コラム

 公開日: 2016-09-14 

シックハウス症候群の症状は?早めに検査を!

目がチカチカしたり頭痛がしたり、新築した家に越して来てからどうも体調が悪いというときはシックハウス症候群の症状を疑ってみましょう。病院で検査を受けける必要がありますが、一般的な病院では対応が難しい場合があります。

シックハウス症候群の症状を知った上で、自分の症状を把握しましょう。専門医を受診すれば適切な対応を受けられます。早期の受診で化学物質過敏症にならないようにしましょう。

専門医による治療、原因となっている化学物質の特定と除去、健康的な生活がシックハウス症候群をケアする方法です。

シックハウス症候群は住宅に関係した原因で引き起こされる症状の総称

シックハウス症候群というのはひとつの病気の名称ではありません。住宅に原因があって起こる症状に対してつけられた名称です。

症状は、目、鼻、呼吸器系、耳、消化器系、皮膚、精神や神経、末梢神経、循環器系と体全部の部位に多岐にわたって現れます。

住宅に関係した原因とは住宅建材の化学物質が主なものですが、化学物質だけが原因というわけでもありません。寒暖の差、電磁波や気圧・湿度の変化、光の加減などの物理的な要因、花粉・カビ・ダニ・細菌といった生物によるものなどのほか、家を建てる際の心理的・肉体的なストレスなどもシックハウス症候群の原因になります。

さらに、引っ越した先の新居の周辺の環境が原因になることがあります。工場が近くにあったり、廃棄物の焼却や農薬の散布があるなど化学物質が外から家の中に入り込んで起こることも考えられます。

家に居ながらこんな症状が現れたらシックハウス症候群を疑う

シックハウス症候群の症状には以下のようなものがあります。

目がチカチカする、目の充血・痛み・かゆみ、涙が出る、鼻水、鼻づまり、鼻血、耳鳴り、吐き気、じんましん、湿疹、皮膚の乾燥・かゆみ・赤み、頭痛、倦怠感、不眠、めまい、眠気、関節痛、筋肉痛、不整脈、動悸などです。

新居に入ってからアトピー性皮膚炎になったというのであれば、シックハウス症候群によって引き起こされたと考えていいでしょう。もともとアトピー性皮膚炎の人がさらに悪化することもあります。

シックハウス症候群の症状が重かったり、複数の症状に苦しめられたりした場合、精神的ストレスでうつ病になることもあります。

また、化学物質が脳に作用して集中力・記憶力が低下したり、循環器系に深刻な影響があって不整脈や動悸が起こるなどの重い症状が起こることもあります。

シックハウス症候群かもしれないと思ったら病院で検査を受ける

前述のような症状が新築の家に入居したあと間もなく現れたら、病院で検査を受けましょう。

ただ、シックハウス症候群に詳しい病院はそう多くはありません。アトピー性皮膚炎など皮膚に異常が現れたときは、皮膚科を受診すれば対応してくれるほか、アレルギーに詳しい病院であればそのほかの症状でも相談できます。

アレルギー科のある病院では、シックハウス症候群を専門的に診てくれるところもあります。主に大学病院などの大きな病院に専門医がいますので、アレルギー科のあるクリニックを受診したときに、シックハウス症候群の疑いがあることを告げて、専門病院の紹介を受けるといいでしょう。

シックハウス症候群が疑われた場合の検査には、眼球運動検査、呼吸機能検査、瞳孔反射検査、気道過敏性検査、化学物質負荷検査などがあります。精神的な問題がある場合は、心理テストを行うこともあります。

シックハウス症候群と診断されてから具体的な原因を探る

アレルギー症状は、食物や日用品、ほかの病気によるものだったりしますから、家から離れると症状が治まることを前提に、原因を絞っていきます。悩まされている症状の原因が家によるものだとはっきりしたら、どんな化学物質が原因かを知る必要があります。

シックハウス症候群の主な原因はホルムアルデヒドです。国の定める基準濃度は0.08ppm以下ですが、症状が出るとなると0.4ppm程度の濃度が考えられます。家の中にどのくらいの濃度でホルムアルデヒドが存在するのかを調べましょう。

ホルムアルデヒドの測定方法は、ガラス管を使う検知管法、捕集剤を使うクロマトグラフ法などがあります。

測定する専門の業者があるので、探して依頼してみましょう。費用はかかりますが、ホルムアルデヒド以外の化学物質にも対応してくれます。症状があるということで保健所や保健センターに相談すれば、無料で測定するところを紹介してくれることもあります。

シックハウス症候群の症状は人によって重くなることも

化学物質に対するアレルギー反応ということでは、シックハウス症候群のほかに、化学物質過敏症があります。

有毒な化学物質が高濃度で検出されるような環境で引き起こされるのがシックハウス症候群ですが、通常では問題のない化学物質にも過敏に反応してしまうのが化学物質過敏症です。

化学物質過敏症は、普通の人では何ともない化学物質だったり、問題ないほどの微量なものだったりしても、シックハウス症候群にみられるような症状が現れて、しかも、重い症状になってしまいます。

もともとの体質で化学物質過敏症の人もいますが、シックハウス症候群が引き金になって、発症してしまうこともあります。症状が出ていたら、化学物質過敏症になってしまう前にすぐに専門の病院を受診しましょう。

シックハウス症候群と診断されたあとの病院とのつきあい方

シックハウス症候群の症状は、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科、内科などで治療を受けることで抑えることができます。ただし、痛みやかゆみなどの苦痛を取り除くことはできても、根本的な改善にはなりません。

一般的なクリニックでも、アレルギーに詳しい医師による専門的な治療を受けることもできますが、シックハウス症候群の専門外来のある病院を受診する方がよいでしょう。

出ている症状が住宅関連の物質に由来すると診断されたら、病院での治療とともに原因物質の除去も始めましょう。

あわせて、化学物質に負けないように、規則正しい生活をするなど免疫力を高める生活改善も心がけましょう。

この記事を書いたプロ

株式会社創和建設 [ホームページ]

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