コラム

 公開日: 2016-05-26  最終更新日: 2016-06-03

外壁・内壁など壁にできる耐震補強・耐震改修


実は耐震補強において、断面径が90mm以上の柱2本と、梁、土台などの構造部材に4面が囲まれているもので水平方向の力に対抗できるもののことを「耐力壁」と呼びます。この耐力壁の強度を上げ、数を多くすることが、耐震補強・耐震改修においては重要です。

従来、天井や床を壊して施行することも多く、その間、部屋が使えなくなったり、住み替えの必要性があったりした内壁への施行においても、手軽かつスピーディーな方法が増えてきました。
しかしいくら耐力壁の数が多くても、バランス良くそれらが配置されていないと、思わぬ形で家が倒壊する危険性があります。

耐力壁のバランスが偏った状態になっていると、地震が起こった際に家が大きく回転することとなり、耐力壁の弱い方に地震の力が集中してしまうことで、家がねじれるように倒壊してしまう「ねじれ破壊」を起こしてしまいます。「耐力壁」の数と共に、バランスも大切な要素です。

耐震補強の観点から見た「壁(耐力壁)」って?

外壁・内壁など壁にできる耐震補強、耐震改修の方法をご紹介していきますが、その前に耐震補強の観点から見た「壁(耐力壁)」とは、いったいどんなものか、みなさんはご存知でしょうか。

耐震診断においては、断面径が90mm以上の柱2本と、梁、土台などの構造部材に4面が囲まれているもので、地震などの水平方向の力に対抗できるもののことを「壁(耐力壁)」と呼びます。

地震の際には、この「水平方向の力に対抗できる」という部分が重要で、垂直方向の重さを支えているだけの柱は、地震における水平方向の力にはほとんど対抗できません。
そのため、窓などの開口部を減らし、耐力壁の強度を上げつつ数を多くすることが、耐震補強・耐震改修においては重要になってきます。

外壁・内壁にできる耐震補強・耐震改修

壁の耐震補強・耐震改修においては、単純に耐力壁の数を増やすといったシンプルなものから、現在ある耐力壁に筋交いを入れることによって強度を増す方法、さまざまな材質の特殊な面材やパネルなどで耐力壁を補強する方法などがあります。

従来、家にいながらでも施行可能だった外壁の耐震補強・耐震改修に比べて、内壁は天井や床を壊して施行することも多く、その間は部屋が使えなくなったり、住み替えの必要性があったりしましたが、現在では手軽かつスピーディーで家にいながらにして内壁を補強する方法も増えてきました。

しかし、ここで注意しておきたいのが、家の間取りと耐力壁の配置のバランスです。このバランスが崩れると、いくら耐力壁の数が多くても、思わぬ形で家が倒壊する危険性があることを覚えておいてください。

重心と剛心のバランスを考えて、効率的な耐震改修を

建物には全体の重さのバランスがとれる重心と、外から力がかかった場合にその軸を中心に回転しようとする剛心があります。

この重心と剛心が離れていれば離れているほど、建物に外から力がかかった際に回転する力が大きくなり、地震の際に大きな揺れにつながるのですが、この剛心がどこに生まれるかに大きく関わっているのが、実は耐力壁がどのようなバランスで家を支えているかなのです。

つまり、耐力壁の数がいくら多くてもバランスが偏った状態になっていると、地震が起こった際に家が大きく回転することとなり、家がねじれるように倒壊してしまう「ねじれ破壊」を起こすことがあるのです。

家のデザインや導線、施行中の生活など、さまざまなことに影響を及ぼす壁の耐震補強・耐震改修ですが、ぜひ「耐力壁」のバランスということも念頭に置いていただけると、より安全な住まいづくりのお役に立つと思います。

二世帯住宅の施工事例

弊社では様々なタイプの二世帯住宅を建築しております。
実際の事例はこちらをご覧ください
➤二世帯住宅の施工事例

この記事を書いたプロ

田原建設株式会社 [ホームページ]

建築家 田原稔久

大阪府枚方市南樟葉1丁目14-14 田原ビル3階 [地図]
TEL:072-851-7500

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
田原 稔久(たはら・としひさ)さん

2世帯が快適に暮らせる長期優良住宅をつくります(1/3)

 耐用年数が約30年といわれる日本の住宅は、ようやくローンの返済が完了した頃には、次の建て替えを考えなければなりません。これでは、老後や人生にゆとりが持てません。また、建て替えの際に生じる廃棄物も環境汚染に影響を与えます。こうした背景を受け...

田原稔久プロに相談してみよう!

読売新聞 マイベストプロ

建築基準法の1.5倍の「耐震等級3」の長期優良住宅を手がける

会社名 : 田原建設株式会社
住所 : 大阪府枚方市南樟葉1丁目14-14 田原ビル3階 [地図]
TEL : 072-851-7500

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

072-851-7500

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

田原稔久(たはらとしひさ)

田原建設株式会社

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
バリアフリー改修リフォームで利用できる投資型減税
イメージ

 知っておきたい! バリアフリーリフォームには様々な税の優遇措 さて前回はバリアフリーリフォームの際の...

[ バリアフリー ]

バリアフリー改修リフォームの補助金
イメージ

 かしこく補助金を利用して、バリアフリーリフォームを これまで、比較的安価なものからお金のかかるものま...

[ バリアフリー ]

バスルーム・浴室・お風呂をバリアフリー化
イメージ

 浴室・バスルームには危険がいっぱい これまでのコラムを読んでいただいた方は、住宅のバリアフリー化にあ...

[ バリアフリー ]

廊下や階段をバリアフリー化する場合の、手すりの種類
イメージ

 いろんな場所につけられるからこそ、しっかり考えたい手すりの種 さて、今回は、これまでのコラムでも何度...

[ バリアフリー ]

玄関のドアや、スロープ化によるバリアフリー化のポイント
イメージ

 玄関をバリアフリー化して、出かけやすく、迎えやすい玄関に 今回のコラムは玄関のバリアフリー化について...

[ バリアフリー ]

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ