コラム

 公開日: 2015-10-03 

適正に住宅建築に使う分には、集成材も大きな問題はない

木の種類をリサーチ

二世帯住宅を建てるならやっぱり木造りで…とおっしゃる方は多いようです。
木のぬくもりや香りは格別で人を癒やすパワーがあります。日本の風土にあった木造建築は、湿気や暑さなどにも適応します。

また木材は曲げの力に対しても強さを発揮するので、地震が多い日本の住宅事情にも合った素材でしょう。重量が軽くて、丈夫な木造住宅は耐震性も期待できます。さらに強度も非常に強いのです。なんと鉄の約4倍!(同じ重さの引っぱり強度を比較して)、木の威力には驚かされます。

では、木造建築の場合、どんな木材を選びますか?

木の中でも材質は何を選びますか?
ハウスメーカーに相談する前に、事前にリサーチすることは大切でしょう。
なぜなら大手であれば、自社の商材を使うという前提で進め、その他の情報はもらえません。
中堅や小さな建築会社でも、コストを下げることと自社のメリットしか考えていない場合もあり得ます。

もちろん良心的に色々なアドバイスをしてくれる企業もありますが、施主様ご自身の家ですから、あらかじめ勉強しておくと、家づくりへの熱意も増し、楽しくなるはずです。

また誠意のない業者にだまされることもなくなりますし、知識を持っていれば、コストダウンや完成度の上昇にもつながり、さまざまに選択肢は広がります。

集成材は品質にばらつきも少なく強度も無垢の1.5倍

「集成材」という建材をご存知でしょうか?

集成材は、約100年前、安定した大木の入手が困難になったヨーロッパで誕生しました。比較的小さい丸太から板取りしたもの(厚さ2~2.5cm)を積層接着して大きな断面を持つ木材を作る技術が開発され、それを集成材と呼ぶようになったのです。

日本では、飛行機の部品、機械の一部として利用されることから始まったと言われています。家具や建築の化粧材に使われるようになり、約40年前、建築材料として使われるようになりました。

集成材には、大きく分けて構造用と造作用があります。
住宅では柱や梁、階段の段板やカウンター材などに使用されており、家具ではテーブルなどの天板などに使われています。

集成材の品質は、幅はありますがJAS規格により製造された集成材は品質にばらつきも少なく強度も無垢の1.5倍だと言われています。

集成材のクオリティは年々あがり、大手住宅メーカーは、各々自社の集成材にオリジナルのネーミングを付けて積極的に使用しています。
メリットは、強度に加えて何と言っても建築後のねじれや反り、割れや木痩せなどが出にくいことでしょう。
現状では、このような集成材の安定感が大変、好まれています。

無垢材のデメリット

施主様の中には、天然木の無垢材にこだわりをもたれている方も多いかと思います。
無垢の味わい深さは魅力的ですが、無垢なら建築材として完璧かと言えば、実はそうではありません。

無垢材の場合は、未乾燥材と乾燥材があります。
未乾燥材は乾燥が未完のことが多く、住み始めて1年以上にわたって木材が収縮するため、バリバリと木が裂ける音がすることもあります。
また壁などに割れ目が生じる場合もあります。

また乾燥材であっても木材の種類により、強度や品質がバラつきがあります。
このような理由から、筆者は、木が割れたり、裂けたりするといったことがなく安定している集成材もおすすめしています。

接着剤で張り合わせているため、接着剤の品質について以前は問われていましたが、新しい水溶性の接着剤が使用されるようなり改善されてきました。

コスト面は、無垢材より1.5倍ほど高くなりますが、その分強度も強くなり割れたりする心配が軽減されます。

木材にもそれぞれ特徴があり、その特徴に応じて使われる部分が異なります。コストを考え、全部に集成材を使用しなくとも、木材を上手に使い分けるのも良いのではないでしょうか。

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