コラム

 公開日: 2011-04-07  最終更新日: 2011-06-02

【震災関連】法人税減税見送り・義援金の取扱いについて

時間が経つにつれ被害の甚大さが少しずつ明らかになってきた今回の大震災ですが、

同じくして、被災地復興に多額の資金が必要とされることも明白になってきています。

昨年お伝えいたしました、H23年度の税制改正大綱の目玉である「法人税実効税率の引き下げ」につきましても、

今回の被災からの復興に伴う財源確保が最優先とのことから、可能な限り減税措置は縮小する方向になるようです。

しかし、企業間の国際競争に打ち勝つためにも、法人税の税率を他の先進国並みに引き下げるのは必要だとの声も産業界では根強くあり、法人税実効税率の引き下げ議論が全く消えたわけではありません。

いずれにせよ、政府の迅速な対応と判断で、一刻も早く被災地が復興できることが全てであり、それを我々所員一同も強く願ってやみません。

中川会計では、お客様にとって有用と思われる情報を、可能な限りタイムリーにお届けできるよう心がけております。疑問に思われるようなことや、こんなこと聞いてみたい・・・などございましたら、oお気軽にお問合せ下さい。


震災関連で義援金等を送られたり、また受取られたりといった方も多くいらっしゃると思います。

今回は、この義援金等の税務上の取扱いについて、お伝えしたいと思います。

事業を営まれている個人の方や会社が、災害により被害を受けた従業員に支給する「災害見舞い金品」ですが、

これは給与としては課税されず、福利厚生費とすることができます。
従業員等の範囲には、下請け先の従業員等やその親族なども含まれます。

また、取引先に対する「災害見舞金」や「事業用資産を供与するために要した費用」は、

「交際費」や「寄付金」には該当しません。(適宜適当な科目にて、経費でおとす事ができます。)

但し、見舞金等を受領した取引先は、その受領した金額を収入として認識する必要があります。

ただ、見舞金等を受領後、すぐに被災した従業員等に渡した場合や、受領した資産が10万円未満の少額な資産については、必ずしも収入として該当するわけではありません。

また、不特定多数の被災者を救援するために事業用資産を供与するなどして要した費用=自社製品を無償で提供などした場合には、従来の取扱いとは異なり、全額経費として落とすことができます。

”自社製品等”の範囲には、物品だけでなく、役務の提供も含まれます。



更に、災害が起こった場合の取引先に対する売掛債権の免除措置もあります。

災害を受けた取引先の復旧支援を目的として売掛金などの債権を免除する場合には、

その免除により発生する損失額は「交際費」や「寄付金」には該当せず、全額経費にておとす事が出来ます。

これは、既契約のリースや貸付利息の減免を行う場合や、災害発生後の取引について今までの取引条件を変更するような場合でも同様に取り扱われます。



最後に、義援金等を支出した側の取扱についてですが、以前お伝え致しました通り、

法人は全額損金算入の対象となり、個人は「寄付金控除」が使えます。

但し、「義援金等を寄付したことが確認できる書類」が必要になりますので、領収書や募金団体の発行する預り証、国や地方公共団体の発行する採納証明書などをしっかり取っておくことが重要です。

この記事を書いたプロ

税理士法人AIO(アイオー) [ホームページ]

公認会計士 中川博史

大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目5-2 高麗橋ウエストビル2F [地図]
TEL:06-6208-6230

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
セミナー・イベント
お客様の声

●貴社のご紹介をお願いします。「1社1キャラ!キャラで会社をアツくする!」をテーマに、社内の活性化・理念の共有・スタッフのモチベーションをあげてサービスを向上...

スタッフ紹介
中川会計 所内集合写真

宜しくお願いいたします。 西内 友香(ニシウチ ユカ) 相島 宏輝(アイシマ ヒロキ) 林 健章(リン ケンショウ)

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
中川 博史(なかがわ ひろふみ)さん

個人の税務相談から中小企業の会計支援まで丁寧に対応(1/3)

 2015年から施行される税制改正では相続税について「再分配機能の回復、格差固定化の防止、若年世代への早期資産移転」を目指すとされています。税理士法人AIOの中川博史所長は「今まで課税対象にならなかった人でも資産の内容によって相当の納税義務...

中川博史プロに相談してみよう!

読売新聞 マイベストプロ

お客様それぞれのニーズに対応した的確なアドバイス

事務所名 : 税理士法人AIO(アイオー)
住所 : 大阪府大阪市中央区高麗橋4丁目5-2 高麗橋ウエストビル2F [地図]
TEL : 06-6208-6230

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

06-6208-6230

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

中川博史(なかがわひろふみ)

税理士法人AIO(アイオー)

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

決算前にすべてをお任せしています

中川先生は大学の先輩であることと担当STAFF様が本当に優秀と...

YS
  • 30代/男性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
確定申告しないとどうなるの?
イメージ

早いものでもう1月が終わろうとしております。ここからの注目イベントはズバリ!「確定申告」でしょう。確定申告...

[ 所得税関係 ]

新春セミナーのご案内
イメージ

いつもお世話になっております。年末が押し迫り、最後の追い込み、あいさつ回りなどおいそがしいことと思いま...

[ 相続税関係 ]

やっぱり気になる配偶者控除
イメージ

いよいよ12月になりました。紅葉が見ごろを迎えてます。皆様はどこかにお出かけされましたか?さて、今回...

[ 社会保険・労務 ]

今年も年末調整の時期が近づいてまいりました
イメージ

早いもので、もう11月中旬ですね。 朝晩の冷え込みが日に日に厳しくなってゆくこの頃ではありますが、 会社...

[ 所得税関係 ]

産経新聞に掲載しました
イメージ

今年も残すところあと2カ月になりました。事業主様は年末調整・賞与の準備に入るころでしょうか。さて、来年...

[ お知らせ  ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ