょっとしたことで改善、予防できることがあります。

こんな症状が出たらシックハウス症候群を疑って対策を考える

新しく家を建てた、建て替えたりリフォームしたりした、新築のマンションか建売住宅を買ったなど、できたばかりの住宅に入居したとき、どうも体調が思わしくないと感じることがあります。

新居への引っ越しや片付けなどで疲れがたまったのでしょうか。慣れない環境で精神的にくたびれてしまったのかもしれません。それらはひとつの要因かもしれませんが、入居後、ひと月たち、ふた月経ち、生活が落ち着きを取り戻しても、体調が回復するどころかますます悪くなっているような気がする、ということになっていませんか。

目がちかちかする、頭痛がする、くしゃみが止まらない、吐き気がする、体がだるくてやる気が出ないなどの症状が家を新しくしてから始まったとしたら、それは、シックハウス症候群を疑ってみてください。

身の回りのものがシックハウス症候群の原因になっている

シックハウス症候群の原因の主なものは、家の中の化学物質によるアレルギー反応です。特に、完成して間もない住宅は、家の材料となっているもの、接着剤、塗料、殺虫剤などの成分が家の中に高い濃度でこもっています。

また、家そのものではなくとも、新調したカーテン、カーペット、畳、家具類などに使われた難燃化剤、防カビ剤、殺虫剤などが原因ということも考えられます。そのほか、消臭剤や芳香剤、洗剤、床ワックス、消毒薬なども、成分が体質に合わないなどの理由で体調不良を招いてしまいます。

家そのものが原因の場合でも、家の中のものが原因の場合でも、日常生活の多くの時間を過ごす場所にアレルギーを起こす物質があると、常にシックハウス症候群に悩まされることになります。楽しみにしていた新しい生活が台無しになってしまいます。

日常のちょっとした心がけがシックハウス症候群を予防する

最近の戸建て住宅や、マンションの部屋は気密性が高く、窓を閉め切ると外気を遮断して防音や保温には優れています。その反面、家の中の空気がこもりやすく、有害物質が外に出ていきにくい構造になっています。

新しい住居に住み替えたらシックハウス症候群の症状が出る前に、まずは窓を開けて家の中の空気を外に出してしまいましょう。長い間窓を閉め切っていたら、一度家中の窓を開け放って家の中の空気を全部入れ替えるようにするといいでしょう。日常生活の中でも、朝起きたら、外出から帰ってきたら、できるだけ、こもった空気を外に出して新鮮な空気と入れ替えることが大切です。

シックハウス症候群の症状が出てしまったら、カーテンやカーペット、畳、家具類などが原因であれば、もったいないですが、思い切って取り換えることも検討したほうがいいかもしれません。

シックハウス症候群を引き起こす化学物質を知っておく

シックハウス症候群は化学物質がアレルギーを引き起こすものです。どんな化学物質が有害なのでしょうか。日常で接することの多いものに使われている物質なので、覚えておくといいでしょう。

シックハウス症候群を引き起こす物質で有名なのは、ホルムアルデヒドです。家をつくるときの接着剤や防腐剤に使用されています。

ほかにも、アセトアルデヒドなどの防カビ剤・香料、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、テトラデカンなどの塗料溶剤、パラジクロロベンゼン、クロルビリホス、シアジノンなどの防虫剤・殺虫剤、フタル酸などの可塑剤(塩化ビニルなどのプラスチックを加工しやすく柔軟にするために使用する添加剤)があります。

こんな環境がシックハウス症候群を引き起こす

新築もしくはリフォームしたばかりの戸建て住宅やマンションは、シックハウス症候群が起こりやすい環境です。接着剤、塗料、防カビ剤のほか、建材のポリスチレン樹脂、合成ゴムなどの成分が部屋中に充満した状態です。

入居後しばらく経っている住宅でも、気温が高くなる夏は家の中の化学物質の濃度が高くなります。家に使われている化学物質のほとんどは揮発性なので、高温になると発散量が多くなるのです。

このような状態で窓を閉め切っていると、汚染された空気の中で暮らしているようなものです。エアコンで換気ができていると思うかもしれませんが、市販のエアコンの多くは家の中の空気を循環させているだけです。

シックハウス症候群を起こさないようにするには

新築やリフォームしたばかりの戸建て住宅・マンションは、入居する前に十分に換気をしましょう。住宅の中の化学物資の濃度をあらかじめ下げておくことは、健康を守るために必要なことです。

新築・リフォームを依頼するときに使用する建材について、施工会社に相談することができれば、アレルギーを起こしやすい材料をなるべく使わずに施工してくれることがあります。小さいお子さんがいる場合などは、そうした企業努力をしている会社を選んで、シックハウス症候群が起こらないように十分に配慮した新築やリフォームを依頼しましょう。

家に対策が施してある場合でも、生活用品の中にシックハウス症候群を起こす化学物質を発散させるものがあります。

部屋を閉め切ったままにしないで、こめまめに換気をしましょう。単純なようですが、換気が一番の予防法なのです。

この記事を書いたプロ

株式会社創和建設 [ホームページ]

一級建築士 松井基浩

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