コラム

 公開日: 2018-04-24  最終更新日: 2018-04-25

楽しく稼ぐ、八百屋の話⁉

先日、福岡のクライアントを訪問して、競合店調査をしたとき面白いお店を見付けました。

その店は、ショッピングセンターの専門店フロアにある八百屋さんです。
ショッピングセンターの核テナントは、中国地方や北部九州に店舗を展開するサンリブさんが入っています。

植木商店2                 ☝ レジに並ぶ、20人ほどのお客

訪問したのは、平日の午後2時ごろの閑散時間。
ところが、このお店は、多くのお客で賑わっています。レジには、精算待ちで20人ほどの女性客が並んでいます。

人気のラーメン店や食堂ではなく、八百屋さんです。ハッキリ言って、こんな光景を見たのは初めてです。

店の中が、実に面白い⁉

店の中を見渡して、単純に思ったことは、「この店は面白い」ということです。
それは、
品揃えであり、
POPや試食などのプロモーションであり、
女性スタッフの作業風景であり、
売場づくりの手法であり、
と、実に多くの『面白さを感じる』お店です。

植木商店1
売場やレジでは、7~8人の女性スタッフが働いています。
POPは、やさしい書体で綺麗です。読みやすく、コメントも添えられています。
これらの一つひとつことは、お客が『安心感』を持ちます。特に「女性客からの支持してもらう」ことからしたら、大切で重要なことです。

品揃えも、旬のものや珍しいものも豊富にそろえられていて鮮度もよく、巷にある「安かろう、悪かろう」の店では決して有りません。


ローコスト・オペレーション

売場の殆どが、段ボールカットとオリコン(折りたたみ式のコンテナ)での陳列です。
POPは、商品の入っていた段ボールの蓋などを利用して、手書きで作成してます。
加工場は、売場の中央で、カットや袋詰め、値付けなどの作業をお客の目の前でやっています。

植木商店3             ☝ 加工作業は売場の中で、お客からも見えて鮮度感や安心感が有る

在庫置き場は、売場と離れたところに有るようで、商品の運搬は大変なようですが、男性3人が請け負っていて、その他は実にシンプル。ローコストオペレーションです。

植木商店4             ☝ 売り場は、ほぼ段ボールとオリコン。POPは、段ボールに手書き


店内は、素朴でやさしい雰囲気


売場の内装や設備には、お金や手を掛けていないのですが、
女性スタッフ、試食、POP、品ぞろえなどから、「温かみ」や「安心感」のようなものを感じます。
これは、理屈ではありません。
おそらく、このお店のオーナーや各スタッフの持つ、センスの良さや感性の部分が、そうさせているではないかと思います。

植木商店5             ☝ ジャガイモの食べ比べ。POPには、特徴やおすすめメニューが書いてある

植木商店6             ☝ ルッコラ、バジル、クレソン、ジャンボ・アスパラなど、品揃えも豊富

見学した午後の時間帯ということもあり、小さな子供を持つ30才から40才代の女性客が多くを占めていました。
午前中はおそらく、品ぞろえの豊富さと鮮度から、食堂を営むオーナーやお年寄りのお客が多いものと推測されます。


商売の原点

最近は、内装にこだわり、陳列什器にこだわり、品ぞろえにこだわり・・・と、ハイ・コストの店づくりの店舗が多くなってきています。

ドラッグストアやコンビニエンスストアの進出で、戦略的にやっていることは解るのですが、『鮮度や味』といった、基本が出来ていないお店や、何といっても、「コンセプトを感じられない売場」が多いように思います。

一方このお店は、イニシャルコストは全くと言っていいほど掛けていません。
その分、『少しでも安く売る』ことが出来ます。
鮮度もよく、品ぞろえも良い。
POPや女性スタッフの行動からは、安心感を感じる。
だから、お客から支持される。
事実、お客の買い物かごには、10品程度の商品が入っている人も少なくありません。

陳列しやすい什器や、補充しやすいカートなどは使っていないので、ランニングコストという部分では、効率が悪い部分が有るかと思います。
が、しかし、その分お客の対応の良さなどで、来店頻度と買い上げ点数が上がり、結果として、生産性を高めているように思います。

このお店では、シンプルで生産性の高い、『商売のサイクル』が回っているように思います。
店舗の立地(条件)をフルに活用した、オーナーのビジネスセンスも大いに感じます。


このお店には、私が忘れかけていた多くのことを、改めて思い出させていただきました。
植木商店さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。


☛ 『スーパーの経営戦略』 その他の記事
  参考記事はこちらから、ご覧ください ⇒ [[スーパーの経営戦略 http://mbp-osaka.com/summit-rc/column/?jid=1978]]


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