コラム

2011-07-15

なぜ一人一部屋なのか不明確(子供の精神形成を配慮した住宅設計)

 前回のコラムで、建築空間が子供の成長過程に関わるとお話しましたが、人間は家族という集団に帰属しながら、成長と共に生活圏が拡大し様々な集団にも帰属する様になりますが、これらの集団の中で自我意識が芽生えると同時にストレスもまた持つようになります。住宅を建てようとする人達にとっては、自我意識が芽生え始める育ち盛りの子供達を抱える時期でもあります。
 住宅の設計条件を話し合う中で、家族構成で子供が3人の場合には子供部屋が3つ必要と言われます。家を新しく建てるから当然のごとく一人一部屋の発想のようです。この事は、親の持つ子供時代の経験から来る願望の場合と子供の要求である場合とがあります、いずれにせよ、なぜ一人一部屋なのかの理由が不明確である場合が多いことです。その家族のライフスタイルに合わせて空間を構成して行く過程があり、結果として一人一部屋になったのであればよいのですが、先に結論ありきであってはよい結果を生まない事の方が多いようです。
 自我意識が芽生えると同時にストレスを持つ様になる成長期の子供達は自分のプライバシーを守ろうとする意識が強くなります。このような時期に新しい家の計画が持ち上がる訳ですから当然のごとく自分の部屋が欲しくなるはずです。家を建てようとする親は家族全ての要求をかなえようと奮闘するのですが、現実的にはその事が困難な状況に直面する場合があります。多くの場合が建築予算に関わる事なので、全体の面積を小さくする為に部屋の面積を小さくするか、どこかの部屋そのものを無くそうかという考えになってしまいがちですが、その部屋が子供部屋であったら大変です。
 そこで育ち盛りの子供と親との関係について、家を建てようとする時に、なぜ一人に一部屋が必要なのかを考え直さなければなりません。
 
 

<< 前のコラム 次のコラム >>
テーマ : 子育てと住宅

金昌秀プロに相談してみよう!

読売新聞 認定プロ

会社名 : 有限会社秀翠一級建築士事務所
住所 : 大阪府大阪市生野区勝山南4-1-13 [地図]
電話 : 06-6715-7000
営業時間 : 10:00~19:00
定休日 : 日曜・祝日

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

金昌秀

06-6715-7000

金昌秀(きむ ちゃんす)

有限会社秀翠一級建築士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
住宅設計の手法
イメージ

前回は建築条件付き以外の土地を如何に取得しえたのかを説明致しました。L邸の場合は最小限必要な土地を分けてもら...

[ Lさんの住宅建設奮闘記 ]

こんな会社で良いのでしょうか?

<本当にこんな会社でいいのでしょうか?> 「ご相談したいことがあるのですが」との電話の声は今にも泣きそう...

[ 住宅悩みの相談室 ]

やっと決まった建設用地

みなさんお元気ですか? それではLさんが「如何にして住宅を建設したのか」の第1回講義を行います。第1回目は、...

[ Lさんの住宅建設奮闘記 ]

設計者の自己紹介

みなさんお元気ですか? 住宅を購入又は建てようと考えておられる方々のお悩みに役立てばと思い、建築家として人...

[ Lさんの住宅建設奮闘記 ]

なぜ一人一部屋なのか不明確(子供の精神形成を配慮した住宅設計)

 前回のコラムで、建築空間が子供の成長過程に関わるとお話しましたが、人間は家族という集団に帰属しながら、成...

[ 子育てと住宅 ]

コラム一覧を見る

モバイルサイト

金昌秀 このプロの紹介ページは携帯電話でもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能のついた携帯電話で、左の二次元バーコードを読み取ってください。