コラム

 公開日: 2012-08-21  最終更新日: 2014-07-01

「建築って何?(31)」窓《サッシ》の話:開閉方式

 建築物の窓《サッシ》は、懐かしき「木製」「スチール製」の時代から、今や「アルミ製」「ステンレス製」の時代へと変遷しています。日本家屋の窓《サッシ》といえば、「引違い」方式が主流ですが、窓《サッシ》の開閉には多種多様な方式があります。デザインの多様化から、いろいろな開閉方式の窓が使用されるようになっています。   
 高気密化の観点から見れば、気密材がサッシにこすれるようにして気密化する「引違い」方式や、「上げ下げ」方式は気密性能を保持するためには難しい開閉方式となります。これに対して「(外)(内)開き」方式は、気密材をつぶすように閉まることから、高い気密性能が期待できます。また、通風を考えた場合「引違い」方式は、防犯上開け放して就寝することに不安が残りますが、「内倒し」方式は開け放しのままでも防犯/雨水浸入に対する不安が小さくなり、通風も確保できることになります。「内倒し」方式と「内開き」方式を一つのレバーで開閉することが可能なタイプが、ドイツの窓と呼ばれる「ドレーキップ」方式です。ガラスの掃除に対する機能も窓《サッシ》の重要な役割ですが、2階以上の窓《サッシ》に関しては特に検討が重要となります。そうした観点からも、「ドレーキップ」方式は使いやすいものとなります。ただし、「カーテン/ブラインド」の取り付けには注意が必要です。大きな「テラス/縁側」に面する窓《サッシ》の場合には、気密性を考慮して「引違い」方式ではなく「片引き」方式や「パラレルシーベ」方式を用いることが多くなっています。
 ただ、「引違い」方式の気密性能も向上していることから、一概に「引違い」方式では気密性能が出ないということではありません。
 個人的には、「ドレーキップ」方式が好みです。



設計監理/調査鑑定/CM8コンストラクションマネジメント)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

この記事を書いたプロ

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所 [ホームページ]

建築家 高塚哲治

大阪府豊中市寺内2-11-3-102 [地図]
TEL:06-6862-6831

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
電話相談/来所相談(面談)
「住宅」「マンション」向け【業務内容】

電話による相談は無料です。来所いただければ、初回に限り「1時間程度」の相談は無料です。(特に、当事務所は欠陥トラブルに関係する資料が整っています。)電話相...

 
このプロの紹介記事
高塚 哲治(たかつか てつじ)さん

CM(建築物をつくり維持する過程の最適化)により良質な建築を創造し、欠陥住宅問題も解決します(1/3)

 北大阪急行「緑地公園駅」から南へ徒歩約5分。マンション1階に事務所を構える「タウ・プロジェクトマネジメンツ」の高塚哲治さんは、元大手設計会社「日建設計」勤務。1998年11月に独立しました。「日建設計は素晴らしい組織設計事務所ですが、いつ...

高塚哲治プロに相談してみよう!

読売新聞 マイベストプロ

欠陥住宅問題に精通し、CMを遂行する

事務所名 : タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所
住所 : 大阪府豊中市寺内2-11-3-102 [地図]
TEL : 06-6862-6831

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

06-6862-6831

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

高塚哲治(たかつかてつじ)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
「神戸ルミナリエ」開幕
イメージ

 「阪神・淡路大震災」の復興のシンボルである「神戸ルミナリエ」が12月2日から始まり、色鮮やかなイルミネーショ...

[ 旬の話題 ]

「大阪駅」北側に「ホテル」建設計画:「JR西日本」
イメージ

 大阪市北区にある「JR西日本」の本社の近くに、2018年春の営業開始を予定した客室数が約400の「ホテル」が計画さ...

[ 旬の話題 ]

登録有形文化財「樟徳館」(東大阪市)を一般公開
イメージ

 11月12日・13日の2日間、同学園が保有する「登録有形文化財」である「樟徳館(しょうとくかん)」(東大阪市菱屋...

[ 名建築/迷建築 ]

「住宅用火災報知器」(住警器)の交換時期は10年
イメージ

 「住宅用火災警報器」(住警器)の新築物件への設置が全国的に義務付けられてから、2016年6月で丸10年を迎えまし...

[ 住宅(つくる、かう) ]

「無形文化遺産」登録:「山・鉾・屋台行事」33件
イメージ

 「ユネスコ」(国連教育科学文化機関)の「無形文化遺産」に推薦していた「山・鉾(ほこ)・屋台行事」(18府県...

[ 旬の話題 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ