人に優しい住宅を設計するプロ
コラム
公開日: 2015-07-11
建築事務所・設計事務所をどう選ぶ?
建築事務所・設計事務所をどう選ぶ?
建築家に設計を依頼して家を建てる場合は工務店やハウスメーカーと違って、
現物の見本や最初から決まった工事金額というものがありません。
依頼主やその家族の住まい方、敷地の状況に合わせて、
一つしかないオリジナルな家を設計するので見本も有りませんし、
工事金額も作成する詳細な図面を元に見積らないと決まりません。
では、建築家をどう選ぶのか。
建築家はその人が、家族が、どんな家に住みたいのか、どんな暮らし方をするのか、
現在困っている事は何か、工事予算はどのくらいか、などを聞き取りや
いろんな手段で伝えてもらい、図面や模型を使って設計を進めます。
このお互いのコミュニケーションがとても大事なのです。
従って、何でも話せそう、聞き上手といった建築家の人柄はとても重要です。
また、設計のコンセプトやデザインの理念、大事にしている思いというのは
その建築家が歩んできた人生、生き方が育んだものといっても良いでしょう。
建築家選びは「人」選び
自分達の家に対する思いや価値観をどこまで一緒に共有してくれるか。
つまり建築家選びは「人」選びだと思います。
相性が合うかどうかとも言いますが、出会いから家が完成して、
その後ずっとメンテナンスも含め長い時間をお互いの信頼を保てるかどうかです。
そこで、雑誌やホ-ムページでプロフィールや考え方、
これまでの仕事などを御覧になって、「この人」と思ったら
どんな事でも良いのでまずはお話をしてみてください。
肝心の設計相談の他に、趣味の事やどうしてこの職業に就いたのか、好きな建築家や、
食べ物、若い頃外国に旅していたら、その時の体験談も良いでしょう。
建築以外の人生観や思いがその人をより知ることの手助けになると思います。
意外と建築家も聞かれるといろいろお話してくれると思います。
結構話好きの人が多い世界です。
最もむっつりして余り話さない人は、
コミュニケーションが取り辛いので避けたほうが良いのかもしれません。
楽しんで納得ができる家づくりを。
もう一つ、建築家のタイプとして、
作品性を重要視する人か、依頼主の要望をなるべく聞こうとする人かの大きく2つに分かれるようです。
どちらがご自分に合っているのかもよく見極めないとうまく設計が前に進みません。
個性の強い作品性のある家でもご自分に合っていれば幸せですし、
個性がなくても要望をうまくまとめた住みやすい家であればまたしかり。
大切なのは、楽しんで納得して家づくりをして頂きたいのです。
この点でハウスメ-カ-や工務店との家づくりよりも時間や考えなければいけないこと、
伝える努力、労力がすごく掛かります。
でも苦労する分満足度の高い家が完成するでしょう。
建築家は、その為に労力を惜しまず良い家づくりのお手伝いをしたいと思っています。
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